石崎ひゅーい、即興曲も飛び出したデビュー記念日の弾き語りワンマン

石崎ひゅーいが7月25日に東京・TSUTAYA O-WESTで「石崎ひゅーい 弾き語りワンマンTOUR 2018『ピリオド』」の最終公演を行った。

今年3月にリリースしたベストアルバム「Huwie Best」を携え、5月から弾き語りで全国を回ってきた石崎。アコースティックギターが2本置かれただけのシンプルなステージに、トレードマークの白シャツではなく赤いシャツで登場した彼は「僕がいるぞ！」でライブをスタートさせる。「今日は僕がデビューして丸6年になります。ありがとう」と手短に挨拶を済ませると、テンポを落としたりブレイクを入れたりしながら「シーベルト」「常識」をパフォーマンスした。

観客に足踏みとハンドクラップを使ってQueen「We Will Rock You」のリズムを刻ませ、そのまま「ファンタジックレディオ」へなだれ込んだ石崎は、歌詞の「君の事が好き」の部分を「石崎の事が好き」と歌わせて笑顔を見せる。MCでは、自身の母親の通夜と葬式があった日の感情を書き留めるために「第三惑星交響曲」を書いたこと、その曲のおかげでデビューが決まったことなどを話してから同曲を熱唱。変幻自在の歌声にじっと聴き入っていた観客は、曲が終わると大きな拍手で石崎の熱演に応えた。

その後、ファンから“東京”に関するキーワードをもらって即興で曲を披露するコーナーへ。「東京大学」「オリンピック（五輪）」「スクランブル交差点」というお題をもらった石崎は、「ありえないくらい暑いよね / うちのクーラー1カ月くらい直らない / 昨日夢を見ました / 東京五輪の開会式で歌を歌う夢さ」「風邪気味のカール・ルイスを東京大学の医学部に連れてってやるさ」「ウサイン・ボルトをスクランブル交差点に連れてって何秒で渡りきれるか測ってやるさ」という曲をブルース進行に乗せて歌い上げる。最後に「まじでうちのクーラー直らない / 五輪の開会式で歌う前に俺はご臨終」とオチをつけると会場は大盛り上がり。興奮冷めやらぬ中披露された「夜間飛行」では、ファンの大合唱がフロアに響きわたった。

ライブ終盤、石崎はツアータイトルに冠されている「ピリオド」を切実な歌声で響かせ、「ガールフレンド」をマイクなしで届ける。そして「星をつかまえて」でラストスパートをかけると、「僕だけの楽園」では高速ストロークを繰り出しながら観客とコール＆レスポンスを楽しみ、最後は「花瓶の花」でライブを締めくくった。

なお石崎はこの公演で10月から12月にかけて弾き語りツアーの“アンコール”を行うことを発表。10月19日の鹿児島・Live HEAVENから再び全国を回り、12月21日の東京・TSUTAYA O-WESTまで22カ所でライブを実施する。