神山羊、3年半ぶりワンマンライブで初期曲から未発表曲まで熱唱「またすぐ会おう!」

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神山羊のワンマンライブ「神山羊LIVE 2023『Endroll』」が、9月22日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

神山羊(撮影:村井香)

神山羊(撮影:村井香)

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神山は2020年2月より、メジャーデビューと前後しての東名阪ワンマンツアー「群青」をスタートさせたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりファイナルの東京公演が中止に。その後イベント出演やファンクラブ限定ライブは行われていたものの、ワンマンライブの開催は今回が実に3年半ぶりとなった。

「神山羊LIVE 2023『Endroll』」の様子。(撮影:村井香)

「神山羊LIVE 2023『Endroll』」の様子。(撮影:村井香)[拡大]

この日の1曲目に披露されたのは8月にリリースされた最新シングルで、ライブのタイトルでもある「Endroll」。鮮烈なギターサウンドで一気にオーディエンスを惹きつけた神山は「神山羊です、こんばんは!」と笑顔で挨拶した。「journey」で退廃的な空気をもたらしたあとはギターを下ろし、ステージ上を自由に行き来しながら「CUT」を届ける。その後は「ヘルタースケルター」へ。イントロに沸き立つ観客に向け、神山は「今日はノンストップで曲をやりまくるから!」と宣言し、この夜の熱狂を予感させた。

ボカロP・有機酸名義で発表した「カフネ(remix self cover)」のゆったりとしたリズム、「煙」のビート感で会場の空気を変えたあとは、ステージ後方にミュージックビデオの映像を投影しながら「CLOSET」をパフォーマンスして楽曲の世界をオーディエンスに届ける。そして「群青」が始まると、神山はイントロで「やっとできた!」と、リリースツアーの中止から3年半を経てのリベンジに喜びを爆発させて大歓声を浴びる。その思いがあふれ、曲の後半では神山が歌声を詰まらせるひと幕も。フロアからは自然とファンの合唱が起こり、神山を支えた。

「神山羊LIVE 2023『Endroll』」の様子。(撮影:村井香)

「神山羊LIVE 2023『Endroll』」の様子。(撮影:村井香)[拡大]

再びギターを手にした神山は「もっと行けるでしょ? 今日渋谷で一番熱い場所はここでしょ?」とオーディエンスを煽り、「セブンティーン」へと突入。軽やかな歌声を楽しそうに響かせて熱気をさらに高めた。猫又おかゆに提供した「琥珀糖」のセルフカバーもサプライズで披露したのち、「色香水」「生絲」といったナンバーでは神山ならではの幻想的な世界を展開。曲中にはステージ前方のモニターやキューブ状のセットに腰を下ろし、フロアに向かって語りかけるようなボーカルを届けた。

有機酸名義で発表した楽曲が一気にフラッシュバックする映像のあと、「quiet room」のセルフカバーや「Girl.」が披露されたあと、ライブはいよいよ終盤戦へ。「TV Show(In the Bedroom)」から「YELLOW」で再び観客の盛り上がりを呼び覚ますと、続く「bunny」でそのテンションはピークに。神山の煽りに応え、オーディエンスは楽しそうにジャンプを繰り返した。「SHELTER」ではステージ上に上がったカメラマンが神山やフロアの様子を撮影し、その映像がリアルタイムで後方に投影されて会場の一体感を上昇させる。熱狂から一転、本編最後に披露されたのは「ナイトスイミー」。神山はメロウな歌声で会場を包み込み、ステージをあとにした。

神山羊(撮影:村井香)

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アンコールで神山は、大雨にもかかわらず会場に足を運んだ観客への感謝を述べ「今日は雨の中来てくれたから、特別に新曲を……」と言って新曲をパフォーマンスした。クリアなギターの音色が印象的なサウンドに乗せ、女性目線でつづられた恋の物語を歌う。神山の新境地とも言えるこの曲に、オーディエンスは真剣な表情で聴き入っていた。

神山は、前回のワンマンライブからの3年半を振り返り「今日、この日を迎えられる気がしなかった。もうライブができないかも、音楽もやめようかと思っていた」と赤裸々に語る。一方、その間に出会ったスタッフたちの支えで再び音楽に向き合えたと明かし、フロアからの拍手を浴びた。そして神山は「お願い1つ聞いてもらっていいですか?」と観客に語りかける。彼を支えてきてくれたマネージャーが体調を悪化させ、この日の会場に来られなかったことから、マネージャーへの励ましのメッセージ動画を撮影したいという神山。スマートフォンを構えた神山に向かってオーディエンスは大きな声で叫び、神山も「元気になって戻ってきてくれることを願ってます!」と笑顔を見せた。

神山羊(撮影:村井香)

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最後に神山は「また新しい目標を作らないといけません。いい音楽を作ることはずっと目標にしてるけど、『こういう人間と遊びたい』という人をもっと増やすこと、それを次の目標にしたいと思います」と、自身の音楽をさらにたくさんの人々に届けていく決意を明かす。そしてその思いを表現するようにラストナンバー「スタンドバイミー」を熱唱し、「またすぐ会おう!」と再会を誓ってライブを締めくくった。

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セットリスト

01. Endroll
02. journey
03. CUT
04. ヘルタースケルター
05. 煙
06. カフネ(remix self cover)
07. CLOSET
08. 群青
09. セブンティーン
10. 琥珀糖(self cover)
11. 色香水
12. 生絲
13. quiet room(self cover)
14. Girl.
15. TV Show(In the Bedroom)
16. YELLOW
17. bunny
18. SHELTER
19. ナイトスイミー
<アンコール>
20. 新曲
21. スタンドバイミー

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読者の反応

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神山羊STAFF @ewe_jpn

🐏MEDIA🐑
ナタリーにて先週末に開催した
ワンマンLIVEのレポートが
掲載されました🎤🎸

セトリや写真と共に
あの日の振り返りをぜひ…!

#神山羊LIVE2023 #Endroll
#BLEACH_anime

https://t.co/lNmZwO5a9c

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