これはGOOD4NOTHINGが昨年9月に発売したアルバム「KIDS AT PLAY」のリリースを記念して、10月から全国で行っているツアー。セミファイナルとなった渋谷CLUB QUATTRO公演ではかつてのレーベルメイトであり盟友・
先攻を務めたのはG-FREAK FACTORY。茂木洋晃(Vo)が「北関東、群馬、G-FREAK FACTORY始めます」と言葉に力を込めるとバンドはジャムセッションから「Unscramble」へとなだれ込む。茂木はステージ上をアグレッシブに駆け回りながら熱のこもった声を響かせた。彼は「夢の聖地クアトロ! 調子はどうだい渋谷ー!?」とフロアの様子を伺い、「GOOD4NOTHINGの渋谷クアトロセミファイナルという大事なポジション、本当は若くてツラのいいヤツが来るはずなのにオールドルーキーがいただきました! だからお前らの力が必要なんだ!」とオーディエンスを煽る。そのまま茂木が実施したコール&レスポンスで勢い付いたバンドは、陽気なサウンドの「日はまだ高く」「SOUL CONNECTION」を連投した。
茂木はGOOD4NOTHINGとレーベルメイトだった時代について「当時今よりも強いインディーズのラウド系ムーブメントがある中、メタル、ハードコアしかいないレーベルになぜかGOOD4NOTHINGと俺らが在籍していて、いつも『どうしたらいいかわからないね』と話してました」と笑みを見せながら思い出を語る。そして「最近やらないんだけど、GOOD4NOTHINGに出会った頃の曲をやります」という言葉から、バンドは「SUNNY ISLAND STORY」を披露した。ラストナンバー「EVEN」の曲中、茂木は「GOOD4NOTHINGありがとう! 愛すべき音楽好きの馬鹿野郎たちありがとう!」と感謝を述べ、場内に温かい余韻を残した。
GOOD4NOTHINGはU-tan(Vo, G)の「ライブハウスへようこそー!」という歓迎からハツラツとしたパフォーマンスを展開し、オーディエンスのテンションを引き上げていく。U-tanは「今日は数あるライブの中からここを選んで、遊びに来てくれてどうもありがとう! 最高の仲間に助けてもらってここまでやってきました」とファンやバンド仲間に感謝を述べる。TANNY(Vo, G)は「やっぱG-FREAK FACTORYむっちゃカッコよかったな……」としみじみと語ったのち、茂木のマネをしながらオーディエンスとコール&レスポンスを行い「ごめん、見ててめっちゃやりたなってん」と話して観客を笑わせた。彼らはその後も最新アルバムの収録曲を軸に、新旧さまざまなナンバーを連投し客席に激しいモッシュを起こした。
ライブ終盤でU-tanは「KIDS AT PLAY」がバンドにとって10枚目のアルバムであることを説明し、「先輩が10枚目のアルバムを出したとき『すげーな』って思ってたけど、俺らも今回10枚目のアルバムをリリースすることができました。仲間にサポートしてもらってこの場所に立てて、震えるほど幸せです!」と声を上げる。続けてTANNYが「ここはライブハウスです! CDやコンポやパソコンの前ではありません! 実際に俺らがおるぞー! 今を! 今を! 今を楽しんで!」と呼びかけると、バンドはライブアンセム「RIGHT NOW」を披露。メンバーそれぞれが頭を振りながら力強い演奏を繰り出し、フロアに大量のダイバーを発生させた。その後アンコールを実施したのち、ダブルアンコールにも応えた4人。U-tanとMAKKIN(B, Cho)が上半身裸になる中、バンドはSUNE(Dr)のドラムを合図に快活な演奏を届け、最後までオーディエンスを大いに盛り上げた。
なおGOOD4NOTHINGはこのツアーのファイナル公演を1月31日に大阪・BIGCATで開催。
GOOD4NOTHING「KIDS AT PLAY TOUR 2015-2016 ファイナルシリーズ」(※終了分は割愛)
2016年1月31日(日)大阪府 BIGCAT
<出演者>
GOOD4NOTHINGのTV・ラジオ出演情報
リンク
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音楽ナタリー @natalie_mu
GOOD4NOTHING、旧友・G-FREAK FACTORYと渋谷クアトロで熱演 https://t.co/Cr9TGs0LeH https://t.co/1DTTgNp4jf