Dragon Ash、2年ぶりワンマンツアー開幕「ライブハウスではみんな仲間だ」

Dragon Ashが4月15日に東京・Zepp Tokyoでワンマンライブツアー「The Lives」の初日公演を開催した。

これはDragon Ashにとって約2年ぶりのワンマンライブツアー。初日公演で彼らは観客の熱気と大歓声に迎えられてステージに登場し、グルーヴィな演奏で場内に一体感を作り上げていく。Kj（Vo, G）の「ゴリゴリの新曲やらせてください！」という言葉からバンドがヘヴィなサウンドで新曲「Head bang」を投下すると、KenKen（B）、ダンサーのATSUSHIとDRI-V、オーディエンスがヘッドバンギングを繰り出し、フロアはさらにヒートアップしていった。

またライブ終盤でKjは「俺たちはお前らと他人だから、お前らが助けてほしいときとかに、助けらんねえかもしれないし、地震があったときに力になってやれねえかもしれないけど、みんないろんな思いがあって生きてて。それでもライブハウスや野外イベントに来たら、俺たちは1つだって胸を張って言える。みんないろいろあるだろう、でもライブハウスではみんな仲間だ」と語る。そしてバンドは後方からまばゆい光を浴びて新曲「circle」を力強いアンサンブルで届けた。場内が真っ赤な照明で染まり、「Fantasista」のイントロが鳴るとオーディエンスは大熱狂。上半身裸になったKjは観客のシンガロングに対し「全然聞こえません！」と煽ったり、クラウドサーフでフロア前方に迫る観客たちと拳を突き合わせたりとライブをさらに盛り上げる。また曲中に彼が「コイツがいたから20年やってこれたよ！ ベース、KenKen！」と声を上げると、KenKenがスポットライトを浴びてアグレッシブなプレイを繰り出した。

Kjは「終演までに募金箱用意しておくから、みんな知り合いとかもいるだろうし、ちょっとでも力になりてえなって思うヤツ、小銭でもいいし、Tシャツ1枚買わないとかでもいいから、入れてってください。九州がファイナルだから、直接市長に渡せるんだ。俺たち音楽好きの、ちょっとの力が全部回って大きくなってさ、誰か1人でも笑わせられたら最高じゃん。よろしくお願いします」と平成28年熊本地震の被災者を支援するための募金を呼びかけた。そして彼は「Lily」で優しくエモーショナルな歌声を届ける。曲の後半に進むにつれて演奏は凄みを増し、場内にはKjの煽りによって肩車された観客が多数出現。メンバーとファンによるシンガロングが会場に心地よく広がっていた。

Dragon Ashは今回のツアーで、このあと福島、宮城、大阪、愛知、香川、広島、福岡にある7カ所のライブハウスを回る。なお4月24日の宮城・石巻BLUE RESISTANCE公演がLINE LIVEで生配信されることが決定した。