どついたるねん、東京に帰還！約2カ月の全国巡業リキッドルームで完結

どついたるねんのワンマンライブ「どついたるねんジャパンツアーファイナル」が3月10日に東京・LIQUIDROOMで開催された。

1月の東京・WWW公演を皮切りに全国ツアーを開始したどついたるねん。およそ2カ月に及ぶ本ツアーのファイナル公演は、2014年11月に行われたワンマンライブと同じくLIQUIDROOMが舞台となった。

“煽りVTR”の上映が終わるとステージの幕が開きメンバーが登場。彼らはまず「music」からライブをスタートさせた。この楽曲の序盤でDaBass（B）は「ピースとピースで“M”を作れ！」とアジテート。客席にはいくつものMサインが掲げられた。「精神」「UNCHAIN」といったアップナンバーではファック松本（G）が体を大きく動かしてギターをかき鳴らすと、会場の熱気も急上昇。「ばっちこーい！サラダバー」では先輩（Vo）、ワトソン（Vo）、山ちゃん（Vo）、うーちゃん（Vo, track maker）がステージ上にサークルモッシュを作るパフォーマンスを行うほか、「あげ玉ボンバー」では山ちゃんとうーちゃんが何度も「あげ玉ボンバー！」と叫びファンを煽った。

ライブ中盤では「ゲストを呼んでいます！」というワトソンの紹介で柴田聡子が登場し、一緒に「大嫌い」「バガボンド」を披露した。またインタールード「CATS」ののち、メンバーはツアーファイナル前日に配信リリースしたナンバー「アメリカ」を演奏。小林4000（Key）が奏でるメロウなサウンド、DaBassと浜公氣（Dr）によるグルーヴ感あふれるリズムが会場を包み込んだ。

先輩の「真っ黒でごんぶとなナンバー」という紹介でスタートした「BOLT ～Brother II Brother～」では、黒い衣装に身を包んだ女性ダンサーが次々と登場。メンバーと一緒に息ぴったりのダンスを行った。さらに演奏隊もステージ前に移動した「California」では浜がラップを披露する中、松本は力強い叫び声を会場に響かせ、「LONG HOT SUMMER」ではメンバー全員がステージ上を飛び跳ね大暴れ。「such a sweet lady」演奏後、うーちゃんは「こういう奴らと2カ月過ごして精神的に強くなったんすよ！」「生きててもつまんねーよバカヤロー！って思ったときはまた俺らのライブ遊びに来てください！」と語った。しかし彼のコメントに対し、ほかのメンバーは「恥ずかしい！」「クソ寒い」とブーイング。「真面目に言ったのに……」とうーちゃんが寂しそうな様子で答えたのち、「生きてれば」で本編は終了した。

アンコールではまずうーちゃんが登場し、「終わったらうまいラーメンが食いたくて……」「日高屋？ バカヤロウ！ 舌肥えてるっつうの」「俺が食いたいのはラーメンじゃなくてチャーハンなんだ！」というMCから「う～ちゃ～はん2」がスタート。彼はステージのあちこちを歩き回るほか、頭にマイクを何度も打ち付けつつ、客席にダイブし「うおーーー！」「うへへへへ！」と叫びまくった。ダブルアンコールでは先輩が「しつけえっつうの！」とツッコミを入れつつ、「最後、みんなに最低の気分で帰ってもらえる曲で終わります」と説明し「死のダンス」を披露。彼らは重い雰囲気の漂うこのナンバーを黙々とこなした。その後もオーディエンスの熱いコールが続くもののライブは終了。ツアーファイナルの余韻を打ち壊す、波乱の展開で公演の幕を閉じた。

どついたるねん「どついたるねんジャパンツアーファイナル」2016年3月10日 LIQUIDROOM セットリスト

01. music
02. JYO
03. 俺節 / アッパー
04. 精神
05. UNCHAIN
06. ばっちこーい！サラダバー
07. あげ玉ボンバー
08. BODY GUARD
09. 静かなるドン
10. Just like まじっすか？
11. 大嫌い（ゲスト：柴田聡子）
12. バガボンド（ゲスト：柴田聡子）
13. CATS
14. アメリカ
15. Perfect Love
16. 風立ちぬ
17. 遠浅の部屋
18. BOLT ～Brother II Brother～
19. Midnight Dejavu
20. California
21. LONG HOT SUMMER
22. ハイタッチ
23. such a sweet lady
24. 生きてれば
＜アンコール＞
25. う～ちゃ～はん2
26. 可愛さ余って憎さ百倍
27. わたるちゃん
＜ダブルアンコール＞
28. 死のダンス