総勢17組が熱演!SHANK、地元長崎で万感の「BLAZE UP」終宴

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SHANK主催のライブイベント「BLAZE UP NAGASAKI 2015」が10月11日に長崎市神の島公園特設ステージにて開催された。

「BLAZE UP NAGASAKI 2015」でのSHANKのライブの様子。(撮影:半田安政[showcase])

「BLAZE UP NAGASAKI 2015」でのSHANKのライブの様子。(撮影:半田安政[showcase])

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この「BLAZE UP NAGASAKI」はSHANKが地元の長崎で実施している自主企画イベント。今年は彼らが幼少時代を過ごした神ノ島にて、初の野外イベントとして行われた。当日は「BLAZE UP STAGE」「TRUCK STAGE」という2つのステージで、SHANKを含めて全17組が熱演を繰り広げた。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!(撮影:半田安政[showcase])

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BLAZE UP STAGEではCONCRETE NAILS、TRUCK STAGEではザ・アンドロイズという長崎の2バンドがオープニングアクトとして会場を温めていく。そしてイベント本編はBLAZE UP STAGEに登場したSPARK!!SOUND!!SHOW!!が幕を開けた。彼らはThe Specials「Little Bitch」とRIP SLYME「JOINT」をマッシュアップした「LITTLE JOINT BITCH」など、さまざまな要素が混ざり合う楽曲と、個性的なステージングを展開した。続いてTRUCK STAGEでは大阪のハードコアバンド・Day tripperのアクトが始まる。Day tripperはインディーズレーベル・THE NINTH APOLLOに所属しており、SHANKとは元レーベルメイト。彼らは25分の持ち時間に高速のハードコアナンバーを連投し続けた。

ARTIFACT OF INSTANT(撮影:半田安政[showcase])

ARTIFACT OF INSTANT(撮影:半田安政[showcase])[拡大]

その後、長崎のBAN'S ENCOUNTER、宮崎のARTIFACT OF INSTANTと九州出身の日本語詞のバンドが続く。BAN'S ENCOUNTERは「この街を誇りに思う。『BLAZE UP NAGASAKI』という名前はSHANKだけでなく僕らも背負っていきたいくらいの気持ち」と地元バンドとしての熱い思いを語り、ARTIFACT OF INSTANTの飯干達郎(Vo, G)は「初めて青空の下で歌います」と、最新作「不甲斐ない僕らは空を見上げた」の表題曲を空を見上げながら気持ちよさそうに歌い上げた。SUNSET BUSはパーティーチューンでにぎやかに会場を彩る。そして「BLAZE UP NAGASAKI」皆勤賞のNUBOは「Circle」でフロア内に大きなサークルを発生させ、さらに最新曲「bonfire」でファンを踊らせていった。

S.M.N.(撮影:半田安政[showcase])

S.M.N.(撮影:半田安政[showcase])[拡大]

The BONEZCOUNTRY YARDとアグレッシブなアクトに続いたMEANINGはHAYATO(Vo, G)がフロアで観客に囲まれる中歌唱するというダイナミックなパフォーマンスを見せる。福岡のバンド・S.M.N.のステージでは、オープニングアクトとして登場したCONCRETE NAILSのとうが(B, Vo)のモヒカン断髪式が行われる一幕も。西村浩介(Vo, B)は「九州のバンドでよかった。九州にこういう場所ができてうれしいです」と言い、地元について歌った「1983」を演奏した。

G-FREAK FACTORY(撮影:半田安政[showcase])

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G-FREAK FACTORYは「日はまだ高く」で最初からピースフルな空間を生み出す。しかし中盤には茂木洋晃(Vo)が「広島や長崎でライブをやるときは自ずと力が入ってしまう」と言い、観客に支えられながら「長崎の人にしか言えないことはごまんとある。それを胸張って言ってくれ!」と熱いメッセージを送った。「SHANK含む出演バンドすべてと戦いに来た」というMy Hair is Badは、「優しさの行方」で伸びやかな歌声を聴かせ、「フロムナウオン」ではアグレッシブな演奏を見せる。また元レーベルメイトということで、椎木知仁(G, Vo)は「(庵原)将平さんは怖くて、(松崎)兵太さんはギターを貸してくれて、(池本)雄季さんはお酒が強くて……」とSHANKの印象を語り、「SHANKのことも、長崎のことも、好きというより尊敬しています」と思いを述べた。

ORANGE POST REASON(撮影:半田安政[showcase])

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熊本出身のWANIMAはコール&レスポンスで場内の一体感を生み出したり、自己紹介で「SMAPです」と冗談を言ったりとハイテンションのパフォーマンスを展開していく。しかし終盤には松本健太(Vo, B)がステージから見える海を指差し「俺らの育ったのはあの島のほうで……」と故郷に思いを馳せ、地元について歌った「1106」をエモーショナルにプレイ。夕焼けに染められた会場に感動的なムードを生み出した。「『BLAZE UP』の1回目と2回目はお客さんとして観に行って、3回目は悔しくて行けなくて、4回目……今日やっと出れます」とイベントへの思いを語ったのは、TRUCK STAGEのトリを飾った長崎のバンド・ORANGE POST REASON。彼らは激情的なサウンドと藤原裕輔(Vo, G)の伸びやかなボーカルで神の島公園の夕闇を彩る。最後にオーディエンスの大きな合唱が広がった「プロローグ」をドロップし、SHANKへとバトンをつないだ。

