日本一周した吉田山田、愛知公演で「ただいま」

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吉田山田が7月21日に愛知・DIAMOND HALLにて、47都道府県ツアー「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」のうち「episode6」の最終公演を開催した。

吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」愛知公演の様子。(撮影:松本いづみ)

吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」愛知公演の様子。(撮影:松本いづみ)

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吉田山田(撮影:松本いづみ)

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本ツアーでは47都道府県が6つのブロックに分けられており、彼らは各ブロックでこれまでリリースしたアルバムを1作品ずつ披露しながら全6作品を網羅するライブを開催。6月29日の山梨公演から7月21日の愛知公演にかけての「episode6」では、2018年10月発売の6thアルバム「欲望」に収められている12曲をすべて披露した。

吉田結威(G, Vo)(撮影:松本いづみ)

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吉田結威(G, Vo)がアコースティックギターを、山田義孝(Vo)がタンバリンを手にしたところで「虹の砂」の演奏がスタート。「カモン!」と呼びかけて盛大なハンドクラップを巻き起こした山田はフロアの最前列に歩み寄り、拳を突き上げてオーディエンスを先導した。本ツアー中、アンコールで何度も披露されてきた「もし」の演奏に入ると、フロアは大盛り上がりに。2曲歌い終えたところで大歓声に包まれ、「ただいま」とひと言漏らした山田は思わず涙を拭い、感極まった様子を見せる。さらに吉田が「帰ってきたなと思った」と口にすると、フロアからは「お帰り!」という声が上がり、会場内はアットホームな雰囲気に包まれた。吉田が学生時代にクーラーのない室内でHi-STANDARDやMONGOL800をカバーし続けたという思い出話からは、荒々しい青春時代を想起させる「拝啓」の演奏へ。吉田の力強いストロークに合わせて山田は伸びやかなハイトーンボイスを響かせ、観る者を魅了した。

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)

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山田はアルバム「欲望」を「人生について、命について、自分の半生について、すごく赤裸々に音楽にした作品」と表現し、「もう やだ 死にたい」というシリアスな歌い出しの「もやし」を歌唱。次の曲「エーデルワイス」では吉田がギターを爪弾きながらハーモニカの音を重ねるなど、さまざまなサウンドで楽曲を彩りながら、最新アルバム「欲望」の曲を届けていく。47都道府県ツアーの中で、なかなか愛犬に会う機会が少ないと話す吉田は「自分にとっては犬と暮らす日々が当たり前で、それができない日々がちょっと不自然」と語り、愛犬・チャーリーへの思いを歌にした「赤い首輪」をパフォーマンス。愛犬の視点と飼い主の視点が交差するこの曲で2人は心地よいハーモニーを会場内に響かせた。

吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」愛知公演の様子。(撮影:松本いづみ)

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楽屋で吉田が納豆を食べていたことをきっかけに、自身が幼少期に納豆ばかり食べていたことを思い出したという山田は「ウチ、貧乏だったなあ!」と明るく言い放ち、自身の貧乏エピソードを観客と言い合う“貧乏&レスポンス”を展開。その後、「貧乏であっても幸せだった」という力強いメッセージが込められたアッパチューン「貧乏」でフロアのテンションに火を点けた。「今日は本当に来てくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えた山田が大きく息を吸い込むと、アルバムの表題曲「欲望」のイントロがスタート。曲中「この声は聴こえますか 誰か届いていますか」という一節では山田がマイクを口から離し、自身の肉声で歌声を届けた。

吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」愛知公演の様子。(撮影:松本いづみ)

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吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」愛知公演の様子。(撮影:松本いづみ)

吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」愛知公演の様子。(撮影:松本いづみ)[拡大]

アルバム「欲望」に収録された12曲が届けられ、ライブが終了すると、フロアからはアンコールの代わりに「約束のマーチ」の大合唱が巻き起こる。その歌声に導かれるように再びステージに姿を現わした吉田山田は、お返しとして「約束のマーチ」をオーディエンスにプレゼント。さらに「桜咲け」「希望とキャンディ」と最新シングルの楽曲やライブの人気曲を次々と披露し、ファンを喜ばせた。10月21日にデビュー10周年を迎えるに当たり、活動10年を振り返った山田は「自分たちの1番ってなんだろう。それがわかったんだよね。それはずっと続けていくこと。続けていくことが夢であり、目標だと思う」と話す。吉田は11月30日に東京・中野サンプラザホールで「大感謝祭」と題したライブを開催することに触れ「みんなに感謝をすごくしてるんだけど、ここ2、3年は言葉じゃなくて生き方でみんなに返せたらいいなと思っていて。11月30日は、僕らの日であり、みんなの日でなきゃダメだと思って、『大感謝祭』と名付けました」とライブへの思いを語った。「どれだけ歌っても、どれだけしゃべっても足りない」と苦笑交じりに話した吉田は、名残惜しそうにしながらも代表曲「日々」を演奏。山田が口笛で切ないメロディを吹き終えると、フロアからは堰を切ったように盛大な拍手が巻き起こった。

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吉田山田「吉田山田47都道府県ツアー~二人またまた旅2019~」2019年7月21日 DIAMOND HALL セットリスト

01. 虹の砂
02. もし
03. 拝啓
04. 冬の星座
05. もやし
06. エーデルワイス
07. 赤い首輪
08. 泣き笑い
09. 貧乏
10. Color
11. つながる
12. 欲望
<アンコール>
13. 約束のマーチ
14. 桜咲け
15. 希望とキャンディ
16. YES!!!
17. 日々

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yuia @yuing0909

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