蒼井翔太、1万人と夢を具現化した代々木体育館ワンマン

蒼井翔太が2月12日に東京・国立代々木競技場第一体育館にてワンマンライブ「蒼井翔太 LIVE 2017 WONDER lab. ～prism～」を開催した。

1月にリリースした最新シングル「flower」を携えた今回のワンマンは、2月4日の大阪・オリックス劇場と2会場で実施され、2日間で約1万2000人を動員した。

定刻になると会場の巨大スクリーンには画家に扮した蒼井がキャンバスに向かって衣装を描く映像が流れる。彼が描きあげた絵を満足そうに見つめると、キャンバスが光り輝き始め、ステージの上にイラストと同じ真っ白な衣装をまとった蒼井が登場。「みんな行くぞー！」の掛け声と共に「north star」でライブをスタートさせた。

大きな歓声に包まれながら「DDD」「絶世スターゲイト」と続けて歌唱した蒼井は、最初のMCで「今回のライブのテーマは“夢の具現化”です。皆さんの夢やお願いごとをおハガキで募集しましたが、このライブでは僕が皆さんとこんな時間を過ごせたらいいなということをやっていきたいと思います！」と高らかに宣言。「最後まで盛り上がっていきましょう！」と煽り、続く「UNLIMITED」ではダンサー6人とクールなダンスを踊り、オーディエンスを熱狂させていた。

「Endless Song」で海をイメージした着物ふうの衣装にチェンジした蒼井は妖艶に歌いながら、長い裾をたなびかせてフライングパフォーマンスを披露。空中を舞う蒼井に、ファンは大興奮でペンライトを振っていた。ここで蒼井は「麗しい感じの衣装なのでここからは穏やかな時間をお届けします」と、バラード曲「愛のささめきごと」「空は透明な誓い」を熱唱する。凜とした歌声を会場いっぱいに響かせたのち、蒼井は突然「ちょっと待って！」と慌てた様子でかがみこむ。するとモニタにはステージ上にいたテントウムシを拾い上げようとする彼の手元が映し出され、「このままだと踏んでしまいかねないので……！」とスタッフに手渡すというひと幕もあった。

「ここからは少し男っぽく行きますかね」と前置きして始めた「MURASAKI」では和楽器の音色に乗せて力強く歌い上げ、最後には衣装とつながった巨大な白幕がステージいっぱいに広がるという仕掛けでオーディエンスを圧倒した。ライブ中盤、自身が作詞作曲を手がけたラブソング「ずっと…」で、ファンと歌詞を交互に歌う見事な掛け合いを行った蒼井は、「みんなの側に行くよー！」と叫び、念願だったというトロッコに乗り込み「タッチ ツー テイク トリコ」を歌いながらアリーナの外周を回る。近くで手を振る蒼井の姿に集まったファンは感激した様子で力いっぱい手を振り返していた。

クライマックスに差し掛かり、王子様ふうの衣装にチェンジした蒼井は「行っちゃいますよ」とつぶやいて「秘密のクチヅケ」を熱唱。激しいパフォーマンスで会場の熱気は最高潮に達した。さらに「今日来てくれた皆さん、絶対に離しませんからね。より多くの夢を一緒に叶えていきましょう！」と語り、最新シングルから「Checkmate」「flower」を畳みかけて本編の幕を閉じた。

アンコールで再びステージに現れた蒼井は、今度は2階スタンド席をトロッコで回りながら「SHOT A LOVE!」「TRUE HEARTS」「Summer Dreamin'」の3曲をメドレーで披露。そして2ndアルバムの制作、本ライブのテレビ放送、ファンクラブイベントの開催を発表すると、会場が大きな拍手と歓声に包まれた。この声に蒼井は「こうして喜んでくれる人がいないとお知らせもできないんです。本当にありがとう！」と感謝の気持ちを述べて「Melodia」を丁寧に届ける。最後にステージの中央でダンサーやバンドメンバーと手を取り合い、マイクを通さず地声で「本日は誠にありがとうございました！」と叫んでライブを締めくくった。