9月26日に刊行された「U&I」は、2017年3月にスタートした「週刊ザテレビジョン」の連載「take me, take you」の未公開カットと鹿児島県奄美大島での撮り下ろし写真で構成された写真集で、19歳から21歳までの北村の姿が記録されている。
自ら名付けた「U&I」というタイトルについて、北村は「僕と言う存在は僕だけじゃないというか。ファンの皆さんや僕をとりまく皆さんがいるから私がいるという思いがこめられています」と思いを語る。仕上がった作品を見た感想について、彼は「19歳から21歳の自分が載っているんですけど、自分で恥ずかしくなるくらい顔が変わっているんですよ」と笑いながらコメント。「19歳って、僕の中で大きな変化のあった『君の膵臓をたべたい』をやってすぐくらいの時期で、なんかギラギラしているんです。目が野心に燃えている感じで、気持ちがたかぶっていたのか顔がとがっているんですよね」と分析した。
お気に入りの1枚は、赤い布をつないで作った大きなローブのような服をまとって奄美の海に浮かぶカット。この写真について、北村は「奄美の島の自然の中に真っ赤な自分がいる、アンバランスな感じが好きです」と説明した。奄美大島での撮影は1泊2日の弾丸スケジュールで行われたが「海もキレイだし、生き物ものびのびと生きていて。旅行気分はありつつ、ファッショナブルな服を着たりもして、異質な存在としても撮影ができたかなと思います。猪の肉なんかも食べたんですけど、すごくおいしくて」と滞在を楽しんだ様子。「島が好き」という北村は「次に(写真集を)撮る機会があったら、またどこかの島に行ってゆっくり撮れたらいいな」と話していた。
俳優活動に音楽活動と多忙を極める北村だが、報道陣からは「大変ではないですか?」という質問が飛ぶ場面も。北村はこれに「それに関しては、19歳の頃から感覚は変化していなくて。目の前の作品のことを全力で考えていくスタンスは変わっていないです。自分の中では音楽と役者、それぞれに(経験値を)還元しあえている感じがあるので、着実に一歩ずつ進んできたなと思います」と答えた。「どちらの比重が大きい?」という質問にも「5:5ですね」と即答し「撮影中もツアーや楽曲制作があったりしますし。音楽活動では表に出るタイミングがそれほど多くないけど、歌詞を書いたりだとか365日活動はしていて。見えてないところで意外といろいろやってます(笑)」とコメント。「好きだからやれる。両方が自分の中でかけがえのないものになっているんです。表現というところでは同じくくりだけど、北村匠海としていられる音楽と、自分じゃないものとしていられる役者と。全然違って面白いですよ」と充実の日々について語った。
今後の目標について問われると、北村は「30歳くらいになったら、やれることをもう1個くらい増やしたいですね。役者の先輩には監督をやられている方もいますし。自分は12歳のときに、小栗旬さんが監督をされた『シュアリー・サムデイ』に出て、撮る側に惹かれたんです。急いではないですけど、30歳……40歳になったらいつか。あこがれています」とこの先の夢についても明かした。そして最後に彼は「こうして写真集が出せるのはここまで応援してくださった皆さんのおかげです」とファンに感謝を伝え「176ページもあって見ごたえがあるので、ぜひ手に取って見てください」と作品をアピールした。
なおHMV&BOOKS SHIBUYAと大阪・HMV&BOOKS SHINSAIBASHIでは写真集の発売を記念したパネル展を10月13日まで開催。未公開カットや「take me, take you」で北村が作ったさまざまなアイテム、身に着けた小道具などが展示されているほか、北村もアイデアを出したオリジナルグッズの販売も行われている。
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