Devil ANTHEM.リキッドでのツアー追加公演も大盛況、10月に価格1000円のフルアルバム発売

Devil ANTHEM.が8月5日に東京・LIQUIDROOMでライブツアー「Devil ANTHEM. SPRING TOUR 2021『Our Time Is Coming』」の追加公演を開催した。

このライブのチケットは6月の東京・新宿BLAZE公演「Devil ANTHEM. SPRING TOUR 2021 Our Time Is Coming FINAL」に続いて見事ソールドアウト。カウントダウンを経てオープニングSEが流れ始め、フロア内をまばゆいレーザーの光が交差すると、会場に集まったファンのテンションが一気に高まった。ステージに登場したデビアンは「Fake Factor」で勢いよくライブをスタートさせ、オーディエンスとともに人差し指を頭上に掲げる。3曲目の「VS」のイントロでは竹本あいりが「みんな今日ここには楽しむつもりできたんでしょ!?　自分の限界と戦って、最高を一緒に勝ち取っていきましょう！」と力強く煽り、フロアのボルテージをより一層上昇させた。

5月にお披露目されたばかりの新メンバー藤澤ひよりは、序盤のMCで「新宿BLAZE公演のときは正直、反省がたくさんあって。リベンジしたいなという気持ちがあったので、この公演ではもっと成長した姿を見せられたらと思ってました。ちゃんとその成果を伝えられるようにがんばります」と意気込みを述べる。その言葉通り、「OMONPAKARU」「ストレライド」「STARLIGHT CIRCUS」など5曲が一気に畳みかけられた次のブロックでも、ほかのメンバーに負けず劣らず堂々としたパフォーマンスを披露した。

また、ライブ中盤には10月19日にニューアルバム（タイトル未定）がリリースされることが発表され、会場のファンに歓喜の表情が浮かぶ。アルバムは新曲と現メンバーで再レコーディングした既存曲からなる15曲入りで、1000円という低価格で販売される予定。再録される既存曲のうち5曲はファン投票によって選出される。アルバムを告知したメンバーは新曲の1つ「Ai LIFE」を今のデビアンを象徴するナンバーと紹介し、さっそく初披露。重低音が響くアッパーチューンでオーディエンスの心を惹き付けた。さらに彼女たちはタオルを振り回す夏曲「めっちゃサマー」、新宿BLAZE公演で初披露した「ユカイダンサー」などを息つく暇もなくパフォーマンスし、衣装のベルトが外れるほどの全力のステージを見せる。初期のナンバー「ココロカラ」で始まったラストスパートでもその勢いは止まらず、ライブの人気曲「Fever」の曲中には「ファイナル、ありがとう！」というメンバーの心からの叫びが響きわたった。

アンコールでは昨年に引き続き12月24日に東京・USEN STUDIO COASTで行われるワンマンライブ「Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭2021』」の告知が行われ、6人は「エイエイオー！」と声をそろえて心をひとつに。またグループに加入して4周年を迎えたあいりはファンに感謝の気持ちを伝えつつ、「アイドルの職業としての奥深さを最近よく考えるようになって……アイドルって賞味期限があるとか言われるけど、なんでアイドルだけそう言われるんだろうって。地元に帰ったときに『アイドルのその後は？』みたいなことを聞かれるのね。『えっ、その後っていうか、アイドルも1つの人生なんじゃない？』って最近思い始めて。デビアンに入る前は正直、アイドルに対してあまりいいイメージはなかったんだけど、いざやってみるとこんなにプロフェッショナルな場所なんだなと思うようになって、5年目はもっとプロフェッショナルなアイドルを目指していきます」と頼もしい言葉を口にした。その後、6人はアンコールで「EMOTIONAL」「MY WAY」「①②③④⑤⑥」の3曲を披露。ツアー本編と同じく、大盛況の中で追加公演の幕を閉じた。

YouTubeではこの公演より、新曲「Ai LIFE」のライブ映像を公開中。さらに楽天チケットでは8月31日までライブ全編のアーカイブ映像の視聴チケットを販売している。