宮崎洋一追悼でTAKUYA、杉本恭一、MAGUMI、水戸華之介がSKAFUNK熱唱「成仏じゃなくてお祓い」

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昨年9月に旅立った宮崎洋一の追悼ライブ「Ric Fest. at 251」が、2月26日に東京・下北沢CLUB251で開催された。

スカンク-昭和-(撮影:チャーリー緒車)

スカンク-昭和-(撮影:チャーリー緒車)

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宮崎は1988年結成のロックバンド・SKAFUNK(スカンク)で「幼一」名義でボーカルを務め、SKAFUNK解散後はanalers、杉本恭一&The Dominatorsにギタリストとして参加。追悼ライブには彼が参加したこの3バンド、および彼とゆかりの深いMAGUMI(LA-PPISCH)が率いるMAGUMI AND THE BREATHLESSが出演した。またSKAFUNKは、1992年の解散までのオリジナルメンバーが集結した「スカンク-昭和-」、メジャーデビュー20周年を記念して2010年に再結成した際のメンバーによる「スカンク-平成-」という2つの編成に分けてライブを行なった。

会場ではライブの幕間に、中畑大樹(syrup16gVOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、スピッツ、奥野真哉(ソウル・フラワー・ユニオン)、the pillowsから届いた、宮崎との思い出を語るメッセージ動画が上映された。彼らがVTRの中で「ここじゃ言えないような面白い話が……」と言葉を濁しながら語る宮崎の素顔に、会場は笑いでいっぱいに。生前の故人の人柄を偲ばせるひと幕となった。

水戸華之介(撮影:チャーリー緒車)

水戸華之介(撮影:チャーリー緒車)[拡大]

一番手の杉本恭一&The Dominatorsが「チョコレート」「Apple」の2曲でフロアを温めたのち、杉本恭一は「洋一は今、地獄に行くか天国に行くかの裁判中らしい。ただあいつは強いやつに強い男だったので、閻魔大王とケンカをしていると思います。今日で見事に天国に送ろうと思います」と挨拶。後半は水戸華之介がゲストとして加わり、水戸がかつてボーカルを務めていたアンジーの楽曲「銀の腕時計」「天井裏から愛を込めて」、そして杉本のソロ曲「愛の国ガンダーラ」をパワフルに熱唱。ライブ後に水戸は「『いつかまた天国で会いましょう』とか言われてたけど、ほぼほぼ天国に行ってないと思う(笑)。俺たちは確実に天国に行くけど、あいつそこにいないと思うんだよね」「どっちに行くにしろ成仏させるようにしよう。成仏っていうかお祓いだから(笑)」と笑っていた。

杉本恭一(撮影:チャーリー緒車)

杉本恭一(撮影:チャーリー緒車)[拡大]

そのまま杉本がステージに残り、次は約9年ぶりとなるanalersのライブに。ベースは上田ケンジ、ギターは宮崎に代わって奥村大(wash?)が演奏し、ハイスピードなバンドサウンドで持ち時間を一気に駆け抜けた。ラストの「DOKABEN」ではSKAFUNKオリジナルメンバーの三池徹とチェリー福田もステージに上って大暴れを繰り広げた。

MAGUMI(撮影:チャーリー緒車)

MAGUMI(撮影:チャーリー緒車)[拡大]

MAGUMI AND THE BREATHLESSは2020年発売の最新アルバム「The Rainbow Sphere」からの曲を中心に選曲しつつ、LA-PPISCHの「さくら さくら」もセルフカバー。シンセや管楽器なども駆使した多彩な音作りで、あらゆるジャンルの要素を取り込んだダンサブルな曲の数々を披露した。自分と同時期に熊本から上京した、“東京での弟”みたいなものだったという宮崎の死に、MAGUMIは複雑な胸中を明かしていた。

TAKUYA(撮影:チャーリー緒車)

TAKUYA(撮影:チャーリー緒車)[拡大]

続いて登場した「スカンク-平成-」のメンバーは、JUDY AND MARYに参加する前の10代の頃にSKAFUNKでミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせたTAKUYAと、910、西浦謙助、鈴木秋則という面々。「洋一さんはなんでもなかった僕を誘ってくれた。洋一さんに育ててもらったようなもの」と話すTAKUYAが、この日は宮崎の代わりにギター&ボーカルとして歌った。なおSKAFUNKは2012年にこのメンバーでアルバムを完成させていたが、「この4人のうち誰かが世を去ったときに、残された3人がこのアルバムを発表するように」という取り決めを交わして、アルバムを発売することなくバンドは活動休止状態に。「スカンク-平成-」のライブではこのアルバムの収録曲8曲のうち2曲と、1991年のアルバム「SKAFUNKIII」から「はしか」が披露された。なお未発表だったアルバムはSKAFUNKの31年ぶりの新譜としてこの会場で先行販売されており、後日一般発売も予定されている。

最後にステージに現れた「スカンク-昭和-」は、曲ごとにTAKUYA、杉本、MAGUMI、水戸が交代でボーカルを取りながら往年のSKAFAUNKの楽曲を次々に披露。現役を離れているメンバーもいるため、長いブランクゆえの危なっかしい演奏も時折見られ、TAKUYAは「こんなにドキドキするのは10代のとき以来です。バンドをするのって楽しいな」と笑みを浮かべ、水戸はベースの立川勧に「ただでさえ弾けないのに、なんで酔っ払ってるんだよ!」と疑問を投げかけていた。そして最後はボーカル4人が全員参加して「コペルニクス」を熱唱。一般的な追悼イベントからイメージする悲しさや寂しさなど微塵もない、笑顔でいっぱいのフィナーレとなった。

なお、この追悼ライブはツイキャスにて生配信されており、現在アーカイブを配信中。視聴期限は3月5日23:59までで、配信チケットは3000円で販売されている。

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宮崎洋一追悼ライブ「Ric Fest. at 251」2023年2月26日 下北沢CLUB251 セットリスト

杉本恭一&The Dominators with 水戸華之介

01. チョコレート
02. Apple
03. 銀の腕時計
04. 天井裏から愛を込めて
05. 愛の国ガンダーラ

analers

01. BABAR
02. チェインスモーカー
03. 便所
04. DOKABEN

MAGUMI AND THE BREATHLESS

01. World is burning
02. Let's Go!
03. MY GIRL
04. Lonely Night
05. さくら さくら
06. ボーダー・マーチ
07. SIM CITY

スカンク-平成-

01. アコギ
02. 狂ったレール
03. はしか

スカンク-昭和-

01. OFFICE(with TAKUYA
02. 遊ぼう(with TAKUYA)
03. HAPPY DAY(with 杉本恭一)
04. トリック(with MAGUMI
05. 万引き(with 水戸華之介
06. コペルニクス(with TAKUYA、杉本恭一、MAGUMI、水戸華之介)

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読者の反応

鈴木秋則 @akinori_suzuki

先日のイベントの記事でございますありがとうございます。

スカンクの新譜は今月末あたりからディスクユニオンで取り扱ってもらえるように話を進めておりますので是非。 https://t.co/TsWTeE2EL2

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