G-FREAK FACTORYら熱演“最強の群馬フェス”「山人音楽祭」終宴

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9月24日にG-FREAK FACTORYがオーガナイザーを務めるライブイベント「山人音楽祭 2016」が群馬・ヤマダグリーンドーム前橋にて開催された。

G-FREAK FACTORY(Photo by HayachiN)

G-FREAK FACTORY(Photo by HayachiN)

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2014年まで行われていたイベント「GUNMA ROCK FESTIVAL」の名前を変え、今年初開催となった「山人音楽祭」。当日は屋内のメインステージ「赤城」、サブステージ「榛名」、野外の「妙義」の3ステージを使用し、総勢21組のアーティストが熱演を繰り広げた。

ROTTENGRAFFTY(Photo by HayachiN)

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高崎頼政太鼓によるパフォーマンスで温まった赤城ステージで、トップバッターを務めたのはROTTENGRAFFTY。NOBUYA(Vo)が「皆さん、目は覚めてますか? 群馬の200万馬力を俺たちに見せてくれてよ! 俺たち5人と200万馬力、勝負しようぜ!」と焚き付け、「This Would」ではフロアにダイブする。またN∀OKI(Vo)はG-FREAK FACTORYについて「俺らとなんとなく道のりが似てる」と思いを馳せた。続いて登場したRHYMESTERは、コールアンドレスポンスを繰り返したり、レコードを1枚ずつかけて見せたりとヒップホップのライブの流儀を紹介する。また宇多丸は昨今のフリースタイルブームに触れつつ、自身のモチベーションについて「フリースタイルバトルだけじゃないんですよ。戦い続けて高め合ってきてるわけですよ」と述べた。

NAMBA69(撮影:半田安政[Showcase])

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サブステージの「榛名」では、2014年の「GUNMA ROCK FESTIVAL」前に喉を負傷し、出演キャンセルを余儀なくされたNAMBA69が幕を開ける。彼らはステージに当時ファンから送られた千羽鶴をステージに飾り、「2年間待ってたよ!」とうれしそうに声をあげると、「LET IT ROCK」「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」といったパンクチューンを生き生きと届けていった。

四星球(撮影:半田安政[Showcase])

四星球(撮影:半田安政[Showcase])[拡大]

その後の榛名ステージにはtricotSAMy Hair is BadSHANKヤバイTシャツ屋さん四星球HAWAIIAN6が登場。tricotがサンバを踊ってG-FREAK FACTORYへの感謝を伝え、「曲でもなくライブでもなく、生き様で勝負しにきました!」と闘志をむき出しにしたMy Hair is Badは前のめりなパフォーマンスをする一方で「カッコいいバンドに呼んでもらえるのはうれしいを通り越して誇らしいです!」と胸を張る。「G-FREAKにリスペクトしかない」と言うSHANKは、その敬意を表すように、MC少なめに「Cigar Store」「Departure」といったアップチューンを連投し、モッシュやクラウドサーフの嵐を巻き起こした。四星球の「運動会やりたい」ではG-FREAK FACTORYやROTTENGRAFFTY、キュウソネコカミのメンバーも参加し、大盛り上がり。榛名ステージのトリ、HAWAIIAN6のHATANO(Dr)は「Hi-STANDARDがいなくなって10年空白って言われるけど、その10年の間もG-FREAK FACTORYも俺らもずっとやってる」と熱い思いを口に。バンドは最後に、ファンとの再会を誓って「PROMISE」をドロップした。

HEY-SMITH(Photo by HayachiN)

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赤城ステージに登場したHEY-SMITHは「俺たちで踊らんかったら、いつ踊るねん!」とファンを煽り、友達のことを歌った「Don’t Worry My Friend」やエッジーな「2nd Youth」といったスカナンバーを畳み掛けていく。最後にはショートチューン「Come back my dog」でファンをより一層暴れさせた。MONGOL800はキヨサク(Vo, B)が「『GUNMA ROCK FESTIVAL』のときからお誘いいただいていたんですが、ようやく出られました!」と喜びを語り「あなたに」「小さな恋のうた」といった人気曲を次々とドロップ。会場内に盛大なシンガロングを響かせた。

キュウソネコカミ(Photo by HayachiN)

キュウソネコカミ(Photo by HayachiN)[拡大]

