開演前には佐藤景瑚が注意事項などを読み上げるナレーションが流れ、時折言い間違えてしまい客席から笑いが漏れるなど、メンバーが登場する前から会場は温かい雰囲気に包まれる。そしてピンクと白の衣装を纏って姿を現したJO1は、「KIZUNA」のリード曲「With Us」をまず笑顔でパフォーマンスした。
会場に集まった400名、そして配信で見守るJAM(JO1ファンの呼称)へ向けて、早速和気あいあいとトークを繰り広げていくJO1。ワンフロアの会場を前に與那城奨は「2階席も3階席も満席だね」とボケを飛ばすも、誰にも突っ込まれずに笑いを誘う。また佐藤が「髪を切ったんですがどうですか?」と尋ねると、観客は大きな拍手で応えた。「KIZUNA」についてのトークパートでは、「最近メンバー間で絆を感じた瞬間」という話題になり、河野純喜が「ステージに上がる前に全員とハグをする」ことを挙げると、メンバーと実演する流れに。河野が隣の白岩瑠姫と抱き合うと、そこへ鶴房汐恩と木全翔也も吸い寄せられるように集まり、4人で抱き合っていた。
「KIZUNA」の中で好きな曲という話題では、豆原一成と白岩が「Walk It Like I Talk It」を挙げる。曲中で鶴房を與那城と佐藤で持ち上げる振り付けについては、與那城が「あの瞬間は覚悟を決めてるから」と裏話を語っていた。そしてこの楽曲の略称が「ウォキラキ」なのか「ワキラキ」なのかという議論になり、会場のJAMに多数決を取ると、「ワキラキ」が優勢に。メンバー間では「ウォキラキ」で通じていたようで、佐藤が「(「ワキラキ」だと)なんか脇がラッキーみたいじゃない?」と笑わせながらも、「ワキラキ」が正式な略称ということに決まった。
「KIZUNA」に収録されているポップなラブソング「Touch!」では、河野が作詞に参加している。河野は「自分の名前がサブスクのクレジットに載っているのが信じられないというか……すごくうれしかったですね」と喜びを語り、「聴いた瞬間、ライブで盛り上がる曲だなと思って。今はタッチできひんけど、いつかJAMの皆さんとタッチできたらいいなって。そういう思いを込めました」と歌詞への思いを明かした。木全は歌詞を見た瞬間に河野が作詞したと気付いたといい、「今までと違うなって思いました。純喜くんらしさが出てた」とコメント。そしてこの日初公開となる「Touch!」のレコーディング映像が流れ、JO1はそれをはしゃぎながら見つめていた。
この日、会場内には「KIZUNAボード」が設置されており、開演前にJAMが「JO1との絆を感じたエピソード」を付箋に記入していた。メンバーはそれをピックアップして「JO1の方言や口癖がうつりました」「疎遠になっていた友達にJO1を薦めたらハマってくれて、今では大親友です」などのさまざまなメッセージを、微笑みつつ読み上げていた。
疾走感あふれる「Move The Soul」のパフォーマンス前には、同曲がオープニングテーマとして使用されているアニメ「群青のファンファーレ」に声優として出演している大平祥生と木全が、アフレコの裏話を披露。2人で一緒に収録できたので緊張しなかったとそれぞれ語り、鶴房に「役になりきってカッコいい曲振りをお願いします」とリクエストされると、なぜか競馬の実況中継のような掛け合いを見せて笑いを誘った。
オリコンデイリーアルバムランキングの発表も行われ、「KIZUNA」が見事1位を獲得したことが映像で告知されると、11人は安堵したような表情で喜ぶ。そして豆原が5日後の5月30日に20歳の誕生日を迎えることを祝って、鶴房と木全によってケーキが運び込まれ、サプライズでバースデーソングが贈られた。豆原は「JO1を17歳からやってきて、もう20歳になるというのですごく早く感じて。JAMの皆さんやスタッフの皆さんに迷惑をかけたこともたくさんあると思うんですけど、これからも20歳になった豆原一成と、全員20代になったJO1を見守ってくれたらと思います」と20代突入への思いを語ると、会場は温かい拍手に包まれた。
そして締めの挨拶をしようとするメンバーのもとへ、サプライズでさらなる映像が用意されていることが告げられる。上映された映像では、9月に4都市でアリーナツアーが実施されることが明らかに。会場のJAMからは堪えながらも歓喜の悲鳴が漏れ、まったく知らされていなかったというメンバーは全員、驚きと喜びに満たされた表情を浮かべる。ツアーを実現させたいと長らく口にしてきたJO1にとっては、待望の吉報だ。鶴房は「めっちゃびっくりしているんですけど、とりあえずぶっかまそうということです」と気合いを覗かせ、川西拓実は「また皆さんの前に立てる機会をいただけたので、皆さんにお返しできるようにがんばります」と意気込んだ。
活動を休止しており昨年11月に初の有観客ワンマンライブに出演できなかった金城碧海は「初めてなので正直めっちゃ緊張もしてるんですけど、絶対に『JAMでよかった』って思ってもらえるように、精一杯がんばりましょう!」とメンバーを鼓舞。河野は「『KIZUNA』は制作期間が長くて、みんなで力を合わせて作り上げてきました。1歩ずつ1歩ずつJO1が進んでいけるのも本当にJAMの皆さんのおかげですし、倍返しできるように全力でがんばっていきたいと思います」と決意を語る。白岩は「なかなか会えない期間が続いた中で、僕らは何を皆さんにしてあげられたんだろうと挫けそうなときもたくさんあったんですけど、なんでだろうと思うくらいみんなからもらってばっかりで。ツアーも決まって、もっともっと好きになってもらえるように努力して、次に会ったときはもっとカッコいい姿で会えるようにがんばりたいです」と感謝の思いを述べた。
豆原は「何よりもステージでパフォーマンスをすることが大好きで。今日は2曲だけでしたけど、全力でがんばりました。ツアーもほかのステージも、全力でがんばっていきたいです」とコメントし、「ありがとう!」とケーキをひと口ペロリ。木全は「今からどうやって皆さんを楽しませようか、そのことで頭がいっぱいです。なので皆さん、ツアーを楽しみに待っててください!」、大平は「地方の方へやっと会いに行けるなというのが率直な感想です。僕もずっと会いたかったので、早く地方の皆さんとたくさん楽しい時間を共有したいです」としみじみと伝えた。
地元・愛知への凱旋公演も含まれることを両手を上げて喜んでいた佐藤は「本当に今日は楽しかったですね。驚くことがたくさんありました。これからもみんなといろんなことがしたい。愛知に帰れるのもすごくうれしいです」と笑顔を見せる。與那城は「夢にまで見たようなことが現実になります。JAMの皆さんへ恩返しをずっとしたいと思ってたので、少しずつではあるけどできるようになってきたのかなと思います。僕たちも全力でJO1のみんなを幸せにしますので待っててください」とメッセージを送った。ツアー決定を受けて涙を流していた川尻蓮は、胸がいっぱいでなかなか言葉が紡げない様子を見せつつも、「よくないことなんだけど……、皆さん(ツアーの発表を受けて)キャーってちょっと歓声が出ちゃったじゃないですか。それを聞いたときに……このために生まれてきたんだなと思っちゃって。今日もすごい楽しかったですし、ツアーも絶対楽しいものにするので、皆さんまたすぐ絶対会いましょう」と感慨深げな表情で語る。そして締めに川尻が「帰って練習しましょう!」とメンバーに呼びかけ、ストイックなJO1らしい一面を見せつつ、イベントは終幕した。
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