cinema staff、激セトリで女性ファン喜ばせたホワイトデー

cinema staffが昨日3月14日に東京・ANTIKNOCKにて女性限定ライブ「深淵のレディースデー」を開催した。

彼らはバレンタインデーの2月14日に東京・下北沢SHELTERにて男性限定ライブ「煉獄のメンズデー」を行い、ホワイトデーのこの日に女性限定ライブ「深淵のレディースデー」を実施。当日は350人の女性ファンが会場に駆けつけ、超満員の中ライブを堪能した。

開演前10分前に、突然巫女に扮した辻友貴（G）がステージに。ざわつく観客を前に「ホワイトデーにこんなところに来る女子、かわいそうですね（笑）」と笑い、ホワイトデーらしくお菓子をフロアに投げ入れる。そして「cinema staffの音楽はわりとノリづらいと言われるんですけど、今日はめちゃくちゃになってもらってもいいですかね？」とファンに問いかけて、ライブへの期待を煽った。

その後改めてメンバーが登場。さっそくバンドは「西南西の虹」を投下して、場内に女性の声のみという異様なシンガロングを響かせる。さらにリズミカルなハンドクラップが発生した「theme of us」や三島想平（B）のシャウトが炸裂する「蜘蛛の巣」などを連投し、場内の温度を一気に引き上げた。

彼らはメロディアスな「チェンジアップ」、歪んだサウンドで彩られた「いたちごっこ」といった迫力ある楽曲を届けたあと、飯田瑞規（Vo, G）の伸びやかな歌声が印象的な「the ghost」「バイタルサイン」「妄想回路」を続けるなど、緩急を付けたライブを展開。さらにミディアムチューン「発端」ではステージとフロアがプリズムのような照明で照らされ、ファンはうっとりとステージに見入っていた。

MCでメンバーは緊迫感のある演奏時とは異なり、和やかにトークを進行。この日1日限定でバンドのTwitterアカウントのアイコンやTシャツデザイン用に使用したプリクラ写真についての話題になると、男性のみで入れるプリクラコーナーを探し渋谷を歩き回ったというエピソードや、メンバーの写り、落書きの内容などを楽しげに話していた。

久野洋平（Dr）の勇ましいドラミングに乗せシンガロングが広がった最新曲「HYPER CHANT」でライブはラストスパートへ。三島が鬼気迫る表情で叫んでから始まった「deadman」「想像力」ののち、分厚いコーラスが印象的な「希望の残骸」で場内を温かな空気で満たして本編を終えた。

アンコールでは久野が「女性ばっかりだといい匂いしますねえ」と言いながら再びステージに。ほかのメンバーもステージに登場すると、彼らは飯田が「かなりおひさしぶりの曲も織り交ぜている」と言ったこの日のセットリストについて「そのへんの曲でまとめたライブって思われたくなくて」と説明してファンを喜ばせた。飯田が改めて「メンズデーよりも時間がすぎるのがあっという間だった」とこの日の感想を述べる。メンバーは笑顔で彼の言葉に頷くと、「混ざっていけー！」との三島のシャウトを合図に「AMK HOLLIC」「Poltergeist」を続ける。飯田がハンドマイクを手にフロアの最前列まで進み、この日珍しく1度もダイブをしていなかった辻も最後にはフロアへダイブ。熱気に包まれる中、ライブの幕を下ろした。

なおバンドはこのステージ上でライブツアー「デビュー10周年ライブシリーズ two strike to(2) night～バトル・オブ・クアトロ～」の6月公演に9mm Parabellum Bulletが出演することを発表した。バンドのオフィシャルサイトでは3月18日23:59までチケットの先行予約を受付中。