庵原将平(Vo, B / SHANK)(撮影:半田安政[showcase])

庵原将平(Vo, B / SHANK)(撮影:半田安政[showcase])[拡大]

「BLAZE UP NAGASAKI 2015」でのSHANKのライブの様子。(撮影:半田安政[showcase])

「BLAZE UP NAGASAKI 2015」でのSHANKのライブの様子。(撮影:半田安政[showcase])[拡大]

すっかり暗くなったところで、いよいよ主催者・SHANKのアクトへ。彼らはいつも通りのSEに乗せてステージに登場すると、庵原将平(Vo, B)が「長崎SHANK、始めます!」と叫び、「Cigar Store」からライブをスタートさせる。オーディエンスはここぞとばかりにクラウドサーフやシンガロングを繰り返し、盛り上がりは最高潮に。庵原は「知り合いが多くてやりづらいです(笑)」と言いつつも「遠かったよね? 受けた苦情については俺らがいくらでも頭下げるけん、その分楽しんで帰って」と言葉を掛け、長崎の空の下に「Hope」「Good Night Darling」と新旧の楽曲を響かせていく。「Knockin' on the Door」では、松崎兵太(G, Cho)が「(みんなに)歌ってもらおう」と言い、最初の音を鳴らす。すると曲中のフレーズの元になっている長崎のわらべうた「でんでらりゅうば」をオーディエンスが歌詞付きで歌唱するという長崎ならではの光景も見られた。SHANKなりの“ラブソング”だという「Love and Hate」で3人はひときわ優しい音色を届けていく。そして松崎が切なげにアルペジオを弾き始め、バンドの演奏は「Set the fire」へ。庵原がライターに火を灯し最初のブロックをたっぷりと聴かせたあと、池本雄季(Dr, Cho)の繰り出す高速ビートにあわせて楽曲は一気に加速。感情を爆発させるような3人の熱演に応えるかのようにオーディエンスも暴れ回った。最後に庵原が「アンコールは用意していません。ラスト30秒でケリつけて帰ってください」と言い、バンドは「submarine」を渾身の力で届け、「BLAZE UP NAGASAKI 2015」を締めくくった。

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BLAZE UP NAGASAKI 2015
2015年10月11日 長崎市神の島公園特設ステージ セットリスト

CONCRETE NAILS

01. コンクリートネイルズのテーマ
02. FUCK UP A PLAYBOY
03. SOME TIME IN MCKY
04. Leave
05. RICE’EM ALL
06. SEX ON THE BEACH
07. My Way
08. Dreamin’

ザ・アンドロイズ

01. ザ・アンドロイズのテーマ
02. WILKINSON
03. ザ・アンドロイズのテーマII
04. Bitter
05. Once Again

SPARK!!SOUND!!SHOW!!

01. LOVE YOU ONLY(※TOKIOカバー)
02. BRUSH UP
03. BUBBLES
04. LITTLE JOINT BITCH
05. dararatt
06. スサシのマーチ

Day tripper

アーティストの意向により非公表

BAN’S ENCOUNTER

01. NOVA
02. ライフライクマンガ
03. after
04. サイレン
05. ナニカ

ARTIFACT OF INSTANT

01. 極楽鳥
02. 天邪鬼の行進
03. ナイトダイブ
04. 0℃
05. 不甲斐ない僕らは空を見上げた

SUNSET BUS

01. Go To Jamaica
02. Tonight
03. TRY HARD
04. MY RASTA
05. Wakattoruwa
06. WARNING

NUBO

01. Circle
02. bonfire
03. Such one
04. Present changes past
05. ナイモノバカリ
06. Colored

The BONEZ

01. Zenith
02. Adam & Eve
03. タイトル未定(新曲)
04. All day I just..
05. Thread & Needle

COUNTRY YARD

01. Don't Worry, We Can Recover
02. Far Flower
03. I’m Alright,You’re Alright
04. I'll Be With You
05. Starry Night
06. Hold On
07. In Your Room

MEANING

01. 150
02. My War
03. Rise In Rebellion
04. HERE FOR YOU
05. THE UNBROKEN HEART
06. Judgement

S.M.N.

01. We're gonna rock you
02. Brand new days
03. No Worry
04. BINGO
05. おどるポンポコリン(※B.B.クィーンズカバー)
06. GLORY LAND
07. 1983
08. HAPPY TONIGHT

G-FREAK FACTORY

01. 日はまだ高く
02. SOUL CONNECTION
03. Unscramble
04. EVEN

My Hair is Bad

01. 優しさの行方
02. アフターアワー
03. 元彼氏として
04. フロムナウオン
05. 真赤
06. クリサンセマム
07. エゴイスト

WANIMA

01. Hey Lady
02. いいから
03. 雨あがり
04. BIG UP
05. 1106
06. 終わりのはじまり

ORANGE POST REASON

01. ウォーターブルー
02. ダージリン
03. soda
04. 風しるべ
05. プロローグ

SHANK

01. Cigar Store
02. Hope
03. Time is...
04. Good Night Darling
05. Knockin' on the Door
06. Love and Hate
07. Set the fire
08. Long for the Blue moon
09. submarine

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読者の反応

DJマーク @DjMark_Nagasaki

明日に備えて一眠り。

の前に、去年のことを思い返しておこうかなと。

https://t.co/jFBrkDGfN4

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