「TIF」2日目にWACK軍団が異質セトリ攻勢、皆勤賞バニビは笑顔で「アデュー」
2018年8月10日 22:46
9 音楽ナタリー編集部
8月3~5日に東京・お台場 青海周辺エリアで国内最大級のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」が開催された。ここでは2日目の模様をレポートする。
2日目のHOT STAGEには東京・原宿の専用劇場「原宿駅前ステージ」を拠点に活動する原宿駅前パーティーズより、ふわふわが登場。「晴天HOLIDAY」を1曲目に披露した10人は、「やっとやっとやっと『TIF』に来れましたー!」と「TIF」初出演の喜びを爆発させた。HOT STAGE初登場を果たしたTask have Funは、渾身のキラーチューン「3WD」を熱演。曲中の「Task行くぜ!」というセリフを「メイン来たぜ!」に変えてフロアを大いに沸かせた。
現在BiS1stとBiS2ndに分かれて活動しているBiSは、チームごとに分かれてステージへ。BiS2ndは「BiSBiS」を3回連続で歌唱したあとにGANG PARADE「GANG2」をカバーし、BiS1stは同じく「BiSBiS」の5連続からGANG PARADE「Plastic 2 Mercy」を披露するという常識破りのセットリストで観客を驚かせた。一方でギャンパレは「Plastic 2 Mercy」5連発とBiSのカバー「BiSBiS」と、BiS1stと真逆のセットリスト。WACK所属グループならではのシニカルな演出を見せた。
WACKのメンバーによる合同企画「WACK presents DREAMLIGHTS in TIF」では、BiSHのアイナ・ジ・エンドとアユニ・D、GANG PARADEのカミヤサキ、ユメノユア、ヤママチミキ、BiSのアヤ・エイトプリンスとゴ・ジーラによるSAiNT SEXが「WACK is FXXK」を歌唱。このステージが初ライブとなったBiSHのセントチヒロ・チッチ、GANG PARADEのキャン・GP・マイカ、BiSのペリ・ウブ、ムロパナコ、トリアエズ・ハナ、EMPiREのMAHO EMPiREからなる新ユニット・HOLY SHiTSは、デビュー曲「WACK is SHiT」を堂々とパフォーマンスした。またアイナは松隈ケンタによるアコースティックギターと吉岡紘希のパーカッションの演奏にあわせ、松隈が在籍したバンド・Buzz72+の楽曲「屋上の空」などを力強く歌い上げた。
野外のSMILE GARDENにはタイ・バンコクを拠点に活動するBNK48が登場。「初日」「RIVER」「恋するフォーチュンクッキー」などのAKB48の代表曲をタイ語バージョンで歌い、MCでは片言の日本語で自己紹介を披露して観客を和ませた。日中のSMILE GARDENではそのほか、東京女子流が元Dream5の大原優乃をメンバーに迎えた「TIF2018」限定のコラボパフォーマンスを披露。小西彩乃の卒業以降4人で活動してきた東京女子流は、ひさびさに5人編成のフォーメーションで「頑張って いつだって 信じてる」「きっと 忘れない、、、」などの懐かしいナンバーを歌った。はちみつロケットとONEPIXCELによる事務所やレーベルの垣根を超えたコラボ「はちみつピクセル」は、デビュー日が同じ3月7日で、ニューシングルの発売日も同じ8月8日という共通項が縁で実現したもの。2組は「ほぼ親戚」とステージ上で乾杯して親睦を深め、最終日HOT STAGEのフィナーレにもコラボユニットで出演した。そして「SUMMER SONIC 2018」とのコラボレーションステージ「サマソニ×TIF」2日目のアクトは、たこやきレインボー with なにわンダーたこ虹バンド。たこ虹の5人はユニコーンの川西幸一(Dr)、手島いさむ(G)らによる生演奏をバックにパワフルなライブを披露した。
2日目に3ステージでライブを行ったバニラビーンズは2010年の「TIF」第1回から毎年連続で出演していたが、10月に解散することが決定したため、今回がラストステージに。同じく「TIF」皆勤賞のPASSPO☆も9月に解散が決定しているため、初回からの連続出演記録は9年で途絶えることとなった。アイドルの仲間たちも見守る中、レナとリサは夕暮れ迫るSMILE GARDENで、別れの曲「ニコラ」と夏の切ない情景を歌った「Summer vacation」を披露。「アデュー」のひと言を残して笑顔でステージを去った。
夜のSMILE GARDENではアコースティックの生演奏をバックにアイドルたちがコラボする「IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC」が行われ、歌のうまさに定評のある選抜メンバーが集結。宮谷優恵(アキシブproject)、舞花(放課後プリンセス)、なでしこ(ヤなことそっとミュート)は大塚愛「プラネタリム」を、日向ハル(フィロソフィーのダンス)と三品瑠香(わーすた)はスキマスイッチ「奏(かなで)」を、湊あかね(predia)、長月翠(LaLuce、シュークリームロケッツ)、徳久陽日(AIS‐All Idol Songs-)は家入レオ「君がくれた夏」を、MAINA(大阪☆春夏秋冬)、村上瑠美奈(predia)、栗本柚希(3B junior)は秦基博「ひまわりの約束」をカバーした。ラストには「IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC」出演者全員でmiwa「君に出会えたから」を届け、お台場に伸びやかな歌声を響かせた。
2日目終盤のHOT STAGEには、ゆるめるモ!、アップアップガールズ(仮)、BiSHが登場した。トリのBiSHは2016年、2017年に引き続き「BiSH -星が瞬く夜に-」をひたすら連発するセットリストでフロアを挑発する。3度目にはアイナ・ジ・エンドとセントチヒロ・チッチのサビパートをハシヤスメ・アツコが奪い、4度目はメンバーも観客も1曲通してヘッドバンギング。フラフラで5度目を歌い終えたBiSHは、6度目の「BiSH -星が瞬く夜に-」に備える観客を前に、後輩グループ・EMPiREの楽曲「Buttocks beat! beat!」をカバーし、「お尻ペンペン」の歌詞に合わせて尻を叩いた。
また「TIF2018」2日目には、アイドルがフィジカルの強さを腕相撲で競うタワーレコードの企画「アームレスリング大会 powerd by TOWER RECORDS ザ・感謝祭」も行われ、ライブパフォーマンスとは趣の異なる熱いドラマが展開された。この模様は別途レポートする。
※記事初出時、本文およびキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
羽木昌尚 @hot_heaven
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