わがままであれ！CHAI初のワンマントゥアー、大盛況で完走よ

CHAIのワンマンツアー「Because ウィーアー・CHAIトゥアー ～ワンマンだよ～」が本日7月14日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催された追加公演をもって終了した。

最新作「わがまマニア」を携え、6月から7月にかけて自身初のワンマンツアーを実施したCHAI。この記事ではバンドにとって過去最大規模のワンマン会場となった、7月12日の東京・LIQUIDROOM公演の模様をレポートする。

ワンマンではおなじみの“CHAI”型ネオンライトがSEに合わせて光る中、ライブは「わがまマニア」の1曲目を飾る「We Are Musician」でスタート。ユウキ（B, Cho）とユナ（Dr, Cho）の奏でる重厚な低音をバックに、マナ（Vo, Key）とカナ（Vo, G, Key）は息ぴったりのダンスを行ってオーディエンスを歓迎した。心地よいグルーヴが展開された「Sound & Stomach」を挟み、「ボーイズ・セコ・メン」ではメンバーの演奏がどんどんと熱を帯びていく。それに合わせ、観客たちの歓声も絶え間なく飛び交った。

The Ting Tings「Great DJ」やAbba「Dancing Queen」の替え歌を歌いながら行われた自己紹介ののち、MCでは各メンバーが自身の“NEOかわいい”部分を紹介し、コンプレックスのすばらしさを語り合った。そして「Yes!」のコール＆レスポンスからそのまま「N.E.O.」へと突入すると、フロアの熱気は一気に上昇。サイレンの音がけたたましく鳴り響いた「ハイハイあかちゃん」ではリズム隊のユウキ、ユナだけが演奏するアレンジが施され、マナとカナはステージを縦横無尽に動き回るパフォーマンスで観客たちを沸かせた。

カナの奏でるシンセサウンドが会場を優しく包み込んだ「フライド」の演奏が終わると、マナは「わがまマニア」にちなみ、CHAI流の“わがまま”には「自己中」ではなく「ありのままの自分」という意味が込められていると説明。そこから観客にどんな“わがまま”を持っているか質問していき、ひとときの交流を楽しんだ。そんな“わがまま”をテーマにした「アイム・ミー」では柔らかなギターとシンセの音色が会場に響きわたり、心地よい空間が作り出された。

ライブ後半では恒例の“ぶー”コール中、ユウキが「この景色、SNSに上げたい！」と突然記念撮影を始めた「ぎゃらんぶー」、テクニカルな演奏を聞かせた「FAT-MOTTO」など、バラエティ豊かなナンバーが披露された。マナが「CHAIとみんなの未来の曲ー！」と語った「フューチャー」ではポジティブなメッセージが込められた歌詞によって、フロアはピースフルなムードで彩られた。

アンコールに入ると、4人は紙製のブタのサンバイザーを持って登場。客席に向かってそれを投げ渡すと、そのまま鼻をテーマにした「Center of the FACE !」の演奏へと移った。最後にマナは「みんなが私たちの作った言葉、『NEOかわいい』って言ってくれるたび、すごくうれしくて！ かわいくない人なんていないよ！ これからもCHAIについてきてね！」と元気よく感謝の思いを告げ、ノスタルジックな「sayonara complex」でこの日のワンマンは締めくくられた。

CHAIは11月から12月にかけて全国ツアー「CHAIいく！CHAIくる！トゥアートゥアートゥアー」を開催。バンドのオフィシャルサイトでは7月23日23:59まで、チケットの先行予約を受け付けている。