トータス松本、全編アカペラライブin教会で魂の歌唱

6月2日と3日、トータス松本がアカペラツアー「トータス松本 ア・カペラ!!」の東京公演をキリスト品川教会グローリア・チャペルで行った。

自身初の試みとして、コーラス隊を率いたトータスが全編「声」だけで挑んでいるこのツアー。「ハッピーアワーズ」と名付けられたコーラス隊には、久保田利伸やAIのバックコーラスでおなじみのYURIを筆頭に、女声4人男声3人の洋邦混合シンガーが揃った。

超満員の教会に、トータス松本は真っ赤なスーツを着て登場。主役を迎える拍手の後、静まり返った空間に「イエーイ!!」とトータスの第一声が響いて1曲目「バンザイ～好きでよかった～」が始まると、場内は総立ち状態に。その後も「愛がなくちゃ」「ワンダフルワールド」といったウルフルズの楽曲や、「いつもの笑顔で」「明星」などソロ名義での楽曲などを、バンドサウンドとはひと味違うソウルフルなコーラスで披露した。

また、「エビデイ」では客席を3つのブロックに分け、オーディエンスがハモリコーラスに挑戦。トータスとハッピーアワーズがノリノリでコーラスをレクチャーし、最後には会場にいる全員で美しいハーモニーを完成させた。

アンコールでは、聖歌隊が着るゴスペルガウンをまとって登場したトータス松本＆ハッピーアワーズ。教会というロケーションにピッタリの衣装に着替えた上で、彼らは「Amazing Grace」を熱唱。さらにそのままUSA FOR AFRICA「We Are The World」を8人の声で歌い紡ぎ、平和への祈りを捧げた。

トータスは「あっという間にツアー折り返し地点なんですよ。でも本当に楽しいんで、このメンバーが集まってまたやれへんかなと思ってます」とコメント。その言葉に、観客もハッピーアワーズも大きな拍手と笑顔で応えた。

なおこのツアーでは、公演終了から最速24時間後に、録れたてのライブ音源をiTunes Storeで配信するという試みを実施中。これまでの公演の音源も好評を得ており、トータス本人も大満足の仕上がりだという。気になる人はぜひダウンロードしてみよう。