リトグリ本日のライブで現体制の活動に幕、「すべてが宝物」5人の思い出を胸に新たな道へ

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Little Glee Monsterの全国ツアー「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」が本日7月24日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで最終日を迎えた。

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

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「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナル時の記念撮影の様子。(Photo by Yusuke Satou)

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メンバーのうち、2020年12月より双極性障害とADHDの治療に伴い活動を休止していた芹奈は、昨年6月に復帰したものの、今年1月から長期静養へ。さらに3月からはmanakaが突発性難聴のため休養に専念していたため、かれん、MAYU、アサヒは3人でLittle Glee Monsterの看板を守り続けてきた。芹奈とmanakaが不在でありながらも、かれん、MAYU、アサヒは「音楽で世界を笑顔にする日本発のボーカルグループになる」という夢を叶えるべく歌い続けることを決断し、4月に最新アルバム「Journey」をリリース。同月に「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」をスタートさせるなど、その歩みを止めることはなかった。そんな中、ツアーが残すところ7月23、24日の幕張メッセ 幕張イベントホール公演の2公演となったタイミングで、7月24日をもって芹奈とmanakaがグループを卒業し、さらに新メンバーやリトグリの“仲間”を探すオーディション「M∞NSTER AUDITION」の開催が決定したことが発表されると、2人の復帰を待ち望んでいたガオラー(Little Glee Monsterファンの呼称)のみならず、日本中の音楽ファンに激震が走った。そんな大きな転換期を迎えるリトグリの姿を目に焼き付けようと、幕張メッセ 幕張イベントホールには大勢のファンが集結し、会場に足を運べなかったガオラーたちは現体制最後となるライブを生配信で見守った。

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

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ツアーのコンセプトは「Journey」を軸にリトグリの音楽史を紐解くというもの。セットリストに5人での歌唱曲が多く含まれることから、かれん、MAYU、アサヒは歌割りやコーラスを再構築し、一から楽曲を覚える心持ちでリハーサルに臨んだという。定刻を少し過ぎた頃、時計の針の音をきっかけに5人の過去のライブ映像が流れ始める。このオープニングムービーが終わると、真っ白な衣装を身に包んだかれん、MAYU、アサヒの3人が登場し、芹奈とmanakaの立ち位置を空けたまま「Jupiter」を歌ってツアーファイナルの幕を開けた。芹奈、manakaの歌唱映像をバックに3人は歌声を重ね、かれんとMAYUはこみ上げる感情を抑えるかのように凛とした表情で、アサヒは時折涙を流しながら、“5人”のハーモニーを響かせた。

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

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1曲目が終わると、スクリーン上で「Journey」のジャケットに登場するピンクのワゴンが動き出し、今回のツアーで訪れた各地を巡って行く。そのラストに「CHIBA 07 24」と記されたナンバープレートが大きく映し出されると、ビビッドな衣装に着替えた3人が再登場し、ラップパートも盛り込まれたアッパーチューン「Hurry up!!」を弾ける笑顔で歌い踊った。にぎやかで開放的なムードの中、「I BELIEVE」「青い風に吹かれて」でポジティブなメッセージが解き放たれ、3人への拍手はしばらく鳴り止まない。オーディエンスの温かな歓迎を受けてアサヒは「こうしてツアーファイナルを迎えられたのは、健康な体で幕張まで足を運んでくれたみんなのおかげです」と感謝の言葉を送り、「芹奈とmanakaの卒業で、気持ちの整理がつかないまま来てくれている人も多いと思います。今まで5人が作り上げたものに嘘はないし、すべてが5人にとって宝物です。最後には笑顔になれる、そんなライブにしようと思ってるので皆さん楽しんでいきましょうね」と感情をあらわにした。

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

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大切な人への思いがあふれる「いつかこの涙が」「会いにゆく」がライブならではのアレンジで披露されたあと、かれんはイスに腰掛け全編英語詞の「Come Alive」をキーボードで弾き語り始める。彼女に向き合うようにMAYUとアサヒが歌声を重ねると、美しいハーモニーとともに静かな感動がホール内に広がっていった。ライブ中盤には、2014年10月リリースのメジャーデビュー曲「放課後ハイファイブ」を皮切りにリトグリの約9年間の歴史を振り返る「2022 メドレー幕張スペシャルバージョン」がスタート。3人は「好きだ。」「だから、ひとりじゃない」「足跡」「ECHO」「透明な世界」「君といれば」など12曲を、過去のミュージックビデオやライブシーンをバックに歌いつないだ。メドレーの終了後も「『Journey』スペシャルムービー」と題した特別映像が上映され、メジャーデビューをはじめ、東京・日本武道館での初のワンマンライブ、グループ初のアジアツアー、Earth, Wind & Fire、Pentatonixという海外アーティストとのコラボレーション、初のベストアルバム「GRADATI∞N」のリリースといったさまざまな出来事が、たっぷりと時間をかけながら紹介された。映像が終わると花柄のワンピースを着た3人が全編英語詞の「Waves」、三浦大知が振り付けを手がけた「Your Name」と近年の楽曲を披露。本格的なダンスパフォーマンスでリトグリの新たな魅力を打ち出した。

