teto、The Mirraz迎えたツアーファイナル“光るまち”で終幕

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tetoの全国ツアー「teto <60分2,800円ツアー>」が5月18日に東京・新代田FEVERにて終幕した。

teto(撮影:作永裕範)

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「teto <60分2,800円ツアー>」は3月に1stシングル「忘れた」が発売されたことを記念して行われたもの。全公演ゲストバンドを迎えたツーマンライブとなり、最終公演にはThe Mirrazが出演した。

The Mirraz(撮影:作永裕範)

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1番手のThe Mirrazは畠山承平(Vo, G)の「こんばんはー! 盛り上がろうぜー!」という言葉から、赤いライトに照らされて「check it out! check it out! check it out! check it out!」を演奏。さらに「ふぁっきゅー」「Get Money」と連投され、畠山の存在感のあるボーカルに観客は惹き付けられるようにステージへ目を向ける。大きな盛り上がりを見せた「スーパーフレア」からキャッチーなギターリフで「ラストナンバー」へとつなげたバンドは、朗らかなサウンドを響かせていった。

畠山承平(Vo, G / The Mirraz)(撮影:作永裕範)

畠山承平(Vo, G / The Mirraz)(撮影:作永裕範)[拡大]

「みんな楽しんでますか?」とファンに呼びかけた畠山は、「そんな感じだとtetoが満足できないと思うから、もっと盛り上がっていいぞ?」とフロアに大歓声を巻き起こす。そのままの勢いで疾走感あふれる「DAWN」へとなだれ込み、続く「僕らは」でそれまでかけていたサングラスを外した畠山は、いっそう熱のこもった歌声を届けた。バンドはこの日、ラストナンバーとして「CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい」を熱演。再度サングラスをかけた畠山はフロアにピックを飛ばし「じゃあteto楽しんで! 今日はありがとう!」と声をかけてステージを降りた。

左からtetoの小池貞利(Vo, G)、山崎陸(G, Cho)。(撮影:作永裕範)

左からtetoの小池貞利(Vo, G)、山崎陸(G, Cho)。(撮影:作永裕範)[拡大]

いよいよtetoの出番へ。小池貞利(Vo, G)は爆音でギターをかき鳴らし「ツアーに行ってきて、1つ思ったことがありました。一生魅了したいしされたいし、し続けたいです。teto始めます!」と声を上げる。「あのトワイライト」でライブがスタートすると、オーディエンスはステージの方向にぐっと押し寄せ、小池も熱い歌声を響かせてフロアへダイブ。ギターのフィードバック音からつなげた「Pain Pain Pain」で彼は、佐藤健一郎(B, Cho)の小気味いいベースライン、福田裕介(Dr)のパワフルなドラミング、山崎陸(G, Cho)の粗いギターサウンドに乗せて叫ぶように歌い、さらに会場の熱気を引き上げていった。

teto(撮影:作永裕範)

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金曜日に行われたこの日のツアーファイナルについて「金曜日にteto観に来る人って、相当世の中に対する恨みつらみが溜まってる人が多いと思う」と笑った小池は「法律と怪我しないことだけ守って、好き放題やって最後まで楽しんでください!」と観客に呼びかける。バンドは「My I My」で温かな空気を漂わせたかと思いきや、「アダルトビデオに出てきた同級生の歌」と小池が紹介した「トリーバーチの靴」では情感あふれるパフォーマンスを披露。小池はさらに「36.4」で口に含んだ水を吹き、「ルサンチマン」を熱量たっぷりに歌い上げていく。フロアに大合唱が起こったエモーショナルな「9月になること」のあとには、アンサーソングとして制作したという新曲「溶けた銃口」が届けられた。

teto(撮影:作永裕範)

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ライブ終盤、小池はニューシングル「忘れた」について「シングルで出すなら、こういう曲がいいなと思って。曲ができたら、みんな『聴いてみようかな』って聴いてくれるじゃないですか。その手間を考えると、俺はもう『ああ、そう思ってくれてるんだなあ』と。聴こうと思った瞬間があったんだったら、バンドやっててよかったと思います」と思いを述べる。さらに「ムカつく人とか、納得いかない人とかウジャウジャいますよ。でもそういう人を相手にするよりも、聴いてくれる人、ライブに来てくれる人と関わっていきたい。その瞬間を大切にできたらと思ってライブしてます。今日はありがとうございました」とオーディエンスに感謝した。新曲「忘れた」でノスタルジックなサウンドが会場いっぱいに広がると、小池はフロアを見渡して感慨深そうな笑みを浮かべる。彼の「拝啓、今日新代田FEVERで出会えたすべての馬鹿野郎へ!!」という叫びから、4人は最後「拝啓」を熱演してステージを降りた。

小池貞利(Vo, G / teto)(撮影:作永裕範)

小池貞利(Vo, G / teto)(撮影:作永裕範)[拡大]

この日のアンコールでは、各地で「ここが“光るまち”だ!」という言葉と共に演奏していたというシングル収録曲「光るまち」を封印。1人でアコースティックギターを抱えた小池は「マンガ、本、映画とか好きな人でも、最初はポップなものから入ると思うんですよ。初めて買ったCD『ポケモン言えるかな?』だし、初めて観た映画『ミュウツーの逆襲』だし……ポケモンばっかだ」と笑いつつ、「だから、これから歌う曲がそういう何かのきっかけになったらうれしいな」と新曲「手」を披露した。佐藤、福田、山崎もステージにそろうと、小池もアコギからエレキギターへと持ち替えて「utopia」「新しい風」をバンドで届けた。

フロアで「光るまち」を披露するteto。(撮影:作永裕範)

フロアで「光るまち」を披露するteto。(撮影:作永裕範)[拡大]

メンバーがステージをはけ、このままライブは終了かと思われたが、アコギを持った小池が「これ誰にも言ってないけど、今から『光るまち』やります!」とフロアに降りる。メンバーも招集しフロアの中央で脚立の上に佇んだ彼は「ただもう俺は声が出なくてお聞き苦しいので、皆さんが歌ってください。あとはメンバー」と呼びかけ、「皆さん今日はありがとうございました。間違いなくここは“光るまち”でした!」とファンを沸かせる。そして演奏が始まると、メンバーおよび観客のマイクを通さない歌声と温かなアコギの音色が響き、会場には幸せな空気感が広がった。

なおこの日のtetoのライブの一部音源は、5月24日(木)放送のTOKYO FM「FESTIVAL OUT」でオンエアされる。

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「teto <60分2,800円ツアー>」2018年5月18日 新代田FEVER セットリスト

The Mirraz

01. check it out! check it out! check it out! check it out!
02. ふぁっきゅー
03. Get Money
04. スーパーフレア
05. ラストナンバー
06. ラストダンスとファンデーション
07. DAWN
08. 僕らは
09. プロタゴニストの一日は
10. CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい

teto

01. あのトワイライト
02. Pain Pain Pain
03. 暖かい都会から
04. My I My
05. トリーバーチの靴
06. 36.4
07. ルサンチマン
08. teen age
09. マーブルケイブの中へ
10. 9月になること
11. 溶けた銃口
12. 高層ビルと人工衛星
13. 忘れた
14. 拝啓
<アンコール>
15. 手
16. utopia
17. 新しい風
<ダブルアンコール>
18. 光るまち

TOKYO FM「FESTIVAL OUT」

2018年5月24日(木)20:00~21:55

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読者の反応

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太田 @tp_ohta0701

生で観れなくても、大好きなバンドと大好きなバンドの対バンは嬉しいな..
【ライブレポート】teto、The Mirraz迎えたツアーファイナル“光るまち”で終幕(写真20枚) - 音楽ナタリー https://t.co/26Wd1TiDLW

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