3月24日に発売日を迎えた「またあした。 」。この写真集は雑誌「B.L.T.」の季刊連載「風花」を1冊にまとめた作品で、20歳という節目の年齢を迎えた熊澤の姿を、フォトグラファー細居幸次郎が約1年をかけて撮り下ろした。能登半島、伊豆諸島の新島、北海道の登別や旭川、京都など、春夏秋冬を通してさまざまな場所で撮影された膨大な写真の中から、厳選したカットが写真集に掲載されている。
16歳の頃からTask have Funの活動と並行し、グラビアにも挑戦している熊澤。彼女は初の写真集が完成した心境を「グラビアを始めた頃から写真集を出すことがずっと夢だったので、20歳になったタイミングでそれが叶ってうれしいです。こうやってできあがった作品を見ると、デジタルの写真集とはまた違うなと思いました」と達成感を顔ににじませ、「スタッフさんから『熊澤風花ってまた明日も会いたくなるよね』と言ってもらえて、うれしくなりました」と「またあした。」というタイトルについても言及した。
印象に残っているロケ地や撮影時のエピソードを聞くと、熊澤は夏に新島を訪れたときのことを振り返り始める。「撮影は毎回1泊2日とか、2泊3日でやらせてもらって。撮影以外の時間においしいものを食べさせてもらったりしていたんですけど、夏の新島は誕生日を迎えてすぐの撮影で、夜ごはんのときにスタッフさんがお祝いしてくれて、ケーキも用意してくれたんですよ。しかも、島にケーキ屋さんがなかったから、ケーキを作れる方を探して、わざわざ私のために作ってもらったみたいで。そこまでして私をお祝いしてくれる気持ちが本当にうれしかったです」と語った彼女は、「この連載中、2回泣いてるんですけど、これはその2回目のときです」と、写真集のページの中から目に涙を浮かべたカットの1つを指差し、バースデーケーキを目の前にしている瞬間の写真であることを説明した。
写真集には1回目の涙のカットも掲載されている。熊澤はその写真を改めて眺めながら、「撮影チームの方にすごく褒めてもらえて、それがうれしかったんです。がんばっているところをちゃんと見てくれてるんだなって。グラビアのことだけじゃなく、『SNSでの発信も毎日ちゃんとやってるの、僕らは見てるよ』と褒めてもらえて……そういうことってファンの方は言ってくださるけど、関係者の方に言われるのは初めてだったので、本当にうれしかったんです」と当時の感情を回顧。「泣いているところも写真に残すというのは初めてだったので、この写真集ならではのカットなのかなと思います」と写真集に自然体の姿が収められていることをアピールした。
さらに熊澤は作品にこの1年間の自身の変化が表れていることに触れつつ、「このとき、こういうことを思ってたなとか、写真を見ると当時の悩みや心情を思い出します。1年をかけて撮影できてよかったです」としみじみと語る。「20歳になるっていうことが自分の中で大きくて。周りの期待値も上がってくるし、どうしたらいいかわからなくて悩んだ1年だったなって思います。撮影チームの方々に相談もして、すごく助けてもらいました。定期的に撮影があることががんばる糧になったというか、グループとしてせわしない1年でもあったので、心の支えになっていたかもしれないです」と話を続けると、「今までは自分らしさというものが周囲に受け入れられていたと思うんですけど、大人になることでそれが通用しなくなるような気がして、がんばらなきゃいけないと感じてたんです。でも、この撮影の現場に行くといつも変わらない雰囲気で、しっかりしなきゃという思いを感じないくらい、ずっと笑っていて楽しくて。それと同時に、心の中で『大人にならなきゃな』と思っていた時期でした」と20歳という人生の節目に渦巻いた感情を言葉にした。
「お気に入りのカットは?」という質問に対し、熊澤が挙げたのは、雪が降り積もった京都の街で赤いコート姿で撮影した1枚。交通網が麻痺するほどの大雪に見舞われ、ロケバスでの移動が大変だった撮影の日を振り返り、熊澤は「そういう中での撮影チームのみんなと交流するのが楽しかったです。撮影って半日とかで終わっちゃうものが多いので、そういった体験ができたのは泊まりでロケができるこの連載ならではなのかなって」と笑顔で当時のエピソードを語った。
新島の海でボディボードに挑戦する様子を収めた写真も、熊澤お気に入りの1枚だという。それまで海のレジャーの経験がほとんどなかったという熊澤は、「これがすごく大変で(笑)。砂浜で30分くらい講習を受けてから海に入り、そこからもさらに練習するという本格的な感じだったんです。波に全然乗れなかったんですけど、砂浜でスタッフさんが待っているのが見えたので、『ヤバい、早く上手にやらなきゃ』と思ってかんばりました(笑)。波もすごかったのでちょっと怖かったけど、楽しい体験でした」と笑いながら撮影時の苦労を説明した。
グラビアの仕事に臨むときの心情を聞くと、それに対して熊澤が口にしたのはグループへの強い思い。彼女は「個人的に撮影はすごく好きで、着飾らない私でいられること、それを求めてもらえることがうれしくて、毎回撮影を楽しみにしています」と語りつつ、「何より、自分ががんばった実績は全部グループにつなげたいと思っているんです。タスクのために自分にできることって言ったら、グラビアをやらせてもらうことなのかなって」と使命感に似た思いを抱いていることを明かした。最後に「今後撮影で行ってみたい場所は?」という質問に、熊澤は「フランスで撮影したくて。1回お仕事で行ったんですけど、街並み、現地の人の人柄、ごはんとか、私の好きな感じが詰まっていたので、撮影で行けるならぜひ行ってみたいです」と声を弾ませて回答。今後もTask have Funでの活動、個人のグラビアの仕事どちらにも意欲的に挑戦していく前向きな姿勢を見せた。
なお、Task have Funは4月より結成7周年を記念したツアー「Lucky7」を開催。3月28日にチケットのオフィシャル先行予約受付がスタートする。
Task have Fun 結成7周年記念ツアー「Lucky7」
2023年4月30日(日)千葉県 KASHIWA PALOOZA
[第1部]OPEN 12:00 / START 12:30(対バンライブ)
[第2部]OPEN 17:00 / START 17:30(ワンマンライブ)
2023年5月3日(水・祝)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
[第1部]OPEN 12:00 / START 12:30(対バンライブ)
[第2部]OPEN 17:00 / START 17:30(ワンマンライブ)
2023年5月4日(木・祝)東京都 東京キネマ倶楽部
[第1部]OPEN 12:00 / START 12:30(対バンライブ)
[第2部]OPEN 17:00 / START 17:30(ワンマンライブ)
2023年5月13日(土)宮城県 darwin
[第1部]OPEN 12:00 / START 12:30(対バンライブ)
[第2部]OPEN 17:00 / START 17:30(ワンマンライブ)
2023年5月20日(土)愛知県 SPADE BOX
[第1部]OPEN 12:00 / START 12:30(対バンライブ)
[第2部]OPEN 17:00 / START 17:30(ワンマンライブ)
2023年5月21日(日)大阪府 ROCKTOWN
[第1部]OPEN 12:00 / START 12:30(対バンライブ)
[第2部]OPEN 17:00 / START 17:30(ワンマンライブ)
2023年5月28日(日)東京都 KANDA SQUARE HALL
OPEN 15:00 / START 16:00(ワンマンライブ)
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minicoohei.eth @minicoohei
熊澤風花ちゃんの写真集すごい素敵でした https://t.co/PDjEaiW7MP