「肩貸し合ってここまで来た」TOTALFAT、原点回帰のツアー初日

TOTALFATが昨日7月9日に東京・新宿LOFTで東名阪ツアー「原点回帰 Beginning Tour」の初日公演を実施した。

結成15周年を迎え、7月1日に「原点回帰」をテーマにした最新アルバム「COME TOGETHER, SING WITH US」を発売したTOTALFAT。満員のオーディエンスの前に登場したバンドは、一斉に音を鳴らして最新アルバムのオープニングナンバー「Moment of The Show Getting "CRAY"」からライブをスタートさせ、アルバムの曲順通りに「Ride Your Life」を披露した。メロディックなサマーチューン「夏のトカゲ」ではJose（Vo, G）の煽りに誘発されたファンが曲にあわせてタオルを回し、場内は熱気に包まれた。

Shun（Vo, B）は「俺たちは15周年迎えるまで一度だって止まったことねえんだよ！ 誰かが倒れそうなったときには全員が肩貸し合ってここまで来たんだよ！ お前らが倒れそうになったときは俺たちが肩を貸すから、だから一緒にこの歌を歌ってくれ！」という熱いメッセージからサンバテイストの「Run to Horizon」へつなげると、前に進むことをつづった歌詞をオーディエンスとともに力強く合唱した。その後アッパーチューン「Highway Mark4」や、Kuboty（G, Cho）によるアコースティックギターの軽やかな音色が響いたJESSE（The BONEZ、RIZE）とのコラボ曲「We Sing Everyday For Hometown feat. JESSE」でさらにフロアを盛り上げていく。

MCでJoseは「CD出すたびにあいつらポップになっちまったとか、ダサくなったとか。言われるたびにつらい気持ちになるけど……でも、こうやってリリースするたびにみんな（ライブハウスに）来てくれるじゃん。一緒に汗かいて盛り上がってくれるみんなのおかげで、ネットの言葉に負けねえって思って強くなれたんだ。みんなありがとう！」と感謝を述べたのち「だからさ、みんなともっともっと盛り上がりたくてこの曲を作ったんだけど！ いこうぜー!!」と叫び、Bunta（Dr, Cho）によるリズミカルなアゴゴベルの音色からライブ定番曲「PARTY PARTY」を披露して観客を踊らせた。その後Shunがスタンドマイクを握りながら真摯に歌を届けた「Just Say Your Word」を経て、バンドは本編最後に「Walls」をドロップしステージをあとにした。

アンコールでは冒頭の「原点回帰だろ？ お前ら全員ケンカ売ってこいよー!!」というJoseの叫びから、バンドは「DA NA NA」「Show Me Your Courage」「Dear My Empire」とキラーチューンを連投。「Overdrive」ではミラーボールが回る中、Kubotyが奏でるアルペジオに乗せたJoseのエモーショナルな歌声が会場に響き渡った。「TOTALFATであり続けるために、君たちの居場所になれるように、これから長い長い旅に出ます」と夏フェスやツアーへの意気込みを語ったShunは「一番大事な曲。“君はひとりじゃない！”」と声を上げ、バンドは最後に「Place to Try」をプレイ。4人の熱演にフロアはシンガロングやクラウドサーフで応え、熱狂のうちにライブは幕を閉じた。

なおTOTALFATは「原点回帰 Beginning Tour」の大阪・Shangri-La公演を7月14日に、愛知・名古屋CLUB QUATTRO公演を翌15日に実施。その後10月7日の千葉・千葉LOOK公演を皮切りに最新アルバムのリリースツアー「COME TOGETHER, SING WITH US Tour 2015」で全国を回る。