これは彼らが4曲入りCD「Think That...」をリリースしたことを記念して開催されたもの。会場には観覧スペースに入りきれないほどの観客が集まり、ライブの開始を今か今かと待っていた。
開演時間になるとくまモン柄のジャージを着用した藤原弘樹(Dr, Cho)がステージに登場。彼は「新宿タワレコにお集まりの皆さん、長渕剛です」と挨拶すると、アコースティックギターを手に長渕の「とんぼ」を歌い始める。ファンは笑いつつも、藤原の見事なモノマネに魅了され手拍子を送った。さらに藤原がサビでファンへ歌唱を促すと大合唱が発生し、場内は序盤から異様な盛り上がりに包まれた。
長渕に扮した藤原が1曲を終えステージをあとにすると、いよいよWANIMAのアクトへ。いつものSEに乗せ、松本健太(Vo, B)はピエロの被り物を着用、藤原は着替えの途中で現れるなど、さっそく自由奔放な姿を見せる3人。彼らはアコースティック編成という通常と異なるシチュエーションでのライブに緊張した様子を見せつつも、CDの1曲目「終わりのはじまり」でライブをスタートさせた。さっそく場内にシンガロングを響かせると、勢いそのままに“エッチな歌”である「いいから」、ファンのカウントを合図にスタートさせた「雨あがり」と楽曲を畳み掛けていく。松本はハイテンションで歌ったり、ファンへ語りかけたりし、藤原と西田光真(G, Cho)はそんな松本を見ながら楽しそうに笑顔を見せていた。
MCでは先日藤原が29歳の誕生日を迎えたことが話題に。松本と藤原がにぎやかに会話をしている横で、西田はさりげなく「Happy Birthday to You」の旋律をギターで鳴らし、藤原の誕生日を祝う。さらに西田が突然軽やかにギターをかき鳴らし、ゆず「夏色」を弾き始めるとそれにあわせて観客が歌い始めるという自由なパフォーマンスが繰り広げられた。
そして松本が緊張した面持ちで「真面目な歌を」と前置きし、バンドの演奏は「TRACE」へ。サビから入るというCDとは異なるアレンジで、曲の始めから西田の柔らかなギターの音色と松本の熱い歌声が店内に広がる。そこに藤原がカホンで刻む丁寧なリズムと厚みのあるコーラスが重なり、観客はじっと3人の演奏に聴き入った。歌い終えると「あー、歌えたー」と安心した表情を見せた松本。彼は最後までしきりに「緊張する」と言いながらも、さらに「1106」を丁寧に届けた。残り時間を確認すると「アンコール!」と無邪気に叫び、3人は最後にアップチューン「Hey Lady」をプレイ。再び場内を盛り上げ、笑顔でインストアライブを締めくくった。
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WANIMA「Think That...」発売記念 アコースティックLIVE
2015年8月11日 タワーレコード新宿店 セットリスト
01. 終わりのはじまり
02. いいから
03. 雨あがり
04. TRACE
05. 1106
06. Hey Lady
リンク
- WANIMA Official Web Site
- WANIMA 1st EP [Think That...] リリース特設サイト / WANIMA Official Web Site
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ひろ @Hiro_rock009
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