MONO NO AWARE、故郷に思い馳せた「天下一舞踏会」

3

200

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 35 152
  • 13 シェア

MONO NO AWAREが主催するライブ「天下一舞踏会」が12月5日に東京・WWWにて開催された。

MONO NO AWARE(撮影:マスダレンゾ)

MONO NO AWARE(撮影:マスダレンゾ)

大きなサイズで見る(全11件)

人生、山おり谷おり(アナログ盤)

MONO NO AWARE「人生、山おり谷おり(アナログ盤)」
Amazon.co.jp

人生、山おり谷おり

MONO NO AWARE「人生、山おり谷おり」
Amazon.co.jp

本イベントはMONO NO AWAREのデビューアルバム「人生、山おり谷おり」のアナログ盤と2冊のZINEをセットにした作品のリリースを記念して、ミツメをゲストに迎えて行われたもの。会場のアートディレクションは玉置周啓(G, Vo)、加藤成順(G)と同じく八丈島出身で、「人生、山おり谷おり」のアートディレクターでもある沖山哲弥が担当。展示された写真はすべて写真家のマスダレンゾが撮影した。さらに渋谷の古着屋BOYのオーナーで自身もTOMMY名義でDJ活動を行っている奥冨直人も出店し、イベントとのコラボグッズを販売。一夜にして「人生、山おり谷おり」の世界が味わえるイベントとなった。

ミツメ(Photo by Matt Draper)

ミツメ(Photo by Matt Draper)[拡大]

日本でのシェアをほぼ10割獲得している八丈島の植物・ロベが置かれ、イベントロゴが書かれた垂れ幕や金屏風で飾り付けられたステージに登場したミツメは「Disco」でライブをスタート。4人はループ感のある「あこがれ」「ブルーハワイ」でグルーヴを生み出し、そのまま「忘れる」へとつないでいく。同曲のアウトロでは大竹雅生が髪を振り乱しながらギターをかき鳴らし、ほかのメンバーもそれに触発されたかのようにパワフルな演奏を繰り広げた。

ミツメ(Photo by Matt Draper)

ミツメ(Photo by Matt Draper)[拡大]

怪しげな雰囲気のただよう「オブジェ」を演奏したあと、川辺素はホストのMONO NO AWAREに謝辞を述べ、ステージの不思議な装飾について言及。「雅生くんは『ドラゴンボール』じゃない?って言っていて、ミツメ内ではそれが有力です」と語り、真相についてはMONO NO AWAREに託した。その後ミツメはCDと7inchでリリースするニューシングル「エスパー」のカップリング曲「青い月」、「Paradise」「停滞夜」といったメロウなナンバーを熱演。「煙突」を経て、ラストは彼らのルーツをポップに昇華した「エスパー」で締めくくられた。

エスパー

ミツメ「エスパー」
Amazon.co.jp

MONO NO AWARE(撮影:マスダレンゾ)

MONO NO AWARE(撮影:マスダレンゾ)[拡大]

MONO NO AWAREはこの日「人生、山おり谷おり」の収録曲を全曲披露。1曲目には「me to me」を選曲し、ダイナミックな演奏でさっそくフロアを掌握する。加藤が鳴らす軽快なギターサウンドで始まった「井戸育ち」で会場の熱気が急上昇。続く「マンマミーヤ!」では4人の歌声が会場を包み込んだ。その後、玉置はミツメのMCを受けるようにステージの装飾について説明。地元八丈島の卒業式をイメージしたという発言が飛び出すと、会場からは驚きの声が上がった。

MONO NO AWARE(撮影:マスダレンゾ)

MONO NO AWARE(撮影:マスダレンゾ)[拡大]

そんなMCのあとMONO NO AWAREは竹田綾子(B)と柳澤豊(Dr)のパワフルなビートと歌謡曲的なメロディが絡み合う「明日晴れたら」や玉置の歌心が最大限に発揮された「ブーゲンビリア」、めまぐるしく展開していく「To(gen)kyo」などを披露。「夢の中で」では4人がアグレッシブな演奏を繰り広げ、観客を圧倒した。キャッチーな「イワンコッチャナイ」では玉置がもはやライブでおなじみとなったギターを使ったパントマイムふうの動きで観客の視線を惹きつける。「人生、山おり谷おり」のラストと同じく最後を飾った「駈け落ち」では、4人それぞれが壮絶なプレイを見せつけ、バンドは余韻を残してステージを去った。

玉置周啓(G, Vo / MONO NO AWARE)(撮影:マスダレンゾ)

玉置周啓(G, Vo / MONO NO AWARE)(撮影:マスダレンゾ)[拡大]

鳴り止まない拍手を受けて行われたアンコールでは玉置が今作のリリースに際して携わった面々やゲストのミツメ、そして会場に集まったオーディエンスに感謝の言葉を述べる。「皆さんと過ごした今日という日を一生忘れません。これで少し卒業式っぽくなったかな」と、ステージのコンセプトが「卒業式」であることを来場者に思い出させ、故郷を思って書いたナンバーだという「勇敢なあの子」「東京」を披露して「天下一舞踏会」を締めくくった。

MONO NO AWARE LP&ZINE「人生、山おり谷おり」発売記念イベント “天下一舞踏会” 2017年12月5日 WWW セットリスト

ミツメ

01. Disco
02. あこがれ
03. ブルーハワイ
04. 忘れる
05. オブジェ
06. 青い月
07. Paradise
08. 停滞夜
09. 煙突
10. エスパー

MONO NO AWARE

01. me to me
02. 井戸育ち
03. マンマミーヤ!
04. 明日晴れたら
05. ブーゲンビリア
06. わかってるつもり
07. To(gen)kyo
08. 夢の中で
09. イワンコッチャナイ
10. 駈け落ち
<アンコール>
11. 勇敢なあの子
12. 東京

この記事の画像(全11件)

読者の反応

  • 3

きょん @kyon0425fish

楽しかったなあすごい楽しかった
https://t.co/cFbCHZzSpH

コメントを読む(3件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 MONO NO AWARE / ミツメ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。