ももクロ、結成13年目初ライブを生配信!モノノフと作り上げた新たなエンタテインメントの形

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ももいろクローバーZの無観客ライブ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」と高城れによる無観客ソロライブ「CongratuRenichan~The 02 season 2020~」の模様が昨日6月25日にGYAO!で生配信された。

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」の様子。(撮影:上飯坂一)

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」の様子。(撮影:上飯坂一)

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このライブは「モノノフ(ももクロファンの呼称)に少しでも楽しい時間を提供したい」というメンバーやスタッフの思いから企画されたもの。運営サイドは新型コロナウイルス感染拡大防止のためのガイドラインを事前に共有し、問診票の記入や検温、アルコール消毒などの対策を講じて開催に臨んだ。GYAO!では高城のソロライブ、ももクロ4人のステージの順で映像を有料配信。多くのモノノフがパソコンやスマートフォンを通して視聴し、生の声援の代わりにコメントで盛り上がりながらオンラインライブを楽しんだ。

CongratuRenichan~The 02 season 2020~

高城れに(撮影:上飯坂一)

高城れに(撮影:上飯坂一)[拡大]

2015年より毎年ソロコンサートを開催している高城は今年大阪、愛知、神奈川でソロツアー「まるごとれにちゃん0202 スプリングツアー2020」を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2021年3月に開催を延期。その代わりに生配信ライブという形でソロパフォーマンスを届けることになった。6月21日に27歳の誕生日を迎えたばかりのももクロの最年長・高城は“まるごとれにちゃんダンサー”と“まるごとれにちゃんバンド”を従え、フェイスマスク付きの真っ赤な衣装でステージへ。配信画面にはそのセクシーな姿に対するモノノフの歓喜と興奮のコメントが並んだ。

高城れに「CongratuRenichan~The 02 season 2020~」の様子。(撮影:上飯坂一)

高城れに「CongratuRenichan~The 02 season 2020~」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

高城は3月に配信リリースした西寺郷太(NONA REEVES)提供のソロ曲「Dancingれにちゃん」を1曲目に歌唱。続いてMAXのヒット曲「Ride on time」や、佐々木彩夏もレパートリーにしている「キューティーハニー」をクールかつ妖艶にカバーし、画面越しにモノノフを魅了した。「27歳になって初めてのライブということでちょっと緊張しています」と心境を語り、次々とモニタに流れてくるコメントを読んだ高城は、扇子を手に荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」のカバーでライブを再開。スパニッシュにアレンジされたBoA「VALENTI」や、ロックナンバーのSuperfly「タマシイレボリューション」をバンドのパワフルな演奏に合わせて熱唱したのち、前向きな歌詞が印象的なソロ曲「everyday れにちゃん」を笑顔で歌ってソロライブを終えた。

Behind closed doors「2020 次が始まり」

エビ反りジャンプを決める百田夏菜子(右から2番目)。(撮影:上飯坂一)

エビ反りジャンプを決める百田夏菜子(右から2番目)。(撮影:上飯坂一)[拡大]

高城が一旦ステージを去り、「STARDUST PLANET」の後輩グループ・アメフラっシによるパフォーマンスが披露されたあと、今年5月に結成12周年を迎えたももクロが13年目初のライブを開始。おなじみのSE「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」では公式ファンクラブ「ANGEL EYES」の会員から事前に募集したコールの音声が流れ、通常のライブに近い臨場感が生み出された。1曲目には代表曲「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」が披露され、「MCZ」という巨大な文字のオブジェの前で百田夏菜子がエビ反りジャンプを決める。4人はそのままの勢いで「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」や「ゴリラパンチ」などのアッパーチューンを連発し、フェイスマスクを着けながらの踊りで汗だくになりながらも力強いパフォーマンスを届けた。

Zoomの画面が映し出されたモニタを見つめる佐々木彩夏。(撮影:上飯坂一)

Zoomの画面が映し出されたモニタを見つめる佐々木彩夏。(撮影:上飯坂一)[拡大]

