感覚ピエロ、47都道府県ツアー完走「これからも一緒に素敵な未来を」

感覚ピエロが47都道府県ツアー「KKP TOUR またイかせてもらいます!! 47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!!～チェンジだなんて言わせない～」の最終公演を昨日7月28日に大阪・なんばHatchにて開催した。

このツアーは彼らが最新アルバム「色色人色」を携えて3月にスタートさせたもの。ツアーファイナルのこの日はワンマンライブで、チケットはソールドアウトとなった。

開演前には今回のツアーで出演したゲストバンドからのコメント動画がオンエアされる。そして定刻になるとメンバーが登場。横山直弘（Vo, G）の「ツアーファイナル、お前らにかかってるぞ！」という言葉を合図に、バンドはアルバムの1曲目「CHALLENGER」でライブの口火を切った。続く「疑問疑答」では西尾健太（Dr）のパワフルなドラミングに乗せて、秋月琢登（G）が手数の多いギターリフを、滝口大樹（B）は躍動感あるベースを繰り出す。さらに彼らはダンサブルなビートに乗せた「give me」や「チェンジだなんて言わせない」というコール＆レスポンスが発生した「ワンナイト・ラヴゲーム」などを「色色人色」の収録曲順通りにプレイし、アルバムの世界へと引き込んでいった。

中盤には秋月が「今日を持ちまして5周年になりました！」とバンドの結成5周年を報告し、フロアからは「おめでとう！」との声が上がる一幕もあった。出会いと別れを歌った「さよなら人色」で横山が「俺たちと出会ってくれて、どうもありがとう！」と語るなど、メンバーはファンへの感謝も伝えながらライブを進行していった。

後半、横山が「次で最後の曲です」と言うと、フロアからは「えー！」と抗議の声が。この声を受け横山は「ワンマンだと思って、油断してたでしょ？ どうせ本編が終わって『アンコール！』って言って手を叩けば、すぐに出てくると思ってるかもしれないけど、そういうのは嫌い（笑）。今を大事にしていきたい」と語る。そしてバンドは美しい照明がステージを照らす中で「一瞬も一生もすべて私なんだ」を熱演。さらにラストスパートとばかりにダンサーと共にパフォーマンスした「A BANANA」、「おっぱい」のコーラス＆レスポンスで沸いた「O・P・P・A・I」、横山が指でハートマークを作って歌唱した「LOVE GENERAL」を連投した。最後に横山がギターを弾きながら「音楽で誰もやってないところに行きたいと思って、このバンド組みました。まさか5年後になんばhatchをソールドできると思ってませんでした」と語る。「未来は遥か遠くにあって手に届かないものではありません。これからも感覚ピエロと一緒に素敵な未来をつかんでください！」と続けて「ハルカミライ」で本編を締めくくった。

アンコールで彼らはバンド結成初期からライブハウスを沸かせてきた人気曲「リア充大爆発」と「メリーさん」を続けて場内を再びヒートアップさせる。最後に横山がしんみりした様子で「今日で終わるのが、名残惜しいです」と口に。加えて「この5年間で出した曲すべてに嘘偽りはありません。感覚ピエロがあなたに向けて書いたものを、あなたの素敵な声で返してほしいです」とファンへ語りかけたのち、バンドは「拝啓、いつかの君へ」を演奏。盛大な合唱が場内に発生し、感動的なムードの中、47都道府県ツアーを締めくくった。

なお感覚ピエロはこの日のライブで、2019年秋に千葉・幕張イベントホールでワンマンライブを開催することを発表した。またこの公演に向けて今年の10月から12月にかけてライブツアー「ありあまるフィクション ONE-MAN TOUR 2018 / AW ～Road to MAKUHARI～」を実施する。