アジカンホールツアー幕開け、“架空の街”を描く演出にファン騒然

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの全国ホールツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015『Wonder Future』」初日公演が、7月5日に埼玉・戸田市文化会館にて行われた。

このツアーは5月にリリースされた最新アルバム「Wonder Future」を携えて行われるホールツアー。初日のステージでは建築家の光嶋裕介が手がけた、メンバーごとに高低差の異なる純白のセットが来場者を待ち構え、意外な光景に会場からは驚きの声が上がっていた。

ステージに登場した後藤正文（Vo, G）、喜多建介（G, Vo）、山田貴洋（B, Vo）、伊地知潔（Dr）とサポートを務める下村亮介（Key, G / the chef cooks me）はそろいの衣装に身を包み、「Wonder Future」の楽曲を中心に次々と演奏を繰り広げる。その間、セットには歌詞の世界やサウンドの空気を表現したさまざまな映像がプロジェクションマッピングの技法を用いて映し出され、これまでの彼らのライブとはまったく異なる演出に客席からはさらなるどよめきと歓声が沸き起こった。

後藤はMCで「リラックスして観てくださいね。『あいつら、なんかえらいものに乗せられてる』感があるかもしれませんけど（笑）、一応これは“架空の街”なので」と、今回のセットや演出の狙いを語る。ライブ本編ではアルバムの曲だけでなく「或る街の群青」「リライト」「君の街まで」といった過去曲も多数演奏し、幅広い選曲でファンを楽しませた。

今回のホールツアーではアンコール時のみスマートフォンや携帯電話での写真撮影が認められており、アンコールで一斉に写真を撮り始めたオーディエンスに対して後藤は「写真を（SNSなどに）アップするんだったら、俺が一番めんこく写ってるやつにしてね（笑）」と軽口を叩く。アンコールでも新旧さまざまな楽曲を演奏し、最後は「いい初日でした。素敵な夜だったと思います」という後藤の挨拶で締めくくられた。

このツアーは10月24日の沖縄・沖縄市民会館公演まで、全国30公演にわたって開催。8月および9月公演は7月18日、10月公演は8月30日にチケット一般発売がスタートする。