列伝15周年祝ってTHE BAWDIES、クリープ、plenty、SHISHAMOがなんばで熱演

スペースシャワーTV主催のライブイベント「スペースシャワー列伝15周年記念公演 特別編“大大大宴会”～西の宴～」が、10月3日に大阪・なんばHatchにて行われた。

若手アーティストの登竜門とも言われる「スペースシャワー列伝」の15周年を記念して行われたこの公演には、過去にツアー形式の「スペースシャワー列伝JAPAN TOUR」に参加したTHE BAWDIES、plenty、クリープハイプ、SHISHAMOや、“ニューカマーアクト”としてAge Factory、プププランド、夜の本気ダンスが出演した。

メインステージのトップバッターを務めたSHISHAMOは、しっとりとした「花」でオープニングを飾ったのち「生きるガール」や「僕に彼女ができたんだ」、最新シングル「熱帯夜」などを披露。宮崎朝子（Vo, G）はMCで「あまり対バンとかもしないし、同じバンドでツアーを回ることもなかったのでいい経験になって成長することができました。あと、友達も少ないので、フェスで会ったりしたときに話せるバンド仲間ができてうれしい！」と「スペースシャワー列伝JAPAN TOUR」出演時の思い出を語った。

サブステージの先陣を切ったAge Factoryが豪快かつ男臭いパフォーマンスを披露したのち、plentyがメインステージでライブを開始。1曲目の「プレイヤー」から張り詰めたようなアンサンブルが響き、江沼郁弥（Vo, G）の繊細な歌声が会場に広がっていく。「どんどん曲をやります」と江沼が宣言した通り粛々と曲を披露していたplentyだったが、江沼が「枠」で「大阪ァーッ！」とシャウトし「最後になってから、こんなこと言ってみたりしてね（笑）」とお茶目な一面を披露する場面もあった。

サブステージで繰り広げられたプププランドの鮮烈なパフォーマンスに続いては、クリープハイプがメインステージに登場。4人は「イノチミジカシコイセヨオトメ」「手と手」「愛の標識」を畳み掛け、一気にフロアの熱狂をピークへと導く。尾崎世界観（Vo, G）は「『列伝TOUR2012』で回っているときは、考えごととか悔しい思いをすることが多くて。それでも、また列伝のステージに帰ってこれて、これだけの人がすごく盛り上がってくれると『やっててよかったなあ』と思います」と感謝の思いを伝え、ライブの定番曲「HE IS MINE」を届けた。

サブステージのトリを務めた夜の本気ダンスは、キレのあるキレのあるダンスチューン「WHERE?」や軽やかな「Too Young」を披露しフロアを盛り上げる。そしてイベントのトリを飾ったTHE BAWDIESは、ROY（Vo, B）の「『列伝TOUR2010』で対バン相手と本気でぶつかりあった、あのときの気持ちを思い出しながら、懐かしい曲をポンポンやります！」という宣言通り初期楽曲をメドレーでプレイしたほか、新曲「SUNSHINE」もパフォーマンスする充実したセットリストでライブを進行。貫禄を感じさせるステージを繰り広げる。

アンコールでは中学生の頃から“スペシャっ子”だったというJIM（G）が「今日のみんなの顔を見ていると、イベントも30周年まで続くと思ったね。俺みたいにスペシャを観ている中学生が、バンドを始めて、将来このステージに立ってほしい。この音楽の場を、これからもみんなで作っていこう！」と熱く語る。そしてイベントは「KEEP ON ROCKIN'」で締めくくられた。

なおライブ模様は、9月22日に東京・新木場STUDIO COASTで開催された「スペースシャワー列伝15周年記念公演 特別編 “大大大宴会”~東の宴~」とあわせて、11月27日（金）23:00～24:30にスペースシャワーTVにて放送される予定。