flumpool、360°ステージで魅せた3度目の武道館

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flumpoolが5月20、21日の2日間にわたって単独公演「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」を東京・日本武道館にて開催した。この記事では初日の模様をレポートする。

flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)

flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)

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flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)

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2018年にデビュー10周年の節目を迎える彼らにとって、2日間のライブは秋の全国ツアーおよびアニバーサリーイヤーに向けての前哨戦とも言える公演。3度目の武道館公演となった今回、バンドは客席を360°開放し、ステージをアリーナエリアの中央に設置したほか、巨大な円柱型のビジョンを設けそれを生かした演出を織り交ぜながらライブを繰り広げた。

山村隆太(Vo, G)(撮影:ヤオタケシ)

山村隆太(Vo, G)(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

阪井一生(G)(撮影:ヤオタケシ)

阪井一生(G)(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

1人の少年を主人公にしたオープニングアニメを経て、ドラマチックなSEに乗せてメンバーがサポートメンバーの磯貝サイモン(Key)と吉田翔平(Violin)と共にスタンバイ。山村隆太(Vo, G)はバンドを代表するように「武道館、会いたかったぜ!」と開口一番に叫び「Touch」でライブの口火を切った。続く「覚醒アイデンティティ」では、阪井一生(G)が弾くドライブ感のあるギターリフが鳴った瞬間にレーザー光線がステージから全方位に放たれ、オーディエンスのテンションを引き上げる。さらに4人は初期のナンバーである「labo」を高らかに奏で、進化したバンドサウンドをアピールした。

MCに入ると山村は「すげえ! これアガるよ、この景色」と360°を見渡し、阪井も「最高に気持ちいいですよ」と重ねる。山村は過去の武道館公演がバンドにとって悔しさの残る内容だったことを吐露しつつ「三度目の正直ということで! 最高の思い出を作って燃え尽きていきましょう」と呼びかける。彼が艶かしい視線を送りながら歌い上げた「Natural Venus」に続いたのは、小倉誠司(Dr)の硬質なリズムに乗せて、鋭利でヘビーなサウンドや歌が展開する「夜は眠れるかい?」。激しい照明演出に合わせてflumpoolのダークな一面をあらわにするも、「強く儚く」で空気を一変。4人は穏やかな音色と歌声で武道館を包み込んだ。

尼川元気(B)(撮影:古溪一道)

尼川元気(B)(撮影:古溪一道)[拡大]

小倉誠司(Dr)(撮影:ヤオタケシ)

小倉誠司(Dr)(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

その後のMCでは山村が「あと1年で10周年というタイミングで、この武道館を始まりにしたかった」「1年かけて10周年を『Re:image』していこうと」と今回のライブに賭ける思いを明かす。そんな言葉に続き、壮大なラブソング「明日キミが泣かないように」が奏でられた。その後、スクリーンに過去の武道館ライブの映像が投影されていく。続いてステージ前方の半円形のエリアに向かい合う4人の姿が浮かび上がり、バイオリンのイントロから「花になれ」へ。山村は「十年後僕に この歌を捧げよう」という一節に力を込め、阪井、尼川元気(B)、小倉も歌詞を噛みしめるように歌う姿がスクリーンに映った。

レーザーから放たれる光が天井や壁を照らしプラネタリウムのような景色を描く中、円柱型のスクリーンがメンバーをすっぽりと包み込む。今度は4人は背中合わせになり、「FREE YOUR MIND」へつなげるインストルゥメンタルナンバーをセッション。「FREE YOUR MIND」が始まると、スクリーンの中にいるメンバーがせり上り、斬新な演出に会場にどよめきが沸いた。そして「傘の下で君は…」「Over the rain ~ひかりの橋~」でも曲に合わせて用意された多彩な映像と、4人のパフォーマンスが融合した演出がオーディエンスを圧倒していく。最新曲である「ナミダリセット」では過去の映像が映し出されることで、現在の4人の進化したサウンドや姿が浮き彫りになっていた。

flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)

flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

ドラマチックで壮大な「ラストコール」が終わると、躍動的なナンバーが続く流れに。小倉が骨太なグルーヴで会場を揺らした「Blue Apple & Red Banana」、間奏でそれぞれのソロが披露された「Sprechchor」、山村がハンドマイクでステージを練り歩き観客を煽った「World beats」とアッパーチューンが熱狂的な空間を作り出す。さらに山村の「ラスト!」の声から「星に願いを」が始まり本編はクライマックスに。サビで山村がマイクを向けると美しい合唱が響き、力強い一体感が場内を満たした。

flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)

flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」の様子。(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

アンコールの1曲目は、ファンへの愛を伝えるような「大切なものは君以外に見当たらなくて」。サビに入る前に山村は、過去を振り返り「足りないことばっかり、思うようにならないことばっかりだった。逃げ出したくなることもこれまでたくさんありました。でも、自分たちに足りないところ、欠けているところを埋めてくれたのがみんなです」とファンに感謝の思いを伝える。さらに「これからも一緒に自分を信じて、明るい未来に向かって戦っていきましょう。そんな約束の歌をみんなの声で聞きたいです」と述べ、会場中に合唱を巻き起こした。温かな余韻に浸りつつ阪井は「3年前の武道館は確実に超えられましたね」と満足げに笑い、小倉は「すげえ楽しかったです」と充実感をうかがわせる。そして4人はラストナンバーとして、バンドの代表曲である「君に届け」を笑顔でプレイ。締めの挨拶で山村は「最高の武道館ライブができました。どんどん化けて化けてもっと大きなバンドになっていけるようがんばっていくので、一緒にがんばっていきましょう」とメンバーを代表して叫び、来るツアーに向けて勢いよくスタートを切った。

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flumpool「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』at NIPPON BUDOKAN」2017年5月20日 日本武道館 セットリスト

01. Touch
02. 覚醒アイデンティティ
03. labo
04. Natural Venus
05. 夜は眠れるかい?
06. 強く儚く
07. 明日キミが泣かないように
08. 花になれ
Inst
09. FREE YOUR MIND
10. 傘の下で君は…
11. Over the rain ~ひかりの橋~
12. ナミダリセット
13. ラストコール
14. Blue Apple & Red Banana
15. Sprechchor
16. World beats
17. 星に願いを
<アンコール>
18. 大切なものは君以外に見当たらなくて
19. 君に届け

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読者の反応

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杉本 美香 /Mika Sugimoto @mika_sugimotooo

これこれー♡
flumpoolさんのLIVE♡

マジで演出もトークも凄かったですヽ(〃∀〃)ノ

誠司さんありがとうございました⭐️

https://t.co/hJnPFMzWiN

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