「何度も死のうと思った」マイファスHiro、武道館へ続くツアー初日に涙

MY FIRST STORYが昨日6月30日に東京・TSUTAYA O-WESTにて47都道府県ツアー「We're Just Waiting 4 You Tour 2016」の初日公演を実施した。

このツアーは彼らが6月29日にニューアルバム「ANTITHESE」をリリースしたことを記念して行われているもの。バンドにとって初の47都道府県ツアーとなった。

今回のツアーでバンドは開演前にオフィシャルメンバーズクラブ「STORYTELLER」の会員を対象にした「てら会」を実施している。「てら会」とは「STORYTELLER」メンバーの中から抽選で選ばれた1名を各公演のリハーサルに招待するというもの。この日招待された男性ファンは、リハーサルを1曲見学したのち、バンドを組んでいることをメンバーに打ち明け、メンバーとともに「最終回STORY」を1曲プレイすることに。ファンの男性は思わぬ展開に驚きつつも、Nob（B）、Kid'z（Dr）、Teru（G）の演奏に乗せて同曲を熱唱。演奏後にはその様子をフロアで観ていたHiro（Vo）が「俺よりうまいんじゃないの？ やべー（笑）」と声を上げるなど、メンバーとファンは和やかに交流を楽しんだ。

ライブでバンドはファンからシンガロングが発生した「ALONE」、疾走感あふれる「Missing You」、ピアノの音色をフィーチャーしたバラード「One Light」など、多彩な「ANTITHESE」収録曲を中心に披露していく。曲間にはHiroが「今日は端とか後ろの人も指していこうと思う」と茶目っ気たっぷりに言い、その言葉通り、フロアの端や後ろにいるファンに話しかけ、距離の近いライブハウスならではのステージを進行していった。

HiroはMCで新体制になって初めての作品である「ANTITHESE」の制作について「本当にしんどくてつらくて大変だった」と振り返る。またツアーの千秋楽として11月18日に控える東京・日本武道館公演について「音楽史に残るような日にしてみせる」と意気込みを口にする場面も。さらに本編ラストには「今まで何度も死のうと思ったよ。誰かと比べられたり悔しい思いもたくさんして。でもやっと武道館まで来れたんだ」と思いを吐き出し、涙を流す。そして「本当についてきてくれてありがとう」とファンへお辞儀をしてステージを降りた。

バンドはこの日を皮切りに全国を回り、11月18日の東京・日本武道館にてツアーファイナルを迎える。