12月14日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて
8月にリリースされた大森のシングル「draw (A) drow」のタイトル曲の作編曲およびプロデュースをTK(凛として時雨)が担当するなど、縁のある2組による今回の対バン。まずステージには大森靖子が1人で登場し、アコースティックギター弾き語りで「東京と今日」「死神」と題した楽曲を続けて披露した。間髪入れずに演奏し始めたのは、凛として時雨の楽曲「Missing ling」。弦が切れそうな勢いで力強くギターをかき鳴らして絶叫したかと思えば、優しく爪弾きながらささやくような歌声で息を飲むようなステージングを見せた。続けて早口でまくしたてるように「SHINPIN」を、フリーテンポで抑揚たっぷりに欅坂46「サイレントマジョリティー」のカバーを届けた。
「マジックミラー」の歌唱中、ピエール中野(Dr / 凛として時雨、カオティック・スピードキング)、あーちゃん(G /
道重さゆみへの愛が詰まった「ミッドナイト清純異性交遊」でフロアにピンク色のサイリウムが揺れたライブ後半。彼女は生々しい表現でエモーショナルな余韻をフロアにもたらした「M」や、かわいらしい振り付けとキャッチーなフレーズで一体感を高めた「絶対彼女」などに続けて、「音楽は魔法ではない」と連呼してから始まる「音楽を捨てよ、そして音楽へ」でオーディエンスを圧倒。演奏中のメンバー紹介では、ピエール中野の名前を呼んだ際に凛として時雨「Telecastic fake show」のワンフレーズを挟むなどの遊び心を見せつつ、ドラマチックに出番を終えた。
TK from 凛として時雨は「Fantastic Magic」「Abnormal trick」で疾走感や激しさ、流麗さをあわせ持つ複雑なアンサンブルを盤石のバンドメンバーと共に演奏。挨拶を挟んで、ノスタルジックな情景を描いた「Wonder Palette」、青白いライトに照らされるステージを食い入るように観客が見つめた「Signal」、BOBO(Dr)のカウントからエッジーなギターリフが鳴り響いたスリリングな展開の「Crazy Tampern」を次々に届けた。
「あまり振るところないと思うんですけど、ペンライトとか振っても大丈夫なんで」とTKが話して場を和ませる場面もありつつ、彼らは無機質なデジタル、温かみのあるアナログのサウンドが絶妙に絡みあう楽曲群で観客を魅了。ライブ終盤にスローバラードの新曲(タイトル未定)や、人気曲「unravel」を演奏したあと、TKは大森が凛として時雨のカバーや共作ナンバーを披露してくれたことに感謝を述べた。さらにシン・ガイアズのメンバーにピエール中野がいることを含めて、大森のステージに感動したことをオーディエンスに伝え、ラストの「film a moment」までシアトリカルなステージを展開してイベントを締めくくった。
「TOKYO CUTTING EDGE vol.00」2017年12月14日 恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト
大森靖子
01. 東京と今日
02. 死神
03. Missing ling(
04. SHINPIN
05. サイレントマジョリティー(欅坂46カバー)
06. マジックミラー
07. draw (A) drow
08. ミッドナイト清純異性交遊
09. 流星ヘブン
10. M
11. 君に届くな
12. 絶対彼女
13. 音楽を捨てよ、そして音楽へ
TK from 凛として時雨
01. Fantastic Magic
02. Abnormal trick
03. Wonder Palette
04. Signal
05. Crazy Tampern
06. dead end complex
07. subliminal
08. Addictive Dancer
09. phase to phrase
10. 新曲
11. unravel
12. film A moment
リンク
- 大森靖子公式サイト
- TK from 凛として時雨
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白くま @shirokumacro
さっきフォロワーさんが言ってた、ペンライト振ってもいいよ的なMCしてたってこれか(行ってないのになぜか覚えてた人)
2017年の「TOKYO CUTTING EDGE vol.00」
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