amiinAが1stワンマン、轟音とプロジェクションマッピングで独自の世界観提示

amiinA初のワンマンライブ「Griffonia～World of the beginning～」が、5月27日に東京・WWW Xで開催された。

2012年にamiina名義での活動をスタートし、2016年5月よりamiとmiyuによる現編成のamiinAとして活動している彼女たち。結成から6年、現体制開始から2年でついに実現した1stワンマンライブは、この日を待ちわびたamiinA members（amiinAファンの呼称）の熱気で開演前から静かに沸き立っていた。ステージ上には1度きりのライブながら不思議なオブジェのセットがしっかりと組まれ、公演中はこのオブジェが楽曲ごとの世界観に合わせた映像を投影するプロジェクションマッピング装置として用いられた。

開演時刻になるとステージを覆っていた幕が下り、新たに作られた「overture」に乗せてステージのオブジェに映像が映し出される。複雑に組まれたオブジェから姿を覗かせたamiとmiyuはまず、松本素生（GOING UNDER GROUND）が作詞作曲を手がけた5月23日発売の最新シングル「Jubilee」を披露。轟音に乗せてmembersが踊るとフロアは大きく揺れ、ライブは冒頭からすさまじい盛り上がりを見せた。amiとmiyuはめくるめく変化するプロジェクションマッピングをバックに、クラシックバレエとコンテンポラリーダンスを合わせたような振り付けで息の合ったパフォーマンスを展開するが、MCでは「今日はワンマンなので、4つある楽屋が使い放題なんですよ」「楽屋は広いしプレゼントはいっぱいもらえるし、ワンマンはいいね」と話しながら十代の女の子らしい人懐っこい表情を見せた。

2013年のamiina時代に発売された1stシングルからの楽曲「マインドトラベル」、miyuのグループ加入のきっかけになったという2016年発売の1stアルバム「Avalon」収録曲「Drop」など、ライブ本編は新旧織り交ぜた楽曲が並ぶ。このセットリストはメンバー2人で考え練り上げられたもので、過去の楽曲もアレンジがアップデートされていた。ライブ中盤の幕間には2人の歴史を振り返る映像が流れ、映像の最後には2ndワンマンライブに関する情報も発表された。映像明け、メンバー考案の尻尾が付いた衣装にチェンジした2人は「RunBlue」でライブ後半をスタートさせると、最新シングルのカップリング曲「Unicorn」「eve」、1stアルバム収録曲「illumina」「Avalon」「signal」とつなげ、プロジェクションマッピングと連動したパフォーマンスでamiinAワールドに引き込んでいく。

最後の1曲を残し、amiとmiyuはそれぞれmembersやスタッフ、お互いへの感謝を言葉にした。amiは「amiinAにmiyuがいる限り、そして皆さんがいる限り私は強くなれると思っているので、これからも支えてください。強くなりたいので、もう泣くのはやめます！」と宣言。miyuは「私は文章力がないので」と手紙を取り出し、amiと出会ってからの2年間を振り返り「amiinAに入って1年ぐらい経ったとき、私を選んでくれたのはamiだと聞きました。amiが私を選んでくれなかったらmembersのみんなとも出会えていませんでした」とグループ加入の裏側を明かし、2人はステージ上でハグをした。「最後にみんな歌おう！」の声に続いて歌われたラストナンバーは、2015年発売の3rdシングル「Canvas」。地響きのような四つ打ちのキックにあわせてシンガロングが巻き起こり、ライブは大団円を迎えた。

アンコールの声を受け、amiとmiyuは「アンコールある想定で（セットリストを）考えたから不安だったの」と笑顔で登場したが、「Breath」のイントロが流れると表情は一変し、楽曲の世界へと入り込む。場内は幻想的なムードに包まれたが、「キーメーカー」では再び大盛り上がり。2人はさらにもう1曲、ライブ冒頭に披露した「Jubilee」を再び歌い、フロアを縦に大きく揺らして初のワンマンライブを終えた。

amiinAの2ndワンマンライブは2019年2月1日、東京・マイナビBLITZ赤坂で行われる。