KAQRIYOTERROR、“別れと再会”を経て新たな体制を見せたワンマン

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KAQRIYOTERRORが1月24日に東京・WWWにてワンマンライブ「Bipropaganda」の振替公演を開催した。

KAQRIYOTERROR(Photo by nishinaga "saicho” isao)

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聖涙丸(Photo by nishinaga "saicho” isao)

聖涙丸(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

「Bipropaganda」は昨年4月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた公演。約7カ月の歳月を経て開催された本公演ではメンバーの聖涙丸とDKIの脱退前最後のライブでもあり、多くのYOMIBITO(KAQRIYOTERRORファンの総称)が会場に集まり、2人の最後のステージを見守った。

DKI(Photo by nishinaga "saicho” isao)

DKI(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

リーダーの心鞠游がステージ上のDJ卓の前に立ち、機材の電源を入れるとライブは「うすうす」でスタート。涙丸は「皆さんこんにちは、KAQRIYOTERRORです!」と快活に挨拶し、オーディエンスのクラップを先導してライブを盛り上げた。ライブ用にアレンジされた「摩訶不思議ズム」では心鞠がオーディエンスにジャンプを促し、会場内は一体感あふれる空気感に満たされていく。この日のライブはDJ卓の前に立ったメンバーが自分たちで楽曲をかける構成となっており、涙丸は「SOS」「鬼乃狗摩音頭」「Original satire」の3曲をノンストップでつないでメドレー形式で楽曲を畳みかけていった。

ノア・ロンドと手を取り合って歌うDKI。(Photo by nishinaga "saicho” isao)

ノア・ロンドと手を取り合って歌うDKI。(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

「カクリヨ奇想曲」では感極まった涙丸が、目に涙を浮かべながら声を張り、会場内にエモーショナルな歌声を響かせる。「ラストスパート、盛り上がれますか!」という呼びかけから始まったのは「Hide and Seek」。ここからグループの前身・幽世テロルArchitect時代に発表された代表曲「かごめかごめ」「ユビキリゲンンマン」の2曲が立て続けにかかり、会場内は大盛り上がりに。最後に「BWG」「Avant-gardE」の2曲で現体制のKAQRIYOTERRORの完成形を見せつけた5人は、心鞠の合図でオーディエンスにしっかりとお辞儀をして、ライブ本編の幕を閉じた。

KAQRIYOTERROR(Photo by nishinaga "saicho” isao)

KAQRIYOTERROR(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

アンコールではこの日でグループを去るDKIと涙丸が中心となりMCを展開。ここまでMCを一切挟まなかった彼女たちはまず「やっと開催できたね」と念願のワンマン開催を喜んだ。その後、この日の公演でグループを去るDKIは「ずっと考えていたんだけど、みんなの顔を見たら話したいことが飛んじゃった」と切り出し、「まだ今日が最後だという実感がありません。ただライブが好きだな、大好きだなと思いました。やってきてよかった」と笑顔で自身の心境を明かした。DKIが最後の挨拶をしていると、同期としてグループに加入したノア・ロンドはファンに涙を見せまいと後ろを向き、その隣で話を聞いていた心鞠が泣き始めてしまう事態に。DKIは心鞠の頭をなでて慰め、メンバーに「大好きだよ」とメッセージを送った。涙丸はこの日と同じWWWで初めてステージに立った日のことを回想し、「あの頃と今じゃいろんなことが変わった」としみじみコメント。一緒にグループに加入した季に向け「ただひたすらにガムシャラだったよね」と活動を振り返った涙丸は「いろんな考えがあって脱退を決めました。明日からKAQRIYOは涙丸の場所ではなくなります。私たちが抜けても、みんなの心の中にKAQRIYOTERRORを残してください」と涙ながらにYOMIBITOたちに思いを伝えた。最後に「lilithpride」「アイデンティティークライシス」の2曲をパフォーマンスした5人は、手をつないでオーディエンスに挨拶をし、ステージをあとにした。

ヤマコマロ(Photo by nishinaga "saicho” isao)

ヤマコマロ(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

アンコールを終えても場内アナウンスは流れず、ライブはダブルアンコールに突入。ステージには心鞠、季、ノア・ロンドの3人に、グループの前身となった幽世テロルArchitectのメンバーだったヤマコマロを加えた4人が登場し、「Oblivion」の歌唱を始めた。突然の事態に状況が呑み込めないオーディエンスをよそに、4人は立て続けに3曲をパフォーマンス。新体制でのライブを見せつけたところでマロが「自分の強い意志と覚悟を持って加入を決めました」と語ると、会場内は彼女を歓迎する拍手の音に包まれた。心鞠がマロに向けて「マロがいない1年半、KAQRIYOを守り続けました。おかえり」と話しかけると、マロは照れくさそうにしながら「ただいま」とメンバーとYOMIBITOたちに向けて答えた。

なおKAQRIYOTERRORは2月3日に新体制初の新曲「decadence」を配信リリース。さらに4月から全国ツアー「KAQRIYOTERROR 日本縦横断『新奇懐古周遊弐千弐壱真世界』」を開催する。

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KAQRIYOTERROR「Bipropaganda」2021年1月24日 WWW セットリスト

01. うすうす
02. 摩訶不思議ズム
03. Drying Party?
04. SOS~鬼乃狗摩音頭~Original satire
05. なんちゃらバブルス
06. だいいんぐあかさたな
07. Human Fly~TEKITWO~Like a Fake
08. カクリヨ奇想曲
09. Life is Despair
10. Persona_
11. Hide and Seek~かごめかごめ~ユビキリゲンマン~かごめかごめ
12. BWG
13. Avant-gardE
<アンコール>
14. lilithpride
15. アイデンティティークライシス
<ダブルアンコール>
16. Oblivion
17. The Forbidden Masturbating
18. decadence

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