MCでは高城が自己紹介の中で年齢を言わなくなったことをメンバーに突っ込まれ、「ももクロは27歳以降は年齢を非公開にしよう」と提案。冗談を交えながらいつも通りの和気あいあいとしたトークを繰り広げた。またこの公演では「6月のミッドナイト作戦」と題した企画の一環で、ステージ前に641名の「ANGEL EYES」会員とつながったZoomのモニタ画面を設置。部屋の中でグッズを身に付けたモノノフたちがMC中もリモートで声援を送った。さらにGYAO!の配信画面上のコメントが自動音声で読み上げられるなど、最新の技術を使ったオンラインライブならではの試みが行われた。

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」の様子。(撮影:上飯坂一)

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

モノノフとのコミュニケーションを満喫したももクロは、次のブロックで「マホロバケーション」や「Re:Story」を立て続けに披露。「The Diamond Four」の曲中にはミュージックビデオをイメージさせるワンカット風の撮影手法が取り入れられたり、電飾が施された客席にメンバーが座ったりと、無観客という状況を逆手に取った演出が展開された。そして彼女たちは志磨遼平(ドレスコーズ)の提供曲「天国のでたらめ」でセンチメンタルな雰囲気を作り上げてから「クローバーとダイヤモンド」を晴れやかな表情で歌唱し、ステージをあとにした。

「走れ! -ZZ ver.-」をパフォーマンスするももいろクローバーZ。

「走れ! -ZZ ver.-」をパフォーマンスするももいろクローバーZ。[拡大]

事前に募集した音声などによるアンコールの声が会場に響きわたると、ももクロはフェイスマスクを外し、アクリル板でメンバー同士を隔てた状態のステージに再登場。アンコールの1曲目「走れ! -ZZ ver.-」では4人の後ろに巨大なグリーンバックの幕が設置され、Zoomで会場とつながった「6月のミッドナイト作戦」の参加者たちの姿が画面上で合成された。この曲はラストのサビで会場の照明がすべて消され、場内がペンライトの光で埋め尽くされるのが恒例となっているが、今回は「6月のミッドナイト作戦」の参加者がそれぞれ部屋の電気を消すことでその演出を再現。多少のタイムラグはありつつも、見事メンバーと共に一体感を作り出すことに成功した。

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」の様子。(撮影:上飯坂一)

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

その後も4人は「ザ・ゴールデン・ヒストリー」で隣のメンバーとアクリル板越しに手を重ねるなど、さまざまな制約が設けられた環境を楽しみながら笑顔でパフォーマンス。ライブの人気ナンバー「Chai Maxx」を経て、「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」をラストナンバーとして披露した。この曲の歌唱中には「まるごとれにちゃん0202 スプリングツアー2020」に出演予定だった“まるごとれにちゃんキッズダンサー”91人によるダンス映像が配信画面に映し出された。最後にリーダー百田は「まだまだ大変な状況が続いていますが、そんな状況の中でも私たちにできることを一生懸命探しながら皆さんに届けていきたいなと思っていますので、ぜひ楽しみにしていてください!」と視聴者に向かって挨拶。新たなエンタテインメントの形に挑戦した無観客ライブを締めくくった。

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高城れに「CongratuRenichan~The 02 season 2020~」2020年6月25日 セットリスト

01. Dancingれにちゃん
02. Ride on time(オリジナル:MAX)
03. キューティーハニー
04. ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)(オリジナル:荻野目洋子)
05. VALENTI(オリジナル:BoA)
06. タマシイレボリューション(オリジナル:Superfly)
07. everyday れにちゃん

ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」2020年6月25日 セットリスト

SE. overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
01. 行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
02. stay gold
03. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
04. ゴリラパンチ
05. マホロバケーション
06. Nightmare Before Catharsis
07. Re:Story
08. The Diamond Four
09. 天国のでたらめ
10. クローバーとダイヤモンド
<アンコール>
11. 走れ! -ZZ ver.-
12. 吼えろ
13. ザ・ゴールデン・ヒストリー
14. Chai Maxx
15. 笑一笑 ~シャオイーシャオ!~

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