2020年に超大型プロジェクト「I-LAND」を通じて選ばれたJUNGWON、HEESEUNG、JAY、JAKE、SUNGHOON、SUNOO、NI-KIによって結成されたENHYPEN。同年11月にアルバム「BORDER : DAY ONE」で韓国デビューし、2021年7月にはシングル「BORDER : 儚い」で日本デビューも果たした。コロナ禍において海外公演の開催はなかなか叶わず、オンラインを中心に活動を続けてきた彼ら。2022年にはようやく海外でのイベント出演なども実現し、今回初めてワールドツアーを開催する運びとなった。
デビュー曲「Given-Taken」のミュージックビデオを思わせる鼻血を垂らしたJUNGWONの姿や「Drunk-Dazed」のMVに登場する毒々しいケーキ、「FEVER」のMVで7人が着ていた王子のような衣装など、これまでのENHYPENのMVの世界をつないだかのようなオープニング映像の上映を経て、ライブはデビューアルバム「BORDER : DAY ONE」の1曲目「Intro : Walk the Line」に乗せて開幕。巨大なLEDに月面が映し出される中、ステージ上の7つのボックスに彼らのシルエットが浮かび上がる。そのボックスがリフトアップされると、ENGENE(ENHYPENファンの呼称)の前にENHYPENのメンバーが1人ずつ現れた。
ENGENE棒(ENHYPENのペンライト)がきらめく会場に、白い高貴な衣装を着て登場した7人は「Given-Taken」でライブをスタート。「I-LAND」の中でも披露され、デビューアルバムにも収録されている「Flicker」へとつなげ、2年前から大きく成長した姿を堂々とENGENEにアピールした。JUNGWONは「ENGENEの皆さん、初めてのワールドツアーへようこそ!」とENGENEを歓迎。英語が堪能なJAKEは英語で挨拶したあと、「いつもがんばってください。愛してる!」と日本語でも思いを述べた。HEESEUNGも「Thank you! シェイシェイ! ありがとう! カムサハムニダ!」と思いつく限りの言語でライブを見守るENGENEに感謝の思いを伝える。SUNGHOONも「こんばんは! I’m SUNGHOON! コップンカー!」と言語をミックスしながら挨拶し、NI-KIは日本のENGENEに向けて「今日は一緒に楽しみましょう」と日本語で呼びかけた。
デニムジャケットの衣装に着替えた7人は「Not For Sale」や「Let Me In(20 CUBE)」などさわやかなナンバーを立て続けに披露。ENGENEとウェーブでコミュニケーションを取り、「僕らの夢の中に招待します」とドリーミーな雰囲気の「Upper Side Dreamin’」をパフォーマンスした。映像が流れたあとは清涼感のある雰囲気から、会場が真っ赤で毒々しい雰囲気に早変わり。ワインレッドのシャツ衣装の7人は「Drunk-Dazed」で迫力あるダンスを見せつけ、オリジナルストーリー「黒の月:月の祭壇」のOSTであり彼らの最新曲でもある「One In A Billion」では、長机と椅子を使ったパフォーマンスで強烈な印象をENGENEに与えた。
衣装を口にくわえるセクシーな所作や息の合った跳躍、妖艶な表情を見せながらのダンスブレイクでENGENEの期待を高めたあと、ENHYPENは官能的な世界観の楽曲「FEVER」を熱演。その後は制服衣装に着替えて「Attention, please!」や「Just a Little Bit」などを歌唱した。スパンコールで装飾されたラグビーシャツで「Tamed-Dashed」、オールホワイトのストリート風のファッションで「Blessed-Cursed」「Go Big or Go Home」と、それぞれ楽曲の世界観にマッチした衣装でパフォーマンスを届けたENHYPEN。JUNGWONは「もう9月ですが、今年一番幸せな2日間でした」とこの2日間を振り返り、NI-KIは「ワールドツアーのスタートを一緒に過ごしてくれてありがとうございました。またソウルに帰ってきたら、もっと成長した姿をお見せします」とコメントする。JAYはNI-KIに「昨日は両親が来てくれて感動的な話をしたじゃないですか。それを日本語でも」と声をかけ、NI-KIは「迷惑もいっぱいかけたけど、これからもパフォーマンスで恩返ししていきます。いつもありがとう。カッコいい息子になれるようにがんばります。愛してる!」と恥ずかしそうに両親へのメッセージを日本語で述べた。
JUNGWONが「常に成長したいという気持ちを忘れずにワールドツアーを終えてソウルに復帰したときにはさらに成長したENHYPENとしてステージに立ちたいです。そのときも今日みたいに見守ってくれるとうれしいです」とENGENEに語りかけ、本編ラストの楽曲「Future Perfect」へとつなげる。パワフルなパフォーマンスでENGENEを魅了した7人は、曲が終わるとまばゆい光の中へと消えていった。
アンコールでJUNGWONは「ENHYPENの誕生から2年、そういう意義深い日に7人でいられて、世界中の皆さんに観てもらえた。歴史に刻まれた日になりました。皆さんは歴史のさなかにいます」としみじみ語る。JAKEは「2年前はこんなコンサートができるとは想像ができませんでした。僕はオーストラリア、NI-KIは日本の出身で、そんなメンバーがこうやってENHYPENになったことも、ENGENEの皆さんに出会えたことも運命だと思います」と目頭を熱くし、JAYも「2年前はこんなに楽しく活動することができるとは思いませんでした。やっとENGENEの皆さんに会えて1日1日が楽しくて、なんでもがんばろうという気持ちになれました。ENGENEの皆さんのためのENHYPENのJAYになりたいと思います」とこみ上げる思いを口にした。
SUNGHOONは「こうしてソウルコンサートの2日目を終わらせることができてうれしい。メンバーも本当にありがとう。そして、本当にENGENEの皆さんのおかげだと思います。海外ツアーはこれから始まりますので、楽しみにしていてください。そして2年間の応援、本当にありがとうございます」と感慨深げにコメント。JUNGWONは「デビュー2年目の僕らには、ライブができるほど実力があるわけではないので、喜びもあったけれど心配にもなりました。僕らがそれほどうまくやれているからではなく、ENGENEの皆さんのおかげでここに立っています。ツアーをしているとそんな気持ちも忘れそうで怖いですが、その気持ちを忘れたくないです。ダンスと歌が大好きなのでもっともっとがんばります。愛しています」とENGENEへ感謝の思いを真摯に伝える。
HEESEUNGは「ENHYPENが誕生したときを思い出すと、その日に合わせてこうしてライブができているのはすごいこと。きっと特別な思い出になると思います。ENGENEの皆さんのことをいつも考えながら、僕らと僕のことを好きでいてくれる方のためにがんばっていますが、デビューしたその瞬間のことも未だに忘れられません。2年後にこうしてライブができて夢が叶って、本当にENGENEの皆さんには感謝しています。僕らはまだ足りないところだらけですが、いつかもっと高いところで会いましょう」と語る。NI-KIは「2年前はまだENGENEの皆さんのことも知らなかったし、メンバーはいたけれど、1人ぼっちな気がしていました。デビューができるのかも心配でしたし、2年後にこんな会場にいることは想像ができませんでした。JAKEさんが言うようにここにいることも、この7人でデビューをしたことも全部が運命です。ENGENEの皆さんの応援や愛、本当にありがとうございます。僕らはまだ未熟ですが、これから成長する姿をお見せできたらと思います」と若くして日本から単身で韓国に渡り、不安が尽きない中で仲間と出会いデビューした喜びを述べた。
SUNOOは「ENHYPENになって2年になりました。今日はお姉ちゃんが会場に来ているんですが、幼い頃に音楽番組を観ながら『いつか僕も出演するよ!』と言っていたんです。本当にこのメンバーと一緒にデビューができてよかった。時間が経つほどにそう思います。本当にありがとうございます!」と涙。ほかの6人はSUNOOに駆け寄り、メンバーの強い絆を感じさせた。最後の曲ではENGENEが「우리는 믿어 세계를 흔들 ENHYPEN」(私たちは信じてる、世界を揺らすENHYPEN)と書かれたスローガンを客席で掲げ、ENHYPENにメッセージを送る。ENHYPENは名残惜しそうにステージをあとにし、ワールドツアーに出発した。
「ENHYPEN WORLD TOUR 'MANIFESTO'」の日本公演は、11月1日に愛知・日本ガイシホールにて開幕。11月16日に神奈川・横浜アリーナにて幕を閉じる。
ENHYPEN WORLD TOUR 'MANIFESTO' in JAPAN
2022年11月1日(火)愛知県 日本ガイシホール
2022年11月2日(水)愛知県 日本ガイシホール
2022年11月9日(水)大阪府 大阪城ホール
2022年11月10日(木)大阪府 大阪城ホール
2022年11月15日(火)神奈川県 横浜アリーナ
2022年11月16日(水)神奈川県 横浜アリーナ
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ENHYPEN、世界中のENGENEと迎えた結成2周年記念日「歴史に刻まれた日になりました」 https://t.co/hn7Watmx3U