この公演は松尾が11月にリリースしたソロ名義のベストアルバム「THE BIBLE 1」のレコ発ライブとして行われたもの。東京編にはオープニングアクトに
松尾のステージにはベストアルバムに参加した仲道良(G / ircle)、内田雅人(Dr / EGG BRAIN)、キヨシ(G / SABOTEN)がサポートメンバーとして出演。彼らは「THE BIBLE 1」収録曲を中心に、GENERAL HEAD MOUNTAINとJELLYFiSH FLOWER'Sのナンバーを披露していった。「青」「群青」といったエッジーなナンバーをシャウトするように激情的に歌い上げていく一方で、MCではメンバーから「おかえり!」と声をかけられ笑顔を見せ、「もう『松尾昭彦』っていうバンドでいいですか?」とバンドメンバーに尋ねるほど、うれしそうに進行していく松尾。「THE BIBLE 1」については「2005年に(GENERAL HEAD MOUNTAINで)デビューして、次にJELLYFiSH FLOWER'Sってバンドで……結局1人になるんですけど、あいつらがいなかったらできなかった曲だから感謝しながら、自分と向き合いながら作ったアルバム」と、ゆっくり説明した。
彼らはソロ名義になってから制作した新曲「エンター」や盛大な合唱が広がった「紅色」といった激しいナンバーを続けたのち、「ちょっと疲れたから散歩しますか」との松尾の言葉からミディアムチューン「散歩道」をしっとりと届けるなど緩急のあるライブを展開する。さらに来春リリース予定のミニアルバム(タイトル未定)から新曲「始まりの唄」も披露。「本当のこと」では松尾が宙を見上げてふらつきながら力一杯歌い上げる場面もあり、場内にはエモーショナルなムードが広がった。
終盤、松尾は「今日伝えたかったことは『ありがとうございます』ということだけ。1人になったなって思ってたんですけど、あの頃より関わってくれる人が増えていて……うれしくてとても困惑しています」と独特な言葉で心境を明かす。さらに思いを口にしようと言葉を探すも「言葉にならないときは……歌う」と言い切り、ライブを再開。バラード「深まる日々に、微笑みを。」、サビで「何度 形を変えても僕の夢は終わらない」と歌う「喜びの歌」といった楽曲を続けて、感動的な空気の中ステージをあとにした。その後、松尾は「幸せだからバンバン行こう!」とアンコールにも何度も応え、楽しそうにライブを終えた。
なお松尾は同メンバーで1月6日にも福岡・Queblickにてワンマンライブを行う。
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松尾昭彦「THE BIBLE 1」レコ発~福岡編~
2018年1月6日(土)福岡県 Queblick
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