本公演はタイトルの通り、SPECIAL OTHERSとBillboard Liveの15周年を記念して企画されたもの。会場に集まったファンは、この日のために用意されたバンドのオリジナルカクテルや食事を味わいつつ、4人の奏でる音に耳を傾けた。芹澤“REMI”優真(Key)、柳下“DAYO”武史(G)、又吉“SEGUN”優也(B)、宮原“TOYIN”良太(Dr)は定位置に着くと、お互いの感触を確かめるように静かに音を重ねていく。そしてセッションを挟んだのち、宮原のカウントを合図に「Spark joy」「PB」をプレイ。抜群のコンビネーションを見せつけ、序盤からオーディエンスの心をがっちりとつかんだ。
MCでは芹澤が「Billboardができた頃、俺らの間で『すごいカッコいい箱ができたらしいぞ』と話題になってったんですよ。そんな憧れの箱で演奏することができて幸せです。ありがとうございます」と、SPECIAL OTHERSと同じく15周年を迎えたBillboard Liveのステージに立つ喜びを語った。そして宮原が15年という歳月に触れて「15年も経ったから又吉がニット帽を取れない事情もあるよね」とひと言。これに対して芹澤が「良太はこう見えて写真をいっぱいアーカイブしてるんだけど、それを見返したときに2018年あたりから又吉がおじいさんみたいになって」と被せると、又吉は「そんな振りしてるけど、今日はニット帽を取らないからね」と返すなどコミカルなやりとりで会場の笑いを誘った。SPECIAL OTHERSは軽快なバンドサウンドが心地よい「Happy」でライブを再開すると、続くキラーチューン「AIMS」では流麗なギターソロ、リズム隊のグルーヴィなプレイで観客のテンションをぐっと引き上げた。
ライブ終盤、SPECIAL OTHERSは2006年発表のメジャーデビュー作「IDOL」の表題曲をリテイクした「THE IDOL」をパフォーマンス。この日一番のエモーショナルな演奏をBillboard Live TOKYOいっぱいに響かせた。演奏を終えた4人は加齢に伴う体の変化や、又吉のニット帽についてのゆるい会話を展開。トークでファンをひとしきり楽しませたあとは、柳下の「20周年、30周年とBillboardと一緒に歳を重ねていけたらいいなと思います。今日はありがとうございました!」という挨拶ののち6月8日発売の最新アルバムから表題曲「Anniversary」を届けてステージをあとにした。アンコールを求める拍手が鳴り響く中、ステージ後方のカーテンがゆっくりと開くとSPECIAL OTHERSが再び登場。最後は軽妙なセッションを挟んだ「Good morning」で豊かなバンドアンサンブルを響かせ、この日の公演を締めくくった。
またSPECIAL OTHERSは、6月18日にBillboard Live OSAKAで「SPECIAL OTHERS & Billboard Live 15周年記念Tour 2022(QUTIMA Ver.31)」の大阪公演を開催する。チケット情報はBillboard Liveのオフィシャルサイトにて確認を。
SPECIAL OTHERS & Billboard Live 15周年記念Tour 2022(QUTIMA Ver.31)@Billboard Live TOKYO 2022年6月11日 東京都 Billboard Live TOKYO
01. Spark joy
02. PB
03. Happy
04. AIMS
05. NEW WORLD
06. THE IDOL
07. Anniversary
<アンコール>
08. Good morning
リンク
関連商品
J_ROCKNews @J_ROCKNews
スペアザ、同じく15周年のBillboard Liveでワンマン「憧れの箱で演奏することができて幸せです」 https://t.co/pHYdo7deFL