昨年9月に旅立った宮崎洋一の追悼ライブ「Ric Fest. at 251」が、2月26日に東京・下北沢CLUB251で開催された。
宮崎は1988年結成のロックバンド・SKAFUNK(スカンク)で「幼一」名義でボーカルを務め、SKAFUNK解散後はanalers、杉本恭一&The Dominatorsにギタリストとして参加。追悼ライブには彼が参加したこの3バンド、および彼とゆかりの深い
会場ではライブの幕間に、中畑大樹(
一番手の杉本恭一&The Dominatorsが「チョコレート」「Apple」の2曲でフロアを温めたのち、杉本恭一は「洋一は今、地獄に行くか天国に行くかの裁判中らしい。ただあいつは強いやつに強い男だったので、閻魔大王とケンカをしていると思います。今日で見事に天国に送ろうと思います」と挨拶。後半は
そのまま杉本がステージに残り、次は約9年ぶりとなるanalersのライブに。ベースは
MAGUMI AND THE BREATHLESSは2020年発売の最新アルバム「The Rainbow Sphere」からの曲を中心に選曲しつつ、LA-PPISCHの「さくら さくら」もセルフカバー。シンセや管楽器なども駆使した多彩な音作りで、あらゆるジャンルの要素を取り込んだダンサブルな曲の数々を披露した。自分と同時期に熊本から上京した、“東京での弟”みたいなものだったという宮崎の死に、MAGUMIは複雑な胸中を明かしていた。
続いて登場した「スカンク-平成-」のメンバーは、JUDY AND MARYに参加する前の10代の頃にSKAFUNKでミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた
最後にステージに現れた「スカンク-昭和-」は、曲ごとにTAKUYA、杉本、MAGUMI、水戸が交代でボーカルを取りながら往年のSKAFAUNKの楽曲を次々に披露。現役を離れているメンバーもいるため、長いブランクゆえの危なっかしい演奏も時折見られ、TAKUYAは「こんなにドキドキするのは10代のとき以来です。バンドをするのって楽しいな」と笑みを浮かべ、水戸はベースの立川勧に「ただでさえ弾けないのに、なんで酔っ払ってるんだよ!」と疑問を投げかけていた。そして最後はボーカル4人が全員参加して「コペルニクス」を熱唱。一般的な追悼イベントからイメージする悲しさや寂しさなど微塵もない、笑顔でいっぱいのフィナーレとなった。
なお、この追悼ライブはツイキャスにて生配信されており、現在アーカイブを配信中。視聴期限は3月5日23:59までで、配信チケットは3000円で販売されている。
宮崎洋一追悼ライブ「Ric Fest. at 251」2023年2月26日 下北沢CLUB251 セットリスト
杉本恭一&The Dominators with 水戸華之介
01. チョコレート
02. Apple
03. 銀の腕時計
04. 天井裏から愛を込めて
05. 愛の国ガンダーラ
analers
01. BABAR
02. チェインスモーカー
03. 便所
04. DOKABEN
MAGUMI AND THE BREATHLESS
01. World is burning
02. Let's Go!
03. MY GIRL
04. Lonely Night
05. さくら さくら
06. ボーダー・マーチ
07. SIM CITY
スカンク-平成-
01. アコギ
02. 狂ったレール
03. はしか
スカンク-昭和-
01. OFFICE(with
02. 遊ぼう(with TAKUYA)
03. HAPPY DAY(with 杉本恭一)
04. トリック(with
05. 万引き(with
06. コペルニクス(with TAKUYA、杉本恭一、MAGUMI、水戸華之介)
鈴木秋則 @akinori_suzuki
先日のイベントの記事でございますありがとうございます。
スカンクの新譜は今月末あたりからディスクユニオンで取り扱ってもらえるように話を進めておりますので是非。 https://t.co/TsWTeE2EL2