11月5日に亡くなった
モデルや俳優、アーティストとして活躍し、今年10月にはYOSHIKIがプロデュースを務めるボーイズグループオーディション「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」のバンドメンバーとして選出されたYOSHI。告別式で最後の別れを告げたYOSHIKIは、YOSHIと最後に会った時期を「先々週かな、新しいバンドのメンバーと一緒にロサンゼルスにいて。最後に『みんなで写真を撮ろう』と言って写真を撮りました。『絶対に世界を取る』と言っていたので『取れるよ、取ろうね』と返したんです」と振り返った。
YOSHIの才能や魅力を改めて尋ねられたYOSHIKIは「すごくロックで才能があって、素晴らしいアーティスト。『これからYOSHIのいいところを見ていこう』とそういう話をしていました。自信があって、でもすごく純粋なところもあって」とその人となりを語る。出会ったのはYOSHIKIが実母を亡くした今年5月だったとのことで、YOSHIKIは当時YOSHIの存在に「励まされた」と明かし、「レコーディングした曲は1曲、しかもワンコーラスしか完成しないまま旅立ってしまったけれど、その曲を彼の生き様の一部として僕らが大切にしていきたい。残された者は精一杯生きるしかないです」と涙ながらに話した。
オーディションプロジェクトの今後の展開についてYOSHIKIは「昨日の今日なのでどうしていけばいいのかと」とまだ判断できていないことを明かしつつ「僕の判断で大勢の方の人生を台無しにするわけにはいかないですし、今日お母さんとも話したんですけど『ぜひ形にしてほしい』と言われたので」と継続していくことを示唆。また、日本で録音したYOSHIの未公開のハーモニーがあるというエピソードも語り「いつだろう、10月に2回やっているんですよ……ああ覚えてる、10月の10日だ。Toshlの誕生日だった」と、声を振り絞りながら思いを馳せていた。
またYOSHIの母親と、彼と同じくバンドメンバーに選ばれたKAIRIこと坂元快利(G)、FURUTATSUこと古野達識(B)、kyoheyこと村上恭平(Dr)も取材に応じた。母親は「短い一生でしたけど、ものすごいエネルギーで駆け抜けていきました。一番悔しいのは本人だと思いますが、YOSHIというアーティストがこの世の中に伝えたかったことを皆様とともに引き継いでいければと思います」とファンにメッセージを送る。斎場にはYOSHIの思い出の品として、映画「タロウのバカ」に出演した際に菅田将暉から贈られたギターも飾られた。このギターはヴィンテージものをYOSHIがシールやイラストでカスタマイズしてしまったという一品。母親はこのギターを菅田に見せる機会があったと明かし「『YOSHI、めっちゃカッコいいじゃん』とおっしゃって。『僕たちはYOSHIのことを知っていたけど、今回YOSHIKIさんがYOSHIのことを探してくださったことに、僕たちからお礼を伝えてほしい』とメッセージをいただきました」と話した。
KAIRIは「歳はだいぶ下だけど、あいつみたいになれたらと尊敬していました」、FURUTATSUは「僕とは真反対の性格。誰に対しても明るくてポジティブだけど、繊細なところもありました」、kyoheyは「生意気だったりタメ口だったり誤解されやすいやつだけど、常に相手への愛情やリスペクトがありました。その人のよさをしっかり前に出してやれなかったのが悔しい」と、YOSHIの人となりを振り返る。最後にバンドとしての今後の意気込みを尋ねられると、KAIRIは「あいつが見てたら『絶対続けろ』と言うと思うので、恥じないようなバンドを目指してがんばりたいです」、FURUTATSUは「世界取るから待ってろよ、ブラザー!」、kyoheyは「何年も一緒にいるような濃厚な時間を過ごしたので、一生忘れません。たくさんの愛をもらったと思うので心からありがとうと伝えたいし、バンドはこれから進んでいくので『上から見て待っててね』と言いたいです」と思いを語った。
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YOSHIKIが告別式で涙、YOSHIとの日々を振り返る「すごくロックで才能があった」 https://t.co/rJ239PunP2