「やっほー!」と呼びかけてライブをスタートさせたのはキュウソネコカミ。「DQNなりたい、40代で死にたい」では群馬の名物であるダルマを抱えたヤマサキセイヤ(Vo, G)が、フロアに進出する。彼はファンに支えられながら「山人」の文字数にあわせて4歩歩き、観客の真ん中でダルマに目玉を書き入れて喝采を浴びていた。東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦(Baritone Sax)は「G-FREAK FACTORY率いる最強軍団に入れてうれしい」と笑顔を見せつつも「うれしいけど勝ちたいね」と勇み、TAKUMA(10-FEET)を迎えた「閃光」、キヨサク(MONGOL800)とフィーチャリングした「流れゆく世界の中で」などコラボステージを展開した。

「山人MCバトル」の様子。(Photo by Shingo Tamai)

「山人MCバトル」の様子。(Photo by Shingo Tamai)[拡大]

野外の「妙義」ステージではNakamuraEmiサイプレス上野とロベルト吉野竹原ピストル、DJダイノジがパフォーマンス。夕刻には「山人MCバトル」と銘打たれたフリースタイルバトルが行われた。このバトルではNAIKA MCやサイプレス上野といったラッパーのほか、ROTTENGRAFFTYのN∀OKIも参加。観客の歓声と拍手で勝敗を決めるというルールのもと、白熱した熱戦が繰り広げられ、NAIKA MCが優勝した。

10-FEET(Photo by HayachiN)

10-FEET(Photo by HayachiN)[拡大]

WANIMAは「日本で一番群馬が好き!」と挨拶し、「THANX」からライブをスタートさせる。KENTA(Vo, B)は自身の髪の毛を指して「10年前のG-FREAK茂木です」と言い、KO-SHIN(G, Cho)は「お前たち、そんなんじゃ山人になれんぞー!」とオーディエンスを煽る。シンガロングが広がった「ともに」ののち、KENTAが「G-FREAKにbig up!」と感謝の思いを告げ、3人はステージをあとにした。10-FEETは「俺らと次のG-FREAK FACTORYで酸欠になるくらい笑顔にさせる! げっそりして帰れよ!」というTAKUMAの言葉通り、序盤から「RIVER」や「goes on」といったライブ定番曲を畳み掛ける。そしてTAKUMAは「G-FREAK、大好きだぞ! ほんまめっちゃ好きやねん」と言葉を重ね、それでも足りないとばかりに「その向こうへ」をエモーショナルに歌唱した。

G-FREAK FACTORY(Photo by HayachiN)

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いよいよG-FREAK FACTORYのアクトへ。ゲストプレイヤーとして鴨居哲也(Key)を迎えたプレイヤー陣によるセッションが行われる中、大きなフラッグをかぶった茂木洋晃(Vo)がステージにゆっくりと姿を表す。彼は「21バンド、8人のMC、全部のバトンを持ってG-FREAK FACTORY始めます!」と高らかに言い放ち、バンドは「Unscramble」でライブの口火を切った。「日はまだ高く」ではセキュリティスタッフも巻き込み会場内全員の手を上げさせたり、一気にジャンプさせたりして、一体感を生み出していった。

アンコールの様子。(Photo by HayachiN)

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茂木は「群馬県のフェス史上、最強のフェスにようこそ!」と改めて挨拶する。続けて昨年「GUNMA ROCK FESTIVAL」を開催できなかったことを悔しがりつつも、「1年間修行して、手垢のついたフェスになりました」と誇らしげに語る。また会場中央に飾られた「GUNMA ROCK FESTIVAL」のフラッグを指指し、「名前を変えて座組みを変えないと立ち上がれなかったけど、聖地・グリーンドームに、過去のアーカイブ掲げて立ってんだよ。こんな幸せなことあるか!」と感慨深そうに語った。そしてバンドは「ダディ・ダーリン 」「Too oLD To KNoW」と優しいナンバーを続ける。ソウルフルな演奏に乗せて、茂木はアンプに腰かけたり、ステージにしゃがみこんだりと全身を使って朗々と歌い上げた。

アンコールでバンドはHEY-SMITHのホーン隊を招いて「MONKEY GOVERNMENT」をプレイする。さらにバンドが「日はまだ高く」を再びプレイすると、ステージには出演者が続々と登場。N∀OKIとサイプレス上野が突然フリースタイルを披露するなど、賑やかなアクトに。最後に茂木が「山人音楽祭、これにて……大成功!!」と叫び、イベントは終幕を迎えた。

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