札幌在住バンドChevon、結成からたった2年でペニーレーン24埋めて熱狂生み出す

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札幌在住のロックバンド・Chevonが6月9日に北海道・札幌PENNY LANE24で結成2周年記念ワンマンライブ「Chevon 2nd anniversary LIVE『Banquet』」を開催した。

Chevonのライブの様子。(撮影:伊藤惇)

Chevonのライブの様子。(撮影:伊藤惇)

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Chevonの札幌PENNY LANE24公演開演前の様子。(撮影:伊藤惇)

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Chevonは谷絹茉優(Vo)、Ktjm(G)、オオノタツヤ(B)の3人からなるロックバンド。2021年6月9日に結成され、ちょうど2周年を迎えた新鋭バンドながら、谷絹の変幻自在な歌声、センスフルかつ表現力豊かなバンドサウンドで多数の楽曲を生み出し、早耳な邦楽ロックリスナーからの支持を獲得している。昨年7月に北海道・Sound Lab moleで結成1周年を記念した初ワンマンライブを行い、チャレンジングな会場キャパシティながらもコロナ禍における制限ありの状態で150枚のチケットを完売させた。そしてChevonは、前回の倍以上のキャパとなる札幌PENNY LANE24を2度目のワンマンライブの舞台に選び、今回もチケットを売り切った。会場ではグッズの赤いタオルを肩にかけたファンが、今や遅しとライブの開演を待ちわびていた。

谷絹茉優(Vo)(撮影:伊藤惇)

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Chevon(撮影:伊藤惇)

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開演時間になり、ステージとフロアを隔てていた紗幕が剥がされると、いよいよChevonが登場。歓声が沸き起こる中、バンドは愛を求めるクローンの視点が描かれる「クローン」を1曲目に投下した。「かかってこいよ!」と谷絹が煽り、「只者」へとつなげると、イントロが始まった瞬間にフロアの熱気が高まった。谷絹が目を見開いてフロアを見渡し、拳を掲げて叫ぶたびに観客の興奮が高まった。谷絹は「お待たせ。北海道のバンドなのに7カ月ぶりの北海道? めちゃめちゃ待たせてしまいましたけど、皆さんが知らない曲もたくさんあると思います」「うちら、今日をもって2周年です。2周年でこんなにたくさんの人に愛されるなんて思ってなかった。個人的な話ですけど、客より演者が多いこともあった。すすきののガールズバーのお立ち台で歌っていた時代もありました」と述べ、「Chevon、セカンドアニバーサリーライブ開演です!」と宣言。続いて演奏されたのは、この日の公演タイトルにもなっている新曲「Banquet」。“晩餐会”を意味するこの曲でChevonは、パワフルでありつつ、グルーヴィな演奏で観客を踊らせた。

谷絹茉優(Vo)(撮影:伊藤惇)

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Ktjm(G)(撮影:伊藤惇)

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アカペラで始まった「マイペース」では、オオノのスラップに乗せて谷絹が即興の言葉を交え、情感豊かに歌を紡いだ。谷絹は「あー、すぐ終わっちゃうんだろうなー、寂しいなー。楽しんで帰ってね!」とオーディエンスに語りかけるなど、自然体を見せる。ボーカリストの谷絹がフロントマン然とした堂々たるパフォーマンスを見せる中、「セメテモノダンス」ではKtjmがお立ち台に上がってギターソロを決めるなど、メンバーそれぞれの個性も光るChevon。MCでは谷絹が「もう6曲終わっちゃった。でもずっとじゃないからきれいなんだなって思うし。うちらがいなかったらさ、今、隣にいる人とかと同じベクトルで同じものに手を挙げることなんてなかったと思うの。そう考えると、私が存在している意味が少しあったのかなって。みんなは『歌詞に救われた』と言ってくれるけど、私のほうがもらっているものがたくさんある。息を吸ったら吐くように、春が来たら夏が来るように、私たち売れちゃいます」と語る。そして夢について語り、メンバーへの感謝も口にした。このMCは想定外だったようで、オオノは「すげえいいこと言うからしゃべりづらいじゃん」とツッコミ。そこにKtjmも混ざって、メンバーは「Chevon好き?」と観客に問いかけ、「大好きー! うおー!」という反応を得て笑顔を見せた。なおこの日のライブには道外から来たファンも多数おり、遠くは福岡からやって来たことが判明した。

オオノタツヤ(B)(撮影:伊藤惇)

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谷絹茉優(Vo)(撮影:伊藤惇)

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Chevonは深い孤独や苦しみを共有しつつ、互いに助け合う強い絆と希望を歌った新曲「薄明光線」や、青春時代の淡い思い出や未練を乗り越えて前を向く思いが込められた「サクラループ」とさまざまな情景が浮かぶ楽曲を披露。オーディエンスの感度はすこぶるよく、谷絹が何気なく差し出したマイクでオオノが一瞬歌うだけで歓声が上がり、谷絹が付けていたヘアゴムをもらったファンが「いい匂い!」と興奮するほどだった。続いての楽曲「アイシティ」ではオーディエンスがタオルを振り回して盛り上がる。さらに谷絹の「みんな愛してるよ!」という言葉にも大きな歓声が巻き起こり、ライブはクライマックスに向かっていく。谷絹が「残り3曲です! 盛り上がっていけますか!」と煽り、オオノがイントロを弾き始めるも、まさかのミス。オオノは「お客さんの勢いがすごすぎて。さすがです、皆さんに負けました」と仕切り直す。谷絹は「新曲は『Banquet』だけじゃないんですよ!」と声を挙げ、ダンサブルな新曲「ですとらくしょん!!」を披露。熱気を保ったまま、Chevonは間髪をいれずに「antlion」を勢いよく演奏し、ラストに「革命的ステップの夜」を投下した。爆発的な盛り上がりを生み出し、熱くライブを締めくくった。

Chevon(撮影:伊藤惇)

Chevon(撮影:伊藤惇)[拡大]

Chevonのライブの様子。(撮影:伊藤惇)

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アンコールではまず谷絹が「2年でここまで来られたのは、本当に皆さんのおかげです。綺麗事ではなく、あなたたちが私たちに価値を付けてくれた。3年目は返していきたい。2歳ってまだまだだなと思います。もっと大人なライブをしたかったんですが、最初から飛ばしちゃって、叫んじゃったりしたけど、2年目だからこそできたライブです」と今回のワンマンライブを振り返った。そしてChevon初の対バンツアー「大行侵」が12月に開催されること、2024年6月9日にも札幌PENNY LANE24でライブイベントを行うことがアナウンスされた。来年の結成記念日はワンマンではなく“お祭り的なもの”になるとのことだ。谷絹は初ライブとなったChevon主催の対バンイベント「よしなに」に30人弱の来場者があったがチケットは売り切れず、2022年と今年のワンマンライブではチケットが開催間際で完売したことに触れ、「私たちは武道館までギリギリでソールドアウトするんでしょうか」と笑う。その後、Chevonは初のオリジナル曲として形にしたという思い出深い楽曲「No.4」をパフォーマンスした。最後にバンドとしての信念とリスナーの背中を押すようなキラーチューン「光ってろ正義」を全力で届けて、フィニッシュ。やりきったメンバーに惜しみない拍手と歓声が送られ、谷絹は「今後ともChevonをよしなに」と挨拶してステージを去った。なお終演後、来場者には「白い恋人」が配られた。

Chevon 2nd anniversary LIVE「Banquet」2023年6月9日 札幌PENNY LANE24 セットリスト

01. クローン
02. 只者
03. Banquet
04. プノペタリラ
05. マイペース
06. セメテモノダンス
07. 薄明光線
08. アオタカゼ
09. サクラループ
10. アイシティ
11. ですとらくしょん!!
12. antlion
13. 革命的ステップの夜
<アンコール>
14. No.4
15. 光ってろ正義

Chevonキャリア初 東阪札ツアー“大行侵”

2023年12月7日(木)大阪府 Live House Anima
2023年12月9日(土)東京都 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
2023年12月16日(土)北海道 札幌PENNY LANE24

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むきえび🍤 𓃵 @_mkeb

来週には大行侵スタート!ということで、6月のワンマンレポ読み返したら涙が出てきた😭💚この時よりも確実に段違いに成長してるChevonを観れるのが楽しみ。今回は3ヶ月前全公演ソールドでチケット探す人までいるの本当に格好いい。これからも飛躍していくChevonに目が離せませんな、今日も大好きらぶ🥰 https://t.co/bV4zpoyDAu

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このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Chevon の最新情報はリンク先をご覧ください。

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