TOMOO、さまざまな編成で音楽を紡ぐ充実のツアー終幕「いい旅でした」

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TOMOOが1月15日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて全国ツアー「TOMOO 1st LIVE TOUR 2022-2023 "BEAT"」の最終公演を開催した。

TOMOO(Photo by Kana Tarumi)

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TOMOO(Photo by Kana Tarumi)

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定刻を迎え、オープニングムービーの最後にツアータイトルである「BEAT」の文字が映し出され、バンドメンバーの関口孝夫(Dr)が小気味よいビートを刻み始めると、オーディエンスはそれに合わせてクラップを鳴らし始める。バンドメンバーに続いてステージに姿を現したTOMOOは「ツアーファイナル、いくよ」と呼びかけ、メジャーデビューシングル「オセロ」の旋律を弾き始める。最初はキーボードを弾きながら歌っていたTOMOOだが、曲が進行するとハンドマイクに切り替え、オーディエンスに近付き目の前で歌声を届けた。2曲目は昨年春にリリースされた「酔ひもせす」。この日のTOMOOの衣装と同じ色の青とピンクの照明にステージ上が彩られ、春らしい温かい空気感が会場内に広がった。

TOMOO(Photo by Kana Tarumi)

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満員のフロアを見渡したTOMOOは「本当にすごいなあ……。すごい。すごいですね!」と、感無量の様子。さらに彼女はフロア全体で打つ“BEAT”としてクラップで遊ぶことを提案する。曲中で何度もクラップのリズムを変える「らしくもなくたっていいでしょう」で、ファンとの楽しいひとときを演出した。

TOMOO(Photo by Kana Tarumi)

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バンドメンバーがステージから捌け、1人残ったTOMOOはライブタイトルの「BEAT」にいろんな意味を込めたことを語りながら、1人で弾き語りを披露する時間を“小っちゃいBEATの時間”と説明。しっかりと溜めを作りながら自由なリズムで歌とピアノの音色を届けた「Mellow」、ツアー中の全国各地にあるご当地パンの思い出話とともに披露された「ベーコンエピ」など、ミドルテンポのナンバーをじっくりと届けていく。

再びバンドメンバーが合流したのは10曲目の演奏から。ストリングスのカルテットも加わり、TOMOOは7人の豪華なサポートメンバーを背に「17」を歌い上げた。今年1月にリリースされたばかりの新曲「Cinderella」の演奏時に彼女は「早くみんなに聴かせたいなあと思っていた曲。書き始めたのは何年も前だけど、その頃には表現する何もかもが足りなくて。5年くらい経ってやっとこうして形になった。今でよかった」と、楽曲への思いを語った。

タオルを回してファンと“遊ぶ”TOMOO。(Photo by Kana Tarumi)

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ストリングスの4人と入れ替わるようにホーン隊が登場すると、TOMOOは「ツアーファイナルで初めてのことをやりたい」と話し、オーディエンスにタオルを掲げるように指示。彼女はオーディエンスと一緒になってタオルを回してながら「HONEY BOY」を歌い、ライブのフィナーレに向けて勢いを付けていく。次の曲「POP’N ROLL MUSIC」では「とにかくこの時間は弾けてください!」とTOMOOが呼びかけ、オーディエンスはジャンプを繰り返したり、クラップしたり、タオルを回したりとそれぞれが思い思いの方法でライブを満喫。「ラスト!『恋する10秒』」という呼びかけでラストの楽曲へとなだれ込み、合計16曲が披露されたところでライブ本編の幕が閉じられた。

TOMOO「TOMOO 1st LIVE TOUR 2022-2023 "BEAT"」最終公演の様子。(Photo by Kana Tarumi)

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TOMOO「TOMOO 1st LIVE TOUR 2022-2023 "BEAT"」最終公演の様子。(Photo by Kana Tarumi)

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本編が終わっても会場の熱気は冷めやらず、ライブはアンコールに突入。アンコール1曲目「ロマンスをこえよう」ではホーン隊が楽器をフルートに持ち替え、原曲の華やかさをしっかり再現した演奏でオーディエンスを魅了した。「ロマンスをこえよう」を歌い終えたTOMOOは「人見知りな人間だった」と自身のこれまでを語り始め、「10年前には考えられないような、オープンな気持ちでここに立っています」と今の思いを明かす。「みんなからもらった熱で歌うんだから、何も怖くない」と口にしたTOMOOは会場に集まったオーディエンスを見渡す。ツアータイトルの「BEAT」には「心臓の鼓動」という意味も含まれていると説明した彼女は「みんなが心臓という同じ楽器を持っていると思うと、かわいらしく思えてくる」と笑顔を見せた。自身の気持ちを打ち明けてすっきりした表情を見せたTOMOOは自身の代表曲「Ginger」を力強く弾き始める。フロアからは自然と手拍子が上がり、最後にはアンコールの演奏には参加していなかったストリングスのメンバーもステージに集結。この日の演奏者全員で最後の音を奏で、満足気な表情を浮かべたTOMOOは「いい旅でした」とひと言つぶやいた。

TOMOO(Photo by Kana Tarumi)

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バンドメンバーをステージから送り出し、キーボードの前に座ったTOMOOは「お互い明日からの幸せを願い、最後にもう1曲だけ歌わせてください」と口にし、そっと鍵盤に手を置いて「Good Luck」を弾き語りで披露した。すべての曲目が披露されると、スクリーンにエンディングムービーが流れ始める。ムービーの最後に、東阪の2都市でホールワンマンライブ「TOMOO LIVE TOUR 2023 “Walk on the Keys”」が行われる旨が発表されると、会場内は彼女を祝福する拍手の音に包まれた。

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TOMOO「TOMOO 1st LIVE TOUR 2022-2023 "BEAT"」2023年1月15日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. オセロ
02. 酔ひもせす
03. What’s Up?
04. らしくもなくたっていいでしょう
05. レモン
06. 地下鉄モグラロード
07. Mellow
08. ベーコンエピ
09. 夢はさめても
10. 17
11. スーパースター
12. Friday
13. Cinderella
14. HONEY BOY
15. POP’N ROLL MUSIC
16. 恋する10秒
<アンコール>
17. ロマンスをこえよう
18. Ginger
19. グッドラック

TOMOO LIVE TOUR 2023 "Walk on the Keys"

2023年6月3日(土)大阪府 NHK 大阪ホール
2023年6月28日(水)東京都 NHKホール

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TOMOO STAFF @TOMOO_staff

音楽ナタリー(@natalie_mu)
"BEAT" ライブレポート🖋
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