「未来のミライ」は「時をかける少女」や「サマーウォーズ」などで知られる細田監督が原作・脚本を手がけたオリジナルアニメーション作品。甘えん坊の男の子“くんちゃん”と未来からやってきた妹“ミライちゃん”という不思議な“きょうだい”の物語が描かれる。ジャパンプレミアには声優キャストの星野、
本作で星野は上白石萌歌と黒木華が演じる“きょうだい”の“おとうさん”、麻生は“おかあさん”の声優を担当。ジャパンプレミア当日を迎えた心境を問われた星野は「本当に素晴らしい作品です。僕はDVDで事前に観させていただいたんですが、DVD画質だったのでスクリーンで最初に観られる皆さんがうらやましいです」と話し、さっそく来場者を笑わせる。夫婦役を演じた麻生もそれにかぶせるように「私もDVDで観たので皆さんがうらやましいです。本当に面白い作品です」と仲睦まじい様子を見せた。
本作について星野は「今、世界中で血がつながっていなくても家族になれるんだって言う多様性のある家族を描いた作品が増えていて。それが今の僕たちが世界中で抱えている問題意識の現れだと思います。監督はこういう家族像を数年前に『バケモノの子』で描いていますよね。でも今回の作品は“家族ってなんだろう”っていうところからスタートした登場人物たちが家族になっていくという話なので、家族映画の最先端なんだなと作品を通して思いました」と熱弁。司会の森圭介アナウンサーが「星野さんは家族をテーマにした曲も手がけられていますけど……」と話に入っていくと、星野は「知ってくれてるんですね!? ありがとうございます!」と歓喜の声を上げる。森アナウンサーは「当たり前じゃないですか! 大好きです!」と星野に告白。すると星野も「僕も大好きです」とすかさず打ち返し、なぜかそのままシングル「Family Song」を宣伝する流れに。「いや、そんなつもりではなかったんです……」と申し訳なさそうにしながら「血がつながっていなくても家族になれる、血がつながっていることが家族の根本にならないんだと僕も思っていたので、それを世界中の人に伝わるように楽しく描いていてすごいなと思いました」と映画の話につなげた。
トークの後半では細田監督が声優キャストたちの魅力を順に述べる。星野については「星野さんに“おとうさん”役をやってもらえて幸運でした。いわゆるお父さん然とするとリアルと離れちゃうし、しなくてもリアルじゃない。その間を揺れながらお父さん自身が何かを追い求めている……そんな“おとうさん”像を星野さんは魅力的に演じてくださって、アフレコの間は“おとうさん”ってこういう人だったんだって発見することが多くて。素晴らしい経験でした」とコメント。それに対して星野は「声を出していてすごく楽しかったです。みんなで家族のシーンを並んで録音することができたんですけど、監督が毎シーンごとにブースに入ってきてくれて、それぞれの気持ちを細かく説明してくれて。監督は『僕が家庭でこうなったときは……』と自分のお話をしてくれたんですけど、そういうセンシティブなお父さんの気持ちを聞いたり、監督が麻生さんに話しかけている横顔を見るとお父さんの気持ちがわかると言うか。僕は独身で子供もいないので、その気持ちをわかっているとは言えないんですけど、細田さんの横顔を見て、『おとうさんってこういう人なんだろうな』と思いながら演じたのでそう言っていただけてとてもホッとしました」と胸をなでおろした。なお「未来のミライ」は7月20日より全国の劇場で公開される。
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しろくま😉 @polar_bear5
星野源「未来のミライ」ジャパンプレミアで「Family Song」をうっかり宣伝(写真34枚) - 音楽ナタリー https://t.co/kfVf2LUJX8