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くるり、“次の次のアルバム”収録の新曲も披露した「線」ツアーファイナル

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くるり「ライブツアー『線』」最終公演の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

くるり「ライブツアー『線』」最終公演の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

くるりが3月31日に東京・Zepp Tokyoにて、全国ツアー「くるりライブツアー『線』」の最終公演を行った。

2月にスタートしたこのツアーでくるりは全16公演を実施。最終公演では松本大樹(G)、山本幹宗(G)、朝倉真司 (Dr)、野崎泰弘(Key)というサポートメンバーと共に新旧のナンバーを届け、集まったオーディエンスを魅了した。

岸田繁(Vo, G)の「東京の皆さんこんばんは、くるりです」という挨拶から、ライブは「東京レレレのレ」でスタート。続いて彼らはオレンジ色の照明を浴びながらエモーショナルに「東京」をプレイし、異なる視点で2つの“東京”を描いた。岸田の力強いギターストロークから始まる「愛なき世界」では厚みのあるバンドサウンドが場内いっぱいに広がり、「ワンダーフォーゲル」では岸田、松本、山本のトリプルギターが観客を揺らす。ファンファン(Tp, Key, Vo)と山本によるフレーズの掛け合いが観客をぐっと引き込んだ「Liberty&Gravity」では、フロアから「ヨイショッ!」という掛け声や手拍子が沸き起こった。

熱のこもった演奏から一転、MCに入ると岸田は「しかしまあ、アレでんなあ」とのんびりとした口調で語り出す。彼は「アルバムが4年くらい出てないのは初めてで。その間我々が何やってたかと言うと、新曲作ってたんです。で、次にやる曲は来たるべきアルバムに“入らない曲”です。何言ってるかわからんやろ?」と笑い、「次の次のアルバムも作り始めてるんです」と明かしてファンを喜ばせた。岸田の「くるり史上一番に激テク」という言葉から披露されたのはインストの新曲「東京オリンピック(仮)」。変拍子に乗せてそれぞれがテクニカルなプレイを炸裂させるこの曲が終わると、観客から盛大な拍手が送られた。

最新シングル「その線は水平線」のアナログ盤に収録されている、20年前に制作されたというナンバー「春を待つ」を穏やかに歌い上げたあと、岸田は「このへんで新曲やるのは止めるのが普通ですわ。でももう4年間も新曲を作り続けてて、チビりそうなんです(笑)」と、リリースされていない新曲がほかにもあることを明かす。そして彼らはリラックスしたムードの新曲「忘れないように(仮)」を披露。続けて「お酒とか野球とか、なんとなく思ってるモヤモヤしたことを『うわっ』と歌った曲です」という岸田のMCからさらなる新曲「ハイネケン(仮)」を届けた。ライブ終盤には「loveless」「虹」といったナンバーが力強いアンサンブルで披露され、本編はスケール感たっぷりの「ロックンロール」で締めくくられた。

アンコールではまず岸田、佐藤征史(B, Cho)、ファンファンの3人がステージに戻り「ブレーメン」を演奏。楽曲の持つ雄大な世界観をシンプルな音色で表現し、会場を温かな空気で包みこんだ。岸田の「漏れに漏れた新曲がまだあるので」という紹介から、サポートメンバーも加わりミドルチューンの新曲「ニュース(仮)」へ。続けて佐藤がグルーヴィなベースラインを鳴らし始めると、それまでの雰囲気から一転してムーディな雰囲気が立ち込めていく。岸田はハンドマイクで「今から俺たちとクラブ遊びしますか?」と観客を誘い「琥珀色の街、上海蟹の朝」をファンファンと共に歌唱。心地よいビートでオーディエンスを踊らせた。彼の「皆さんまたお会いしましょう! ありがとう、くるりでした」という挨拶から、くるりはラストに「その線は水平線」をじっくりと聴かせる。すべてのパフォーマンスを終えた彼らは並んで一礼すると、晴れ晴れとした表情でステージを去っていった。

くるり「ライブツアー『線』」2018年3月31日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 東京レレレのレ
02. 東京
03. 愛なき世界
04. 飴色の部屋
05. ハイウェイ
06. ワンダーフォーゲル
07. Liberty&Gravity
08. 東京オリンピック(仮)
09. スラヴ
10. 春を待つ
11. 忘れないように(仮)
12. ハイネケン(仮)
13. ばらの花
14. loveless
15. 虹
16. ロックンロール
<アンコール>
17. ブレーメン
18. ニュース(仮)
19. 琥珀色の街、上海蟹の朝
20. その線は水平線

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