まふまふ、ドームを“僕たちだけの空間”にしたワンマン「生まれ変わっても僕に生まれたい」

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まふまふが6月22日に埼玉・メットライフドームにてワンマンライブ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」を、翌23日に自身がオーガナイザーを務めるイベント「ひきこもりたちでもフェスがしたい!~世界征服I@メットライフドーム~」を開催した。本稿では22日に行われたワンマンライブの模様をレポートする。

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])

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まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])[拡大]

ステージを覆う半円形の巨大なLEDモニターに「ひきこもりでもLIVEがしたい!」の文字が浮かび上がると、ステージ中央にまふまふが登場。アルバム「明日色ワールドエンド」の冒頭を飾った楽曲「輪廻転生」を歌い始め、勢いよくライブをスタートさせる。アウトロでまふまふの高音のシャウトがドーム内にこだますると、オーディエンスは喜びの声を上げ、彼のパフォーマンスに拍手と歓声を送った。まふまふは「ベルセルク」「立ち入り禁止」とアルバム「明日色ワールドエンド」のアップチューンを並べ、約3万5000人のオーディエンスの喝采をさらっていく。

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])[拡大]

「皆さんこんにちは!」と快活にあいさつをしたまふまふは、アリーナや客席を埋め尽くす約3万5000人の観客を前に「正直、プレッシャーというか、圧がすごい」とひと言。当日があいにくの空模様となったことに触れつつ、壁面が吹き抜けになったメットライフドームをぐるりと見渡し「雨がカーテンになっている」と例えたまふまふは「ここは僕たちだけの空間ですよ」と話してファンを喜ばせた。パステルカラーの照明がポップにステージを彩った「ジグソーパズル」、軽快なステップを踏みながらリラックスした表情で歌を届けた「君色々移り」など既発の人気曲に続き、ここでまふまふは7月より放送されるテレビアニメ「かつて神だった獣たちへ」のオープニングテーマ「サクリファイス」をライブで初パフォーマンス。新旧のオリジナル曲が矢継ぎ早に披露され、曲を重ねるごとに会場内のテンションはどんどん上昇していった。

まふまふ(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])

まふまふ(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])[拡大]

ライブ中盤「朧月」からはバラードナンバーが並べられ、オーディエンスは序盤の盛り上がりから一転してまふまふの歌声に聴き入る状態に。キーボードの伴奏に乗せて届けられた「夢花火」と「鏡花水月」のアコースティックメドレー、そして「ナイティナイト」の3曲では、優しく柔らかな歌声がドーム内に響きわたった。バンドメンバーによるインスト曲のパフォーマンスに続いて、ライブ初披露の楽曲「廃墟の国のアリス」が始まるとステージセットにはまふまふのホログラムが現れ、会場内は再び熱気を帯びていく。曲が終わり、一瞬の暗転ののち、ステージには和装に着替えたまふまふが姿を現した。「曼珠沙華」を歌い始めると彼が立っていたステージが動き出し、アリーナ席中央のオーディエンスの頭上を通過。ドーム中央のスペースにステージごと移動した彼は、360℃をオーディエンスに囲まれた状態で「とおせんぼう」を歌い上げた。そらるとのユニット、After the Rainの「彗星列車のベルが鳴る」の演奏に入ると、オーディエンスは手に持っていたペンライトをまふまふのイメージカラーである白と、そらるのイメージカラーである青に変える。数万個の白と青の光が灯る客席を前に、まふまふはソロでこの曲を歌い切った。

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])

まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」の様子。(撮影:加藤千絵[CAPS]/ 小松陽祐[ODD JOB] / 新澤和久 / 堀卓朗[ELENORE])[拡大]

ライブ終盤、「忍びのすゝめ」では忍者に扮したダンサーがステージを彩る。歌唱中には、ダンサーが用意した黒い幕に包まれたまふまふが、ステージ上の別の場所に“瞬間移動”するイリュージョンまで披露され、会場内は大賑わい。アリーナや客席を見渡したまふまふは「こうして1つの会場に集えたことが本当にうれしいです。ありがとう」と観客に感謝の言葉を述べる。そして「僕のすごく大切な曲をやるので、みんな付いてきてください」という言葉のあと、最後に「夢のまた夢」を歌唱。約3万5000人のオーディエンスから声が上がるシンガロングの中、彼は名残惜しそうに「バイバイ」とつぶやき、曲が終わると共にセットの城の中に姿を消した。

熱烈な声援に応えるようにライブはアンコールに突入。「すーぱーぬこになれんかった」がかかると、まふまふはおなじみのキャラクター“まふてる”のイラストが描かれた気球に乗って会場に姿を現わす。約15メートルの高さからスタンドの観客と目線の高さを合わせ、ドーム内をぷかぷか浮かびながら歌声を届けていった。気球からステージに舞い戻ったまふまふは「僕の大好きな曲」という紹介から「眠れる森のシンデレラ」と、新曲「それは恋の終わり」を歌唱し、ファンを喜ばせた。

最後のMCで彼は、いじめられていた日々にロックバンドの曲を聴いて救われていたことや、安物のギターで曲を作り始めたこと、「見返してやろう」と思って詞の勉強をしたこと、1人しか入れないような狭いスペースで立膝を付いて歌を録音したことなど、自身の過去を回想。しかし今では自分の背中を押してくれる友がいることと、まふまふの歌を聴きに集まるたくさんのオーディエンスがいることに感謝の言葉を述べた。途中、目から涙を流し言葉を詰まらせると、客席からは「がんばれ!」という声援が上がり、涙をぬぐって自身の頬を叩いたまふまふは「もう一度生まれ変わるときが来たら、僕に生まれたいです。ありがとう」と伝えた。客席に背を向け、少し間を置いたまふまふは「ごめんね。しんみりさせちゃって。最後くらい、思いっきり笑って帰りたい」と笑顔で話し、「すーぱーぬこになりたい」を熱唱。まふまふのライブで恒例となりつつある「にぼし」コールがドーム内に響きわたり、この日の公演はフィナーレを迎えた。最後にバンドメンバーと手をつなぎ、深々とおじぎをしたまふまふは「ありがとうございました」というひと言をオフマイクでオーディエンスに伝え、ステージをあとにした。

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まふまふ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~」2019年6月22日 メットライフドーム セットリスト

01. 輪廻転生
02. ベルセルク
03. 立ち入り禁止
04. ジグソーパズル
05. 君色々移り
06. サクリファイス
07. 恋と微炭酸ソーダ
08. 拝啓、桜舞い散るこの日に
09. 朧月
10. 夢花火~鏡花水月(Acoustic ver.)
11. ナイティナイト
12. 廃墟の国のアリス
13. 曼珠沙華
14. とおせんぼう
15. 彗星列車のベルが鳴る
16. 水彩銀河のクロニクル
17. 忍びのすゝめ
18. 夢のまた夢
<アンコール>
19. すーぱーぬこになれんかった
20. 眠れる森のシンデレラ
21. それは恋の終わり
22. すーぱーぬこになりたい

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よはねこ🎧️🧳🕯️ @Ivan_Ivanovitch

【ライブレポート】まふまふ、ドームを“僕たちだけの空間”にしたワンマン「生まれ変わっても僕に生まれたい」 https://t.co/4NWFttaQzT
いつからメディアに顔出しするようになった!?

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