「グッバイ、コスモス」は
これまでにあさぎーにょが主演、竹林が監督を務めた短編映画「Where is My Photo」「ハロー!ブランニューワールド」などでタッグを組んできた2人。あさぎーにょは「グッバイ、コスモス」を企画したきっかけや、竹林と再びタッグを組むことについて「『Where is My Photo』『ハロー!ブランニューワールド』はスポンサーさんのサポートのうえで作らせてもらったんですけど、今回は『“Vlog映画”を作ろう!』と思って、この2作のチームの皆さんに声をかけさせてもらって。竹林さんとはこれまでも一緒にやってきたんですけど、竹林さんご本人の温かみもそうだし、竹林さんが作るモノから伝わってくる温かさも大好きで。『グッバイ、コスモス』はこのメンバーでしか作れないものだと思って竹林さんを含めたチームの皆さんに声をかけさせてもらいました」と説明した。
さらに彼女は本作のテーマについて「『他人から測られるものさしを捨てて自分のものさしを持つこと』がテーマでありメッセージです。フィクションの物語なんですけど、本当に私が感じている悩みや思っていることをテーマにしないとしっくりこなくて。『子供に戻りたい』という思い以外にも『熊を助けたい』『空を飛びたい』とかほかにもいっぱいあったんですけど、今回は『子供に戻りたい』という思いをもとに企画をしました。企画をもとに竹林さんに脚本と構成を考えてもらって、それをブレストして、また考えてもらってという感じで作っていきましたね」と振り返った。
制作でこだわったところについて、竹林は「Vlogから映画に移行するときのグラデーションをスタッフ全員で細かく理解して臨みました。自撮りから他撮りに変わるタイミングでは、いきなり普通の他撮りにせず“Vlog風他撮り”にしてみたり。音楽の使い方も含めて細かく話し合いましたね」とコメント。あさぎーにょは衣装や美術について「作品ではあさぎーにょと@小豆の“らしさ”が重要になってくるのですが、子供向けの私らしいものってなかったりするんです。なのでヘアメイクさんにネイルのチップを作ってもらったり、スタイリストさんにカバンを作ってもらったり、子供になったら着たいと思っているブランドのfranky growさんに服を貸していただいたりとたくさんの方に協力いただいて、子供になっているあさぎーにょだけど、大人のあさぎーにょを連想できるようにしました」と語った。
また子供になったあさぎーにょと@小豆を演じた子役について、竹林は「あさぎーにょさんと@小豆さんの特徴をなるべく持たせたいなと思って、2人に子役パートの本読みをしてもらって、その様子を撮った映像を子役の2人に渡して、それを見て練習してもらってから現場に来てもらいました」と制作の裏側を明かし、あさぎーにょは「そのアイデアは本当に素晴らしいなと思っていて。しかも子役の2人は現場に台本を1回も持ってこなかったんですよ」と笑顔を見せた。
作品のタイトルでもあり、主題歌のタイトルでもある「グッバイ、コスモス」。あさぎーにょはこの言葉について「先に曲名として思い浮かびました。白いコスモスの花言葉が優美とか調和という意味があるんです。優美に凛としてみんなに合わせようという部分とはさよならして、もっと自由に無邪気に子供のようになれたらいいなと思ってそれがそのまま映画のタイトルにもなりました」と説明した。
司会者から主題歌について問われると、竹林が「早くフルを聴いてもらいたい」と熱望。あさぎーにょが「本当に早く聴いていただきたいです。物語とリンクするように作って、私としてもめちゃくちゃいい曲ができたと思っているので。竹林さんに最初に聴いてもらったときは涙していただいて」と同調すると、竹林は「『絶対泣くと思いますよ』と言われたので泣かないように堪えたんですけどうるっときましたね」と語った。
最後にあさぎーにょが「かわいい服を着たいけど着れないとか、本当の自分は違うけどみんなに合わせちゃうとか、自分自身の悩みでもありますけど私のファンの方にも多い悩みで。今回の作品はたくさんの人に届けたいというよりは、そういう私と同じ悩みを持つ方に届けたいなと思います。そしてこれからももっと素敵なものを生み出していきたいです」とアピールして舞台挨拶を終えた。
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音楽ナタリー @natalie_mu
【舞台挨拶レポート】あさぎーにょ新作“Vlog映画”舞台挨拶で会心の出来をアピール「同じ悩みを持つ方に届けたい」(写真6枚)
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