吉澤嘉代子「すなっく嘉代子」初の有観客開催、キネマ倶楽部で大忘年会

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吉澤嘉代子が12月21日に東京・東京キネマ倶楽部でワンマンライブ「すなっく嘉代子の忘年会」を開催した。

吉澤嘉代子「すなっく嘉代子の忘年会」の様子。(撮影:濱田英明)

吉澤嘉代子「すなっく嘉代子の忘年会」の様子。(撮影:濱田英明)

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「すなっく嘉代子」は、吉澤がスナックのママに扮してトークやライブ演奏を行うイベント。ライブ内のワンコーナーとして始まり、2020年の無観客配信を機に現在のスタイルに発展した。吉澤のワンマンライブは2021年6月に行われた「吉澤嘉代子の日比谷野外音楽堂」以来となり、チケットは即完売。2階の立見席にまで多くのファンが集まった。

ウィンディ(撮影:濱田英明)

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会場が暗転するとドアが開く音が聞こえ、愛犬のウィンディ(人形操演:山田はるか)がステージ上のカウンターに登場する。ウィンディがステッキを振ると看板が点灯し「すなっく嘉代子」が開店。「慌ただしく過ぎた2022年の労をそっとねぎらう宴になりますよう心ここにお待ちしております」という吉澤からの手紙が読まれた。サブステージから登場した吉澤は金色のドレスにフェザーのストール、大きな蝶の髪飾りを身につけたゴージャスな出で立ち。昭和ムード歌謡の名曲「グッド・ナイト」を歌いながら階段を降り、メインステージへと向かっていく。吉澤は「大変長らくお待たせしました。『すなっく嘉代子』の忘年会にようこそ! ママの嘉代子です。今日はご来店いただきありがとうございます」と挨拶。君島大空(G)、梅井美咲(P)をステージに呼び込み、ライブをスタートさせた。

吉澤嘉代子「すなっく嘉代子の忘年会」の様子。(撮影:濱田英明)

吉澤嘉代子「すなっく嘉代子の忘年会」の様子。(撮影:濱田英明)[拡大]

この日のライブパートは2部構成。第1部は「月曜日戦争」で始まり、好きな人からの電話を待つ心境を歌ったポップチューン「らりるれりん」が披露されると、会場に電話のベルが鳴り響く。吉澤は受話器を手に取り「リダイヤル」を歌った。続く「鬼」では歯を食いしばって嫉妬心をむき出しにするような様子を見せ、「洋梨」では君島と情感たっぷりにデュエット。「リハーサルよりもリラックスして楽しい。お二人とウィンディ、みんなのおかげ!」とうれしそうに話した。

ウィンディから忘年会の思い出について聞かれると、吉澤は「子供の頃、家族みんなでビンゴをしていて、ウィンディがうとうとしていた横顔を思い出すなあ」と懐かしむ。すかさずウィンディが「忘年会といえばビンゴだよね! 僕、みんなとビンゴ大会をやりたかったんだ!」と発案。観客には入場時にビンゴカードが配られており、君島、梅井、観客を巻き込んで大規模なビンゴ大会が開催されることに。ビンゴになった参加者には、吉澤の私物ピックケースや指輪、ぬいぐるみなどが贈られた。

吉澤嘉代子(撮影:濱田英明)

吉澤嘉代子(撮影:濱田英明)[拡大]

15分間の休憩を挟みライブは第2部へ。吉澤は黒と赤を基調としたチャイナドレスに身を包み再びサブステージに現れた。ここから吉澤のライブではお馴染みの寸劇が始まり、ライブへ向かう道中で迷子になった設定の吉澤が、ひどく慌てた様子を見せる。運転手に扮する君島に声をかけられタクシーに乗り込むが、行き先は「シーラカンス通りの地獄前」。その言葉を合図に、ジャズ調にアレンジされた「地獄タクシー」と「シーラカンス通り」が続けざまに演奏された。アコースティックギターを激しくかき鳴らす吉澤、緊張感を煽るようにタイトなギターサウンドを響かせる君島、鬼気迫る表情を見せながら重厚なタッチでピアノを奏でる梅井。ヒリヒリとした空気が場内を満たした。伸びやかなグルーヴに乗せて披露された「えらばれし子供たちの密話」を経て、「グミ」では吉澤が声を震わせながら歌い、切々とした彼女の歌が観客の心を揺さぶる。さらに彼女は、羽扇子を片手に「ニュー香港」をしっとりと歌い上げ、本編を締めくくった。

左から君島大空、吉澤嘉代子。(撮影:濱田英明)

左から君島大空、吉澤嘉代子。(撮影:濱田英明)[拡大]

アンコールの拍手に迎えられ、吉澤は白いドレスを身にまとって登場。SPEED「White Love」のカバーを披露したのち、君島のギターが幻想的な空間を創出する中で「ルシファー」「刺繍」を届けた。最後には未発売の楽曲「抱きしめたいの」を演奏して「まだまだ不安な時代に、こうしてお集まりいただいて本当にありがとうございます。素晴らしいミュージシャンと、犬と、お客様に出会えていることは奇跡のようだなと思います。私の宝物です」と感謝。ウィンディを抱いてステージをあとにする。それからすぐに「みんなの顔を焼きつけて帰りたい」と再登場した吉澤は、ダブルアンコールとして完成したばかりのラブソングを初披露。曲名は明かさなかったが「とっておきのタイトルをつけました」と話した。

吉澤は5月9日に東京・EX THEATER ROPPONGIでワンマンライブを開催。詳細は追って発表される。

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吉澤嘉代子「すなっく嘉代子の忘年会」2022年12月21日 東京キネマ倶楽部 セットリスト

01. グッド・ナイト
02. 月曜日戦争
03. らりるれりん
04. リダイヤル
05. 鬼
06. 洋梨
07. 地獄タクシー
08. シーラカンス通り
09. えらばれし子供たちの密話
10. グミ
11. ニュー香港
<アンコール>
12. White Love
13. ルシファー
14. 刺繍
15. 抱きしめたいの
16. 新曲

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撮影:濱田英明、衣装:田中大資、ヘアメイク:扇本尚幸

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kashiwagi-powerplant @Yuki_PowerPlant

ゼネコン祭がなければ兆行きたかったヤツだ…… https://t.co/Uq9Sl3U01u

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