北村匠海、歌に乗せ伝えた“全力のありがとう”DISH//春ツアー熱狂の終幕

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DISH//が本日4月20日に千葉・市川市文化会館で全国ツアー「DISH// Spring Tour 2019『Dress Up a Burnt Whole Cake !!!!』」の最終公演を行った。

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毎年恒例となっているDISH//の春ツアー。今回は3月の愛知公演を皮切りに、全5公演が実施された。4月3日にリリースされた最新アルバム「JUNKFOOD JUNKTION」がオリコンウィークリーランキングで2位にランクインし、勢いのままに迎えた最終公演は開演前から満員のスラッシャー(DISH//ファンの呼称)の熱気にあふれていた。

「僕たちがやりました」のパフォーマンスの様子。

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ライブはダイナミックな映像演出と共に幕を開けた。ステージを覆う紗幕にDISH//のロゴ、そして今回のツアーロゴが投影されると、次の瞬間「僕たちがやりました」のアイコニックなイントロが鳴り響く。北村匠海(Vo, G)の歌声が会場に響く中、紗幕にはこの曲の歌詞や無機質なグラフィックが映し出され、観客は楽曲の世界に一気に引き込まれていった。そして2曲目の「皿に走れ!!!!」に続くと幕が切って落とされ、明転したステージに立つメンバーの姿がスラッシャーの大歓声を誘う。赤いドレープカーテンにシャンデリアといったラグジュアリーな空間を背にした匠海は「どうもDISH//です、最後までよろしく!」とひと言。ステージ手前に設置されたステップに上がって早速客席を煽り、スラッシャーの声を求めていった。

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「晴れるYA!」「勝手にMY SOUL」と、ライブでも定番のアッパーな楽曲を連投して冒頭から一気に会場の熱を引き上げた4人。最初のMCでは匠海が「席があると言えど熱くなると思うので、体調管理には気を付けてくださいね」と気遣いを見せつつ「最後まで楽しんでいってください!」と聴衆に呼びかけた。ここからは匠海もギターを持ち、彼らは「That's My Life」「コトダマ」といったメッセージ性の強い楽曲をバンドスタイルでプレイしていく。4人が丁寧に紡ぎ上げる息の合ったバンドアンサンブルはスラッシャーの体を自然と揺らし、レアナンバー「キット」の披露時には、イントロで歓声が上がった。この曲で4人は柔らかな歌声を重ね、彼らのユニゾンに合わせてスラッシャーもリズミカルにペンライトを揺らしていた。

「スラッシャー、大好き!」とハートマークを作る矢部昌暉。

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中盤には、DISH//が無二の個性を発揮する“ダンスロックバンド”のパフォーマンスも。匠海が「ここからばちょっとばかし踊りたいな……みたいな気持ち! 踊る準備できてんだよな!?」と熱くオーディエンスを煽ると「Shall We Dance????」のイントロが響き、ミラーボールの光が会場を照らし出す。矢部昌暉(G, Cho)はキメのタイミングで「スラッシャー、大好き!」と言って手でハートマークを作り、客席の熱気を一層引き上げてみせた。昌暉と橘柊生(Fling Dish, RAP, DJ, Key)のソロの応酬からなだれ込んだ「Never stop now!」では、演奏しながら軽快なステップを踏むメンバーに合わせてスラッシャーもダンス。「JK//」でドラムの泉大智(Dr)もステージ前方に飛び出すとお祭り騒ぎは一層賑やかになり、メンバーはおどけた表情でお互いの顔を見合いながらコミカルなダンスパフォーマンスを展開していった。

「JK//」でスラッシャーにフラれた北村匠海。

「JK//」でスラッシャーにフラれた北村匠海。[拡大]

「Never stop now!」のあとに設けられたMCタイムでは、柊生が「さっき匠海が『踊りたいな』って体動かしただけで歓声すごくてさ、『この世界ナメてんな』と思ったわ!(笑)」と“嫉妬心”をあらわにしつつも「感動した話があってさ」と匠海のエピソードを語り出す。2年前の春ツアーで昌暉が体調不良のためライブを休んだ際、昌暉が「ごめん」とメッセージを送ると匠海は「昨日のライブ、昌暉ホントがんばってたと思う。すげえカッコよかったよ。今日も大成功収めてくるからしっかり休んでろ」と返したといい、柊生は「男でもキュンとするわ」と思いを語った。

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匠海の背後に紗幕が引かれ、ノスタルジックな映像と共に歌詞が投影された切ないミドルバラード「猫」が披露されるとライブも佳境へ。4人は「SING-A-LONG」で会場の盛り上がりを加速させ、「東京VIBRATION」ではタオル回しの波を巻き起こす。そして匠海が「皆さんが主役になりましょう!」とスラッシャーの大きな声を求めると、昌暉のかき鳴らすギターリフを合図にキラーチューン「愛の導火線」へ。ステージ上も客席も関係なく踊り狂うこの曲でこの日一番の熱狂が生まれ、メンバーとスラッシャーは大サビのジャンプで大きな一体感を生み出した。

DISH//のツアーファイナルの様子。(提供:Sony Music Records)

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最後の曲を前に匠海はツアーを振り返り「1歩1歩成長していってるなって肌で実感して、今日もその思いを感じました。会場が一体となるとこんなに気持ちいいんだって、改めて感じました」とファンへ思いを伝える。そして「DISH//がこうして活動できるのも、皆さん1人ひとりのおかげです。本当に感謝します。これからもDISH//は歌や演奏を精一杯届けていきます。今日もあなたに届くように歌っていました。全力でありがとうを言わせてください。本当にありがとう」と言って、4人は深々と頭を下げた。「これからもどんどん大きくなるので、付いてこれますよね!? 最後はこの曲で笑顔になって踊ろうじゃないか!」という言葉と共に届けられたのは「JUMPer」。テープキャノンから放たれたカラフルなテープが会場を舞う中、4人はさわやかにこの曲を演奏し、ステージをあとにした。

DISH//(提供:Sony Music Records)

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「おかわり! おかわり!」というスラッシャーの止まない声を受けてスタートしたアンコールでは、あいみょんが楽曲提供した「JUNKFOOD JUNKTION」の収録曲「へんてこ」が披露された。アンコールでは、この日のライブの模様が6月29日(土)にフジテレビTWO / TWOsmartで放送されることがメンバーの口から伝えられる。そして、最後を飾ったナンバーは「変顔でバイバイ!!」。途中匠海が客席にマイクを向けると、スラッシャーは大きなシンガロングで応えてみせる。昌暉はイヤモニを外して歌声に耳を傾けて笑顔。匠海もスラッシャーの抜群のチームワークに「ありがとう!」と声を張り上げた。曲を終えると、昌暉は「すごくいいツアーだったなって、もう今!実感しています。今年のいいスタートを切れたような気がしています」と充実感をにじませる。そして4人は手をつなぎ、「以上DISH//の柊生と、大智と、昌暉と、匠海でした!」とオフマイクで叫びながら挨拶。客席に紙皿を投げ、最後まで名残り惜しそうにしながらスラッシャーに手を振っていた。

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DISH// Spring Tour 2019「Dress Up a Burnt Whole Cake !!!!」2019年4月20日 市川市文化会館 セットリスト

01. 僕たちがやりました
02. 皿に走れ!!!!
03. 晴れるYA!
04. 勝手にMY SOUL
05. FREAK SHOW
06. That's My Life
07. コトダマ
08. キット
09. Shall We Dance????
10. Never stop now!
11. BEAT MONSTER
12. JK//
13. 踊らにゃソン!Song!
14. 猫
15. SING-A-LONG feat.アイナ・ジ・エンド(BiSH)
16. I'm FISH//
17. 東京VIBRATION
18. 愛の導火線
19. JUMPer
<アンコール>
20. へんてこ
21. ビリビリ☆ルールブック
22. 変顔でバイバイ!!

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