PrizmaX解散?現実と虚構交錯した日本青年館ワンマンで「80歳までやるよ!」

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PrizmaXが昨日12月23日に東京・日本青年館ホールでワンマン公演「PrizmaX Live Level 6 悲しみを乗り越えて人は強くなれるだろう ~Memory~」を開催した。

PrizmaX(撮影:笹森健一)

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PrizmaX(撮影:笹森健一)

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ライブはEDM調にアレンジされた「Mysterious Eyes」でパワフルに幕開け。音玉の演出と共にステージ上部から登場した5人は歓声の中でこの曲をパフォーマンスし、頭上でクラップをしてホリック(PrizmaXファンの呼称)を煽る。ミラーボールが眩しく光ると続くファンクナンバー「UP<UPBEAT」へ。5人はリズムに乗りながら一歩ずつ階段を降り、森崎ウィンは客席のペンライトの海に「キレイー!」と思わず声を上げる。島田翼、福本有希、清水大樹の3人はテクニカルなソロダンスでも会場を盛り上げ、場内の熱気はぐんぐん上昇していった。

最初のMCで大樹が「1階ー! 2階ー!」と呼びかけると、ウィンは「やっと『2階』って言えるようになったー!」と、過去最大の会場でのライブに喜びを噛みしめる。翼が「あまり感情が表に出ない僕も興奮してます!」と続くと、甘い言葉を連発する“王子様キャラ”の最年長・有希は「青年館のハニーたち、今日は僕らと何しに来たの?」と客席に呼びかける。ホリックが「デートー!」と息ぴったりに返すと、彼は「最後までラブラブで行こうねー!」と満足気な笑みを浮かべた。

森崎ウィンと島田翼。(撮影:笹森健一)

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無邪気にメンバーに近寄るウィンのほおに4人が次々とキスしてホリックの悲鳴を誘った「Sing it!」、5人もペンライトを手にして盛り上がった「Go!」が届けられると、ステージ上のスクリーンには突然ムービーが映し出される。このムービーは“PrizmaXが解散した”2020年を舞台に女子高生2人の交流を描くもので、以降のステージはこのムービーの物語と絡み合うように進行していった。濃紺のスタイリッシュなスーツに着替えた5人は「抱きしめて行く」を情感豊かに歌い踊る。「Orange Moon」ではオレンジ色の光がメンバーを照らし出し、彼らはゆったりと大きなダンスと切なげな表情でファンを魅了した。

ムービーの中のPrizmaXファン・ユリが「PrizmaXのパフォーマンスレベルの高さを一番感じられる曲は『OUR ZONE』」と言うと、舞台上の5人も「OUR ZONE」を披露する。メンバーはスケール感のあるボーカルパートと躍動感あふれる激しいダンスパートで鮮やかに緩急を付けてみせ、続くミッドチューン「Pleasure」ではキャッチーなダンスでオーディエンスの笑顔を誘った。

黒川ティムと森崎ウィン。(撮影:笹森健一)

黒川ティムと森崎ウィン。(撮影:笹森健一)[拡大]

ユリがPrizmaXファンだった亡き姉の面影を追って彼らの曲を聴いていることが明かされた場面では、5人は「春空」などのバラードナンバーをじっくり届けていく。「Truth」はボーカル2人のみで披露され、ステージセットに腰掛けた黒川ティムとウィンは温かみのある歌声で柔らかなハーモニーを会場に響かせた。

PrizmaX(撮影:笹森健一)

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切なさを帯びた5人のパフォーマンスを観客が息を飲むように見つめた「Without you」を経て、ライブもムービーの物語もクライマックスへ。映像の中のメンバーが、ユリの友達がつづった「ユリにPrizmaXのライブを見せてあげたい」という手紙を読んで再結成を決意すると、ステージにはライブ冒頭に着ていた純白の衣装に衣替えした5人が静かに姿を見せた。 「I want your love」「Just Revolution」を力強く歌い踊ると、この日2度目のMCへ。大樹が「このステージに立って、たくさんのホリックを前にライブができる喜びを噛みしめています」と、“再結成”した映像の中のPrizmaXの思いとリンクするような言葉で感謝を伝えると、ウィンは「すべてのホリックをこれからも笑顔にできるように……僕らはできることをすべてやります」と誓った。彼が続けて「悲しい出来事があったから僕らは強くなれるし、前へ進んでゆける。そんな僕らの気持ちが1つの曲になりました」と言うと、新曲の「Memory」へ。大樹の激情的なラップ、ウィンとティムのボーカルの応酬が印象的なこの曲で“リスタート”への強い思いを歌い上げ、5人は現実と虚構が交錯するストーリーに幕を下ろした。

PrizmaX(撮影:笹森健一)

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アンコールでは大樹が「安心してください、PrizmaXは解散しません」と伝え、ティムは「80歳までやるよ、みんな付いて来てね!」とホリックを喜ばせた。こののちに5人が届けたのは、この日が初披露となる2月14日リリースのシングルの表題曲「yours」。ウィンは冒頭のアカペラパートを豊かに歌い上げ、パフォーマーは艶のある身振りで楽曲の大人びた世界観を表現した。ラストには「Memory」が再び披露され、ライブは終演。大樹は「完結!」と充実感いっぱいの表情で叫び、5人は最後まで笑顔でホリックに手を振りながらステージをあとにした。

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PrizmaX「PrizmaX Live Level 6 悲しみを乗り越えて人は強くなれるだろう ~Memory~」
2017年12月23日 日本青年館ホール セットリスト

01. Mysterious Eyes
02. UP<UPBEAT
03. Let's prove it!!
04. REBORN
05. Sing it!
06. Go!
07. 抱きしめて行く
08. Orange Moon
09. Baby Be Mine
10. OUR ZONE
11. Pleasure
12. I believe
13. Someday
14. 春空
15. Truth
16. Without you
17. Never
18. I want your love
19. Just Revolution
20. Memory
<アンコール>
21. my girl
22. Three Things
23. yours
24. Memory

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音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】PrizmaX解散?現実と虚構交錯した日本青年館ワンマンで「80歳までやるよ!」(写真25枚) #PrizmaX https://t.co/TeCdQE5nmo https://t.co/0RjH4NoLAD

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