OAT、locofrank新譜発売記念トークショーで「音源聴いてない」

12月11日に東京・HMV&BOOKS TOKYOでlocofrankによる「トークショー＆サイン会」が行われた。

このイベントはlocofrankが12月2日に最新アルバム「Returning」をリリースしたことを記念して開催された。トークショーの司会はライターのヤコウリュウジが務め、ゲストとしてlocofrankと親交の深いOVER ARM THROWが出演。2組はビールを飲みながら和気あいあいとした雰囲気でトークを実施した。トーク内容は「Returning」についてや、2組の出会いのエピソード、OVER ARM THROWの今後の活動など多岐にわたった。

まずはOVER ARM THROWの菊池信也（Vo, G）がlocofrankの第一印象がよくなかったと話し、観客の笑いを誘う。そして2組が本格的に仲よくなったのは2004年に一緒に回ったツアーがきっかけだということが話題に上がると、菊池は同年に発売されたlocofrankの1stアルバム「ripple」について「名盤だ」と言及。当時2ちゃんねるで「ripple」の1曲目「voyage」で木下正行（Vo, B / locofrank）が歌う「opened yet」という歌詞が「オープニャ」と聴こえると話題になっていたことに触れるとステージ上から笑いが起こる。すると木下は楽屋トークになっていることを心配し「ヤコウさん！」と助けを求めるように声を上げた。

locofrankの最新アルバムに話題が移ると、locofrankが目をつぶり、観客が「最新アルバムより、過去のアルバムのほうが好きか」という問いに挙手制で答えるという場面も。また最新アルバムの感想を求められた菊池は、遠い目をしながら「すごいよかった。5曲目がよかった」と話して少し間を空けたのち、「これ言っていい？ 俺らぶっちゃけ聴いてないの……音源」と暴露。聴いてない理由については、10月に東京・新木場STUDIO COASTで行われたライブイベント「HAWAIIAN6 presents ECHOES 2015 TOKYO」で寺本英司（Dr, Cho / OVER ARM THROW）がlocofrankのメンバーから音源を受け取るも、泥酔していて音源をなくしてしまったことが明かされた。寺本が一通り言い訳をしたのち、申し訳なさそうに謝罪をすると、場内に笑いが起こった。

トークショーの終盤ではlocofrankが1月から5月まで全32公演の初のワンマンツアーを開催することが話題に上がった。Tatsuya（Dr, Cho / locofrank）が「今回全国ワンマンって俺らにしてはすごい挑戦やんか」と語り始めると、木下は「ホンマがんばれよ!? （MCで）スベるなよ!?」と声を上げる。するとTatsuyaは「ライブじゃなくてMCの話!?」と聞き返し、場内の笑いを誘う。またヤコウがOVER ARM THROWの来年の抱負を聞くと、寺本は「やっぱりいろいろあったんで、いろんな意味で気持ちを形にしたいと思ってます。必ず2016年には皆さんに俺たちが納得できるものを伝えたい」と意気込んだ。

トークショーの最後に木下が「面白かったと思う人ー！」と客席に投げかけると、観客は「はーい！」と手を挙げる。その様子を見ていた鈴野洋平（B, Cho / OVER ARM THROW）は「本当かわからないからlocofrankに目をつぶってもらってから、もう1回手を挙げてもらおう！」と提案。しかし登壇者全員に「時間ないから！」と止められ、トークショーは幕を閉じた。