本日7月26日、
昨日25日に行われた公演同様、会場には全国各地から4000人のファンが集結。またニコニコ生放送で生配信や、東京・ニコファーレでライブビューイングも行われ、多くのファンがGLAYが故郷に錦を飾る様子を見届けた。開演時刻を迎えると、ステージ中央のスクリーンに2年前の「GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1」の映像が上映され観客の期待を高めていき、「GLAY IS BACK」の文字とともにガッツポーズをしながらメンバーが登場した。「OK、函館! 熱く行こうぜ!」というTERU(Vo)のシャウトとともに投下されたのは「My Private "Jealousy"」。ノイジーなロックチューンが、オーディエンスの興奮を煽っていく。Toshi Nagai(Dr)の叩くタイトなドラムから幕を開けた「天使のわけまえ」では、哀切を感じさせる音色がオーディエンスの耳を惹き付ける。哀愁が漂うムードは、続く「疾走れ!ミライ」で一変。清涼感のあるバンドサウンドと、TERUの伸びやかな歌声が場内にさわやかな空気を送り込んだ。
「ただいまー!」とTERUが大声で挨拶をすると、観客は「おかえりー!」と返しGLAYの凱旋を祝う。TERUはそのままMCを始め、「いやあ、気持ちいいねえ。高校1年のときにGLAYを結成したときは、まさかこんなアリーナが函館に完成するとは思わなかったです。最高です!」と破顔する。さらに「続けることでいろんな景色が見れると言ってきましたが、この景色こそ最高です」と喜びを表した。続いてのブロックで届けられたのは、甘酸っぱい恋を歌った「とまどい」と、オーディエンスの軽やかなハンドクラップやシンガロングが一体感を誘う「SOUL LOVE」。「もっと素敵な笑顔を見せてくれ!」とTERUは叫び、ゆっくりとスタンド席へと伸びる花道に足を運ぶ。スクリーンには彼が柔らかな笑みを浮かべながら歌う様子が映し出され、会場に温かなムードが漂った。
生中継のカメラが入っているため序盤は緊張していたというTERUだが、「やっと心から楽しめるようになった。いつも絡んでるTAKURO(G)とも絡めなくてさ」とライブ中盤で本音をこぼす。するとTAKUROは「楽しんだら? 萎縮してるTERUちゃん見たくないでしょ」とフォローを入れて場を和ませた。そして「同じ時代を戦ってる皆さんに送ります」というTERUの言葉から、スクリーンにモノクロの映像が映し出される中で「a Boy~ずっと忘れない~」が奏でられ、ノスタルジックな空気が会場を包み込んだ。繊細なアンサンブルが印象的な「Way of Difference」に続いたのは「グロリアス」。TERUとTAKUROは向かいあったり、背中あわせになったりしながら、高校時代の友人のために作ったという大ヒット曲を堂々と奏でる。またJIRO(B)とHISASHI(G)は客席を見つめながら楽器を奏で、ときおり感慨深そうな表情を浮かべた。その後、HISASHIのギターソロが光った「真夏の扉」、観客の大合唱が起きた「Bible」を経てTERUのMCコーナーへ。彼は自身の姉の結婚式をきっかけに誕生した「ずっと2人で…」について触れ、「26年経っても、皆さんにたくさんの愛を込めて届けられる曲に成長して、この曲でたくさんの愛情を育んだ方も多いと思います。今回はせっかく函館でやるということで、当時18歳のときに歌った歌詞をそのまま歌いたいと思います」と述べると両手でマイクを包み込み、同曲を伸びやかな声で歌詞を噛みしめるように歌い上げた。さらに、シンフォニックなトラックに乗せて永井誠一郎(Key)の弾く柔らかなピアノの音色が鳴ると、次の曲が何かを察した観客は「おおっ!」と感嘆の声を上げる。そこから始まったのは「HOWEVER」。オーディエンスはメンバーが丁寧に奏でる壮大なラブソングにじっくりと耳を傾けた。
TERUは「やっぱり生まれ育った街で、『ずっと2人で…』や『HOWEVER』を歌えるのは本当に幸せなことです」と故郷で歌える機会を堪能していることを明かし、「GLAYの音楽って不思議なもので、ときが経っても聴ける音楽なんだなって演奏してみて感じました」と口にする。その後「いつか」を皮切りに、本編最後のブロックへと突入していく。ステージに飾られた電飾が光り、にぎやかなムードを作った「微熱(A)girlサマー」、JIROが弾くベースがうねるようなグルーヴを生み出した「変な夢~THOUSAND DREAMS~」、メンバーも観客も「YAVAI! YAVAI!」とシャウトした「百花繚乱」とアッパーなナンバーが続く。「誘惑」ではJIROとTAKUROが向かいあってプレイする様子も見られたほか、TERUが歌いながらさりげなくメンバー紹介を実施。そして、彼の「一生心に残る思い出になりました」という言葉から本編ラストの「HEROES」へ。銀テープが舞う中で最新シングルが高らかに響いた。
鳴り止まないアンコールに呼ばれ再び登場したメンバーは、シリアスなムードの「紅と黒のMATADORA」をプレイ。そして一息置いてMCを開始した。ここではサポートメンバーを含む全員が観客に感謝の思いを伝える形に。JIROは「今日も最高のライブができました。うれしいです」とにっこり笑い、「TERUさんの暴走ぶりがすごいですね」とTERUが今朝6:30からLINEでメンバーやスタッフに「あんなことやりたいこんなことやりたい」と送っていたことを暴露する。「そんなTERUに引っ張られて今日は大成功したと思います。GLAY、21周年を迎えましたがこれからもTERUさんの暴走に皆さんで付きあっていきましょう。またここで会いましょう」とファンと函館アリーナでの再会を誓う。前日は手短な挨拶のみだったHISASHIはギターを置き、「どもどもHISASHIです」と朗らかに挨拶をすると函館に住んでいた頃にプロレスを観に行ったエピソードや、こけら落としという言葉の由来や漢字の解説を始めて観客の笑いを誘う。さらにイカや焼き鳥弁当など地元函館の名物を紹介し、「これからも函館アリーナを大事にしていきたいと思います」と地元愛にあふれたトークを繰り広げた。
TAKUROは「新たな情報の発信基地だったり、夢が飛び立つ函館アリーナで最初にできるということはなんて光栄な、うれしい音楽人生だろうと思ってました」と述べ、「ここが僕たちの自慢の街、函館です。またこの約束の場所、函館アリーナで会えることを楽しみにしてます」と語った。続けてTERUの「函館アリーナ初のウエーブがやりたい!」という突然の提案で、会場が一体となってウエーブをすることに。そして盛り上がったムードのまま、「サバイバル」「彼女の“Modern…”」「BLEEZE」の3曲が立て続けにパフォーマンスされた。
前日のライブは「BLEEZE」をもって終了となったが、「特別な夜にしたい」というメンバーの思いからもう1曲披露されることに。「これからの『MUSIC LIFE』が幸せでありますように。そしてGLAYのこれからの『MUSIC LIFE』も楽しく幸せでありますように」というTERUの言葉から、函館時代からデビューまでの日々を歌詞につづった「MUSIC LIFE」が始まる。TERUはJIROの肩に手をかけ、マイクを分けあうようにしながら「諦めんなよ それで良いんだよ」と力強く熱唱した。
全23曲を演奏し終えた4人は、万感の表情で観客に別れの挨拶をする。HISASHIはモニターの上に立ち客席を見渡し、JIROは「最高だったぜ! また絶対帰ってくるからな」とマイクを通さずに叫び、TERUは「その日まで行ってきます!」とシャウト。TAKUROは「函館に生まれてよかった。メンバーとも会えたし、みんなとも会えた」と述べ、拍手と歓声を浴びながらステージをあとにした。
GLAY 「GLAY Special Live 2015 in HAKODATE GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.2」
2015年7月26日函館アリーナ セットリスト
01. My Private "Jealousy"
02. 天使のわけまえ
03. 疾走れ!ミライ
04. とまどい
05. SOUL LOVE
06. a Boy~ずっと忘れない~
07. Way of Difference
08. グロリアス
09. 真夏の扉
10. Bible
11. ずっと2人で…
12. HOWEVER
13. いつか
14. 微熱(A)girlサマー
15. 変な夢~THOUSAND DREAMS~
16. 百花繚乱
17. 誘惑
18. HEROES
<アンコール>
19. 紅と黒のMATADORA
20. サバイバル
21. 彼女の“Modern…”
22. BLEEZE
23. MUSIC LIFE
関連商品
リンク
- GLAY Official Site HAPPY SWING
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
MUSIC_GLAY @MUSIC_GLAY
「函館に生まれてよかった」GLAY、笑顔を呼んだ故郷凱旋ライブ http://t.co/uNLfC8rD9Q #GLAY #函館アリーナ