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

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MAYUはここまでのライブを振り返り「9年間の思い出のムービーを観ていただきました。私たちがリトグリを始めた頃は本当に子供で(手を膝の位置まで下げながら)このぐらいやったんです。5人は家族よりもそばにいて、それって当たり前のことじゃないんですよね。ただ歌うことが好き、音楽が好きという理由で出会うことができて、大好きな歌を届けられてきたのは奇跡です。何よりもスタッフの皆さん、ガオラーの皆さんがそばにいてくれたから、リトグリをずっと続けることができました」と惜しみない感謝を伝える。さらに「芹奈とmanakaの決断を聞いたとき、私たちもすぐに受け入れることができなかった。本当は2人にもステージに立ってほしかった。でも1人ひとりの人生があるし、かけがえのない存在だからこそ2人の思いを尊重すべきだなって。そして私たち3人は『リトグリを続けていきたい』という思いが一致したからこれからも続けていきます。5人で過ごした思い出を胸に、これからも皆さんが笑顔になれるような音楽を届けていきたいです」と熱く語った。姿勢を正した3人は固い決意を込めるように「SING」を歌い上げ、続けて、優里が提供したハートウォーミングなバラード「心に空を」で朗らかな歌声を届けた。

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)

「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」ツアーファイナルより。(Photo by Yusuke Satou)[拡大]

本編終盤で彼女たちは「書きかけの未来」「magic!」を弾けんばかりの笑顔でパフォーマンス。ツアーが終わりへと近付く中、かれんが「いろんなことを考えていて、特に思ったことが2つあります。1つ目は関係者の皆様、ファンの皆様が支えてくれていることで前に進めるし強くなれるということ。そしてMAYUとアサヒが前を向いてくれたから今日のこのステージがあるということ。“ありがとう”しかないです」と声を震わせながら懸命に思いを伝えようとする。感極まるかれんの肩を抱きながらMAYUは「どんなときでも先頭に立って前向きでいてくれて。アサヒと私は後ろ向きだからね(笑)」と優しく声をかけ、アサヒもうなずきながら2人に寄り添う。涙を拭いたかれんは「こんなに泣く予定じゃなかった……。2つ目はですね、どんなことがあってもどんな形になってもリトグリとして歌い続けていきたいってことです。リトグリの可能性を広げるためにも、新しい仲間が必要です。たくさんの才能を持った人たちがオーディションに集まってくださるとうれしいです。リトグリの明るい未来に期待していてください」と今後に触れた。本編最後に届けられたのは「Journey」のラストに収録されている「WONDERLAND」。3人は豊かなハーモニーと軽やかなダンスでガオラーたちを存分に惹き付けた。

アンコールを求める拍手に応え、急ぎ足でステージに現れたかれん、MAYU、アサヒ。3人はきらめくサウンドに乗せて「STARTING OVER」を届け、さらなる高みを目指すように「SAY!!!」「全力REAL LIFE」でパワフルなパフォーマンスを繰り広げた。ここでライブは終了するかに思われたが、ステージがメンバーカラーの青、ピンク、緑、紫、黄色に染まると、大きな拍手が送られる。その後、ダブルアンコールに応じて舞台に戻ってきた彼女たち。アサヒが「私たちは愛されてますね」と2人に目配せし、MAYUが「明日からは別々の道が始まります。これは変えられない現実ですけど、私たち、そして皆さんが少しでも明るい未来に歩けるようにがんばっていきます。このツアーが希望の道に続いていたらいいなと思います」と語ったあと、3人は深々と頭を下げた。名残惜しそうな表情を見せながらも彼女たちは「世界はあなたに笑いかけている」を歌唱し、リトグリらしく笑顔でツアーファイナルを締めくくった。すべての曲目を終えたメンバーは約9年間を駆け抜けた芹奈、かれん、MAYU、アサヒ、manakaを改めて紹介し、ファンに手を振りながら舞台をあとにした。本日をもってこの5人での活動に幕が下ろされたが、また明日からリトグリの新たな道が続いていく。

なおWOWOWでは9月25日(日)にツアーファイナルの模様がオンエアされる。

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「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」2022年7月24日 幕張メッセ 幕張イベントホール セットリスト

01. Jupiter
02. Hurry up!!
03. 青春フォトグラフ
04. I BELIEVE
05. 青い風に吹かれて
06. いつかこの涙が
07. 会いにゆく
08. Come Alive
09. 放課後ハイファイブ~人生は一度きり~好きだ。~私らしく生きてみたい~はじまりのうた~明日へ~だから、ひとりじゃない~OVER~足跡~ECHO~透明な世界~君といれば
10. Waves
11. Your Name
12. SING
13. 心に空を
14. 書きかけの未来
15. magic!
16. WONDERLAND
<アンコール>
17. STARTING OVER
18. SAY!!!~全力REAL LIFE
<ダブルアンコール>
20. 世界はあなたに笑いかけている

WOWOW「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」

2022年9月25日(日)

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