カリナ、ウィンター、ジゼル、ニンニンの4人からなるaespaは、SM Entertainmentより2020年11月に「Black Mamba」でデビュー。「自分のもう1人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」という世界観をベースとし、現実世界のaespaとアバターメンバーの「ae-aespa」による多彩な活動で世界中から注目を浴びている。今回の「aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ~SYNK~」はそんな彼女たちの初来日イベントとして、2日間で計4公演が行われた。音楽ナタリーでは7日の昼公演の模様をレポートする。
ステージの上部には「ae」の文字、そして左右にはaespaの楽曲内に登場する無限の領域「KWANGYA」の世界観を感じさせるオブジェが配置されており、開演前からMY(aespaファンの呼称)の期待は高まるばかり。開演時刻になり「Forever」が流れると、MYは手にしたペンライトを振ったり、イベントの来場者全員に配られた応援アイテム「ハンドクラッカー」を鳴らしたりしてaespaの登場を今か今かと待つ。客電が落ち、まずオープニング映像ではaespaのメンバーが「KWANGYA」へ旅立つまでの姿が描かれるなど、aespaの世界観を感じられる映像が流れた。そしてaespaのメンバーがステージ下部よりせり上がってクールに登場。大興奮の観客を前に、ペールピンクの衣装でそろえた4人は最初に自己紹介ソングとしても知られている「aenergy」を、花火が打ち上がる中でパフォーマンス。そして間髪いれずに「Black Mamba」をバックダンサーを従えて披露した。
歌い終えた4人は「Be MY ae! こんにちは、aespaです!」と日本語で挨拶。メンバーはカリスマ性あふれるパフォーマンスとは打って変わって、トークパートでは親しみやすいムードを発揮していく。ジゼルは「日本で初めてのショーケースですが、こんなにたくさんのMYが来てくれて本当に本当にうれしいです」、ウィンターは「ファンの皆さんにこうして直接会うことができて本当にうれしいです。皆さんもそうですよね? 最初に登場したときから熱い応援が伝わってきて本当にびっくりしました。拍手とペンライトの光で、やっと会えたんだなと実感しました」、カリナは「この日が来たことが本当に夢のようです。皆さんと初めてお会いするステージですので、緊張で眠れませんでした。日本での初めてのショーケースをこんなに大きな会場でできて本当にうれしいです」、ニンニンは「特別なステージと様々なaespaの姿を見せたくて、私たちは一生懸命準備してきました」と、それぞれに初来日公演を行える喜びを口にした。
雰囲気をグッと変え、3曲目に披露されたのは「一度だけの人生を、望む通り後悔なく楽しむ」という思いが込められたミディアムテンポのナンバー「Life's Too Short(ENG ver.)」。そしてスタンドマイクでしっとりと歌われた「Lucid Dream」の曲中では、ジゼルが「MYしか勝たん!」と叫んでMYを沸かせた。冒頭の映像の続きが上映されたあとは、その世界観を忠実に表現するように黒い衣装にチェンジしたメンバーが「Next Level」を披露。中盤ではウィンターとニンニンが高音ボーカル、ジゼルとカリナはグルーヴィなラップでそれぞれ観客を魅了する。その後ステージの左右に広がったメンバーは、ポップなダンスビートのナンバー「YEPPI YEPPI」を歌いながら、客席に手を振ったりハートを作ったりしてMYと心を通わせた。
ここでイベントのタイトルに冠された「SYNK」の意味をメンバーが説明。ジゼルが「SYNKとは、aespaとアバターのae-aespaがつながっている状態のことです。SYNKするとお互いの感情や考えを共有できるんです」と語り、ウィンターは「私たちのことを応援してくれるここにいる皆さんの気持ちも、SYNKしているように、ちゃんと伝わっていますよ!」と微笑んだ。さらにウィンターは「7月8日にリリースしたアルバム『Girls』で、私たちのストーリーの1stシーズンが終わりました。でもまだまだ新しいストーリーが続くので、これからも応援をお願いします」とアピールしていた。
アラート音から始まる「Illusion」、高音ボーカルや細かい動作のダンスが印象的な「Savage」を披露すると、イベントの終わりが近付いていることを惜しむメンバーたち。ニンニンは「皆さんに初めてお会いできてとってもうれしかったです。これからも幸せな瞬間を皆さんと一緒に過ごしたいです。皆さんもそうしてくれますよね? ありがとうございます、大好きです!」、カリナは「最初は緊張しましたが、皆さんが温かく熱く迎えてくださって、とても幸せな気持ちでステージができました。ペンライトを振って応援してくださる姿がとってもきれいで夢のような時間でした。今日は本当にいい思い出を作ってくださってありがとうございました」と感謝を伝える。そして最後の曲を披露するまでの時間を少しでも長く味わおうと、トークをゆっくり進めることを画策し、ジゼルは「さみしいですがー……また会いに来ますからね……待っててねー……」とスローな話し方でファンを和ませ、ウィンターは「“最後”は嫌い。いやだ!ノーバイバイ!」と納得がいかないように頬を膨らませた。
ライブの最後を飾ったのは最新曲の「Girls」。ベースが重く響くシンセサウンドに乗せて、aespaは堂々としたボーカルと力強いパフォーマンスでMYを魅了した。客席の端から端までしっかりと目をやり、MYのリクエストに応えてギャルピースをしたり投げキッスをしたりとコミュニケーションを楽しんだメンバーは、別れを惜しみながらステージをあとにした。
「aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ~SYNK~」2022年8月7日 ぴあアリーナMM セットリスト
01. aenergy
02. Black Mamba
03. Life's Too Short(ENG ver.)
04. Lucid Dream
05. Next Level
06. YEPPI YEPPI
07. Illusion
08. Savage
09. Girls
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