Helsinki Lambda Club、チェコとのツーマンでツアーが終了「バンドの成長ってすごい」

Helsinki Lambda Clubが1月27日に東京・WWWにて、アルバム「ME to ME」のリリースツアー「From ME to YOU」のファイナル公演を実施した。

このツアーには、おとぎ話やKidori Kidori、ONIGAWARA、アナログフィッシュなどバラエティに富んだ面々が参加。ファイナル公演はCzecho No Republicとのツーマンライブという形で実施され、会場には両者のファンが集結した。

Helsinki Lambda Clubの橋本薫（Vo, G）がディレクションした、「ME to ME」の収録曲の1つ「Skin」のミュージックビデオが上映されたあと、Czecho No Republicのアクトでライブがスタート。彼らは四つ打ちのアッパーチューン「Call Her」で演奏を始め、「Amazing Parade」「Dream Beach Sunset」と楽曲を畳み掛けていく。武井優心（Vo, B）は「今日はCzecho No Republicにとって今年初ライブです。あけましておめでとうございます。酉年なので飛ぶ鳥を落とす勢いで鳥貴族に行こうと思います」と軽口を叩いてオーディエンスを和ませたあと、巧みなコーラスワークが光る「Don't Cry, Forest Boy」やタカハシマイ（Cho, Syn, Per）がメインボーカルを取る「ファインデイ」などでフロアを沸かせた。華やかなバンドアンサンブルで魅せる「No Way」でCzecho No Republicのライブは後半戦へと突入。ラストの「Oh Yeah!!!!!!!」まで駆け抜け、Helsinki Lambda Clubへとバトンを渡した。

Helsinki Lambda Clubはライブ冒頭でMVを上映したナンバー「Skin」を1曲目に投下。「スキンして？ あとは好きにして？」という卑猥とも取れる歌詞を観客とシンガロングし、会場を盛り上げる。橋本は「Helsinki Lambda ClubとCzecho No Republicのツーマンってどこの国で何が行われてるんだって感じですよね（笑）。どちらも日本で生まれて日本でいい音楽をやっています」と誇らしげに語り「シンセミア」をエモーショナルに歌唱。「Lost in the Supermarket」の冒頭では稲葉航大（B）へ黄色い声援が飛び、彼は得意げな顔で骨太なベースラインを鳴らしてみせた。

アベヨウスケ（Dr）の豪快なドラミングが目を引く「メリールウ」では、佐久間公平（G）もアグレッシブなプレイを見せつける。ファストなナンバーで観客を熱狂させたあと、バンドはThe Wisely Brothersの真舘晴子（Vo, G）をゲストコーラスに招き、レコーディングにも彼女が参加した「NEON SISTER」を披露。朗らかなバンドサウンドに乗せて橋本と真舘によるハーモニーが響いた。後半ではHelsinki Lambda ClubがCzecho No Republic「DANCE」をカバーする一幕も。両者のファンはオリジナリティあふれるカバーに歓喜し、拍手喝采を送った。

橋本が「僕らがカッコいいと思うもの、グッと来るものをツアーに来る人に見せたかった。どこもいい対バンが組めた自信がある。このツアーの対バン相手をチェックするといい出会いがあるかもしれない」とツアーで競演してきたアクトについて語ったあと、バンドは「目と目」「This is a pen.」と「ME to ME」の収録曲を連発。本編最後のナンバーとなった「TVHBD」では稲葉がブレイクのタイミングを仕切り、メンバーの一糸乱れぬ演奏に「すげー合ってて怖い。（ツアーでの）バンドの成長ってすごいね……」と目を丸くしていた。アンコールで彼らは新曲（タイトル未定）を披露したほか、「バンドワゴネスク」「宵山ミラーボール」を届け、「From ME to YOU」の幕を閉じた。

この日Helsinki Lambda ClubはUK.PROJECT内に新レーベル・Hamsterdam Recordsを設立し、tetoとのスプリットCDをリリースすることを告知。さらにリリースを記念したtetoとのツーマンライブやレーベル設立を記念したワンマンライブを行うことを発表した。