THE NOVEMBERS主催「首」Boris、Klan Aileen、TAWINGS迎えた東京編

THE NOVEMBERSの主催企画「“首” tour OCT 2018」の東京・UNIT公演が10月10、11日に行われた。

2006年の第1回以降不定期で開催され、今回は東京、兵庫、京都の3都市にて計4公演が行われる「首」。この記事では東京公演の模様をレポートする。

1日目のトップバッターを飾ったTAWINGSは「UTM」「Invisible」といった最新作「Invisible / UTM」収録曲のほか、新曲「Suisen」などを披露。クールな佇まいでニューウェーブを基調としたサウンドを響かせ、来場者たちを歓迎した。続いてのKlan Aileenは「心配性」「脱獄」など、5月にリリースした最新アルバム「Milk」の収録曲を中心にプレイ。2人編成ながらパワフルな音像でオーディエンスを圧倒した。トリを飾ったTHE NOVEMBERSは「37.2°」「We」「彼岸で散る青」など、この日は新旧織り交ぜたセットリストでパフォーマンスを行った。

ツーマン形式となった2日目は、まずはBorisがステージに登場。ライブ序盤から「The Power」「Absolutego」といった重厚なナンバーを休みなく届け、一気にフロアの熱気を高めていった。演奏中は絶え間なくスモークが焚かれ、中盤になるとメンバーの姿がぼんやりとしか見えなくなるような状況に。そんな中Wata（Vo, G, Echo）がメインボーカルを務める「Heavy Rain」では浮遊感あふれる音像で、幻想的なムードが生み出されていった。最後に披露された「Farewell」では、Atsuo（Vo, Dr, Percussion, Electronics）の力強いドラミングやTakeshi（Vo, B, G）のソリッドなギターサウンドがどんどんと熱を帯び、壮大な雰囲気で終盤を演出した。

2番手のTHE NOVEMBERSは柔らかなサウンドが特徴的な「終わらない境界」でフロアを優しく包み込んだのち、緊張感あふれるバンドアンサンブルが展開された「永遠の複製」、この日から販売が開始されたBorisとのスプリット盤「unknown flowers」の収録曲「ひとつにならずに」などを次々披露。「鉄の夢」からはどんどんとサウンドが激しいものへと変わっていき、Suicide「Ghost Rider」のカバーや「黒い虹」では耳をつんざくような轟音でオーディエンスを惹きつけた。さらにアンコールではBorisのAtsuoをゲストに迎えて「Gilmore guilt more」をプレイ。Atsuoがさまざまな機器を駆使して生み出すノイズによってさらに禍々しいアレンジが施され、2日目の「首」は荘厳に締めくくられた。

企画「“首” tour OCT 2018」は10月22日に兵庫・神戸VARIT.、23日に京都・磔磔でも開催。兵庫公演はAge FactoryとKlan Aileenを競演者に迎え、京都公演はワンマンライブとなる。チケットは各プレイガイドにて